炎天下。猛暑。コンクリートジャングル。
日本の夏はサイコーに狂ってる。
狂った夏に散歩をしていると今時男子独身寮と言うなんだかクールなものを見つける。これは凄いね。
しばらく歩いていると道にハエが大量に群がったうんこが落ちていた。なんで？犬のにしてはデカいから人糞？とかキャーキャー言いながらねねと踏まないように歩いた。つーんと臭かった。下を向いて歩かないと人生詰むよ？と考えるめめと裏腹にねねはぽけーと青空を見ながら歩いている。あいつは空想主義だからうんこ踏むんだよ。前も何かのうんこをねねは踏んだ。
下を向かないので進行方向に落ちているセミがいると伝え事なきを得ていた。
日本の夏は暑いしうんこも落ちてるし大量に蚊もいる。大変だ。生きるの。
来年東京オリンピック？まじで。
いつも困惑している。服屋の季節先取り問題についてだ。
服が好きで服屋にはよく行く。服をたくさん買って持っていても「いや～明日着たい服はこれじゃないんだよ」「○○の予定に着ていく服がない」「急に寒くなったから羽織るものほしい」等々、今着たい服を買い足すために服屋に行くことがある。そのときにぶち当たるのが『服屋の季節先取りしすぎ問題』なのだ。
例えば今のくそ暑い季節で言うと「木綿のさらっとした薄手のノースリーブワンピース欲しいな」と思って服屋に行くと、厚手のノースリーブニットワンピースが売っている。「これじゃ暑いし蒸れるからな」と思って更に探すと、セールの売れ残りのカスカスなワンピースしかない。変な紫色とか正気の沙汰ではないワンピースしかない。
はて、私に何を着ろと申すのか？
わからない。服屋の思想がわからない。空調の効きすぎる服屋で店員さんたちは涼しい顔をして分厚いサマーニットを着て襟元に洒落たスカーフを巻いている。分かる、店、寒いもんな！でも私な、夏のワンピースほしいのな！通勤さ、職場まで駅から10分は歩くし、電車は地上路線で空調効いてないからさ、これ以上服着たら死ぬと思ってこれ以上脱いだら公然ワイセツで捕まるというギリギリの線の格好で外を歩いているのよ。サマーニットとか、襟元の洒落たスカーフとか、デニムパンツとか『死ねと申すのか？』とお伺いを立てるわけ。ノースリーブTシャツとショートパンツとサンダルで汗をだらだら、顔メイクした顔をドロドロ溶かして言うわけ。季節先取りしたいんじゃない、今を生きるために涼しい服を売ってくれないか。
冬にしたってそう。1～2月の厳寒期に欲しいのは激厚もこもこニットなのに、もうシフォンとか薄手の春物ワンピース出してるわけ。凍死しちゃうね～んふふ、じゃないわけ。私が季節先取りしない庶民くそババァだから？こういう思想のツマミが強すぎるから？服屋の季節についていけないだけ？
わからない。わからないけど、お願い服屋さん、今着たいものを売ってくれよ。「あ、季節先取りワンピース、かわい～！秋着るように買おうかな」って明日が当たり前に来ると思ってるの？平和ボケ？未来しか見ていないポジティブキラキラ女子なの？明日何着て生きていこって、明日肉体が消滅してたら、逆に服が明日着る主がいないので捨てられますみたいな悲しいキャッチコピーになっちゃうよ？いいの？
もっと今を見ようよ。過去も未来もほどほどにしてな。今だよ？今を見ていないと楽しいとか嬉しいとか感情がおざなりになっちゃうからね。はい、だから今服屋に木綿のさらっとした薄手のノースリーブワンピースをしこたま置いといてください。買いにいきますので。よろしくお願いいたします。
毎日暑い日が続く。ねねは暑い日がとにかく苦手で夏はいつもバテている。毎日熱中症寸前だ。昨年は水分の取りすぎで低ナトリウム血症(頭痛)っぽくなったので今年はスポーツドリンクをたくさん飲むようにしたら今度は高血糖症状(頭痛、利尿↑)ぽくなり、麦茶に梅干しや塩分タブレットで対策をしている。おかげで幾分が調子がいいが毎年夏場の頭痛に悩まされる。夏はさっと終わってくれるのが助かります。わかったら終われ！夏！
こんな調子なので食事はさっと作れてスタミナのつくものがいい。狭いひとり暮らし用のキッチンは熱がこもりめちゃくちゃ暑い。
最近よく活用する食材はニラだ。あの香りが食欲を増進させるし、豚肉と相性がいい。ごま油でさっと炒めれば天才。
豚肉に含まれるビタミンB1はエネルギー代謝を促し、ニラに含まれるアシリンはビタミンB1の吸収を助けるので栄養学的にも相性がいい。豚肉＋ニラ=めちゃくちゃ元気になる、ということでよろしいですかね？積極的に食べていきたい組み合わせだ。
今日は豚挽き肉とニラを炒めて冷麺の上に乗っけて酢をかけたものを食べた。
ニラをまな板で切るのもしゃらくせえというときにはキッチンばさみでやればいい。洗い物が少なくて済む。冷麺は1分くらいで湯だるのでさっと食べたいときにあると便利。ムチッとした歯応えは夏の風物詩そうめんには真似できない。だからねねは冷麺派。限りなく冷麺を推す。酢と合うから夏の風物詩は冷麺のほうがいいんじゃないかな。
気づいたらズルズルとあっという間に食べていた。おいしいくせに簡単にできるから好き。また食べる。ひとりだからね、匂いとか気にしなくていいし！気にしなくていいし！(2回言うということは大切なこと、ひとりのメリットを誇張すると元気になる独身女性システム)
ほえー？ほえー？
ほおおお
ほえー
美味しかったです。
夏の食欲が落ちる時期にお寿司はいいね。元気になる。
仕事で六本木方面に出掛ける。
朝はテレビ朝日のイベントに群がる夏休みの子供達でいっぱいだった。親御さんも暑いなか大変だなぁと仕事に向かう。朝でも暑く汗はだくだくになる。
帰り、さすがに炎天下のもと人は減っていた。この時間出歩くのは危険だなと感じる。37度は風邪ひいた時の人間の体温じゃん。
帰り道、駅に向かい暑い日差しを浴びながら歩く。途中でパンが綺麗に並んだクラシックなパン屋を見つけた。
中に入るとシベリア、シフォンケーキやマフィン、ふかふかの大きな惣菜パンなどなどノスタルジックなパンがたくさん並んでいた。
どれもとっても美味しそうでチーズケーキとチョコマフィンを買う。マフィンはこっそり食べ、チーズケーキはねねと分けあった。
ふわふわで優しく家庭的で素朴なパン。それが本当に美味しかった。昔こう言う日本のパンを食べて育ったなと思う。
このパンを買いに麻布十番にまた行こう。
乗り換えの駅にポンパドウルというパン屋があって、お腹が空いたときなどここでよく菓子パンを買ってイートインの席で食べて帰る。急ぐ必要もないこの時間が結構好き。
よく食べるのは黒糖蒸しパンやピザパンだ。カロリーが気になるので食べないが揚げパンやアップルパイなど美味しそうな品がたくさんある。トレイとトングを持ち店内を見て回るのは楽しい。
先日一休みしていこうとポンパドウルに寄ったら『タピオカミルクティー蒸しパン』という無茶苦茶な商品を見つけた。「は？」と思った。流行に乗りすぎなのではないか？完全に媚びている。でもこの媚びを受けて立たねばいけない、売られた媚は買うぜ？心の中の負け知らずのギャルが言った。その瞬間トングはタピオカミルクティー蒸しパンを掴んでいた。
アイスティーも頼み席につく。トレイにはむちむちしたタピオカミルクティー蒸しパンが鎮座している。
ムチィ～！
持った瞬間むちむちした感覚がある。袋をむいてむちむちにかじりつく。
…タピオカミルクティー蒸しパンだぁ！
タピオカは完全にタピオカ。大粒のむっちりしたタピオカ。蒸しパンは甘いミルクティーで中に生クリームが入っている。蒸しパン独特のむっちりさに更にタピオカのむっちりさを！追いむっちりだ！あぁ、このむっちりに溺れたい。すごくむっちりしているよ。おいしい、おいしい！完全にポンパドウルの勝ち！心の中のギャルが「おめぇ最強じゃん！」と絶賛している。
あまりにもおいしかったのでまた買おうと思ってポンパドウルに行ったら今日はなかった。ポンパドウル混んでたから売り切れたのかな。また食べたい。この暑い中タピオカミルクティーを並んで飲む元気はないから、私はポンパドウルのタピオカミルクティー蒸しパンを食べるよ？お店で見かけたら恐れずに買ってみてほしい。これはおいしい！蒸しパンの概念を変えろ！タピオカミルクティーの概念を変えろ！このパンにならそれができる。
