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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

たまには恋の話なんかを。

今週のお題「恋バナ」

こんばんは。婚活武将(32歳)未だ勝ち目が検討つかず、泣かぬなら泣くまで待ち続けて息絶えるみたいなことになりそうなねね(姉)です。

 

なので現在進行形の恋バナはありません。


婚活武将、好きでもない人に無駄にフラれる - ここから先は私のペースで失礼いたします

意味もなくフラれた話しならありますよ( ^o^)<うわぁぁあ!

 

 

今日はご飯(という名のおかゆ)を炊いて肉を焼いて晩酌をしたのでちょっと御機嫌なので、昔の恋バナでも引っ張り出してきましょう。

 

昔むかしあるところに、若かりし頃のねね(27)がいました。

職場の仲良しちゃんが合コンに誘ってくれ、そこで出会ったのが今回の恋バナの主役、N(24)とここでは呼びましょう。

 

Nは若くてキリッとしてて何ていうか若干エキゾチックな顔立ちで「主食キャッサバでしょ?」と何度もいじった聞いたものです。

 

それでもNからしてみれば「この人とずっと一緒にいる気がする」という謎の直感でイジリにもめげず何だかんだで付き合うことになりました。 

元々は京都で働く警察官で、2年間だけ東京に来ているとの事でねね的にはいずれ離れ離れになるという漠然とした不安は常々抱えていました。

 

3つ年下でしたが気が合い色んなところへ遊びに行った記憶があります。

 

Nは消化管に持病があり、ねねに「薬預かってて」と持病薬を預けていましたが、N以上にデート中に食べ過ぎで腹を壊していたねねは健康って何じゃろなと思うと同時に「腹の調子が悪い時はいつでも無理しないで言いな」と寛大に構えられたのです。人の苦しみを知るには自分も苦しむのが一番です。 

 

東京での研修を終え、京都に帰るN。

ねねは遠距離恋愛を覚悟しました。

 

新幹線のホームで思いがけずNが泣いたので「あんたが先に泣いたら私は泣けないじゃん」と笑いました。

見送った時の新幹線の後ろ姿はなんというか寂しいものでした。

 

 

東京の寮生活から一変、一人暮らしを始め、警察官の仕事も本格的となり、事件が起こればブラック企業並みに帰れない日々。

慣れない環境、寮と違い話す相手のいない家、疲れた体。

なんとか励ましたくても月に1回京都に行くのが精一杯。

LINEや電話では埋まらない距離。

会えないもどかしさ、という表現が適切でしょう。

 

そんな遠距離恋愛をして1番嬉しい時間は、仕事を終え新幹線に飛び乗り2時間ちょっと。京都のNの最寄り駅まで迎えに来てもらいやっと会えたと顔を見合わせる時間。

後光さしているかのように見えたものです。

「最近どう?」「大変?」

なんて話しているといつの間にか時間が過ぎ帰る頃になってしまうのです。

 

帰る時は新幹線のホームまで見送ってもらい、ドアが閉まるその瞬間まで「元気でね」「またね」「また来るからね」と見つめあってよくドラマなんかで見るシーンを繰り広げるのですが、あれば実際どうしてもそうなります。

今生の別れじゃないけど離れ離れになるその時まで一緒にいたい気持ちが形になるとそうなるものです。

 

わねねは新幹線に乗って帰り、Nはホームを後にします。

その様子をうしろで見ていた老夫婦に「若いっていいわねぇ」と言われて恥ずかしかったとNからLINEが来て笑いました。

 

京都でのデートは地元の人が行くようなひっそりとした所も色々と巡り楽しかったです。

家にいる時も、ご飯を作って煮物を冷凍してあとで食べなねって言ったら後日食べたNから「コンニャクが信じられない食感だ」と報告が入り、コンニャクは冷凍してはいけない食べ物だと知ったのです。

鍋を焦がしてご飯をダメにしたり色んな事やらかしましたが、楽しい京都での話です。

 

付き合う中で「ありがとう」とか、「好きだよ」とか、良いことをちゃんと伝えるくせがついた気がします。

今その瞬間に思うこと言わなかったら伝えたい事が消えてしまいそうでいつでも会えないからこそ、相手のために、そして自分のために想いを伝えてコミニュケーションがスムーズにいくよう心がけました。

(困らせるようなこともたくさん言った気がするけど)

 

離れている時に嬉しかったのは手紙や写真です。

手紙を書いて出す、ポストに届く。

疲れて帰ってきた時に開けてみる手紙。

少しだけ辛い体や気持ちが救われる瞬間です。

手紙や写真はお金で買えない価値があるのと、何度でも見返せるのが嬉しくて、プレゼントより手紙が欲しいとおねだりしたものでした。

 もらった手紙を読み返して泣いてしまうほど、この紙切れには心を突き動かす何かがあるのです。

 

結局のところ、遠距離はお互いキツイ、という話になり「ねねは家に帰れば誰かがいて友達もいる生活だけど、オレは家に帰っても誰もいない、正直この仕事だから誰もいないのは辛い」ということで別れたのです。

 

 

そうか。

 

遠距離で埋められない寂しさがつのって、どんな言葉でも気持ちがあっても埋められない心の距離があったんだ、と納得しました。

恋人はお互い自分の人生があって、寂しさを埋めるためだけの存在ではないけど、支え合えないのは致命的でした。

 

 

警察官。

帰る時間も遅く勤務内容のハードさから家事や生活全般のサポートはもちろん必要だったでしょう。

仕事内容も緊張感のあるもの。

そこはやっぱりオンとオフが切り替えられるように安心できる家庭なり話し相手なりが必要だったのでしょう。

 

離れて暮らすねねにはそれが出来なかった。

それだけの話。

 

Nにとってそばにいてくれる人がどれだけ大事で必要なのかちゃんと考えてあげられなかったんだな、と少しだけ心残りはあります。

 

よく警察官バッシングとか、警察官うざい、とかいう人がいるけれど、間近で見ていたNはそりゃちょっとは理屈っぽくて自分の中の正義を曲げないところもあって食えないやつだなと思うこともあったけど、でも目の前の仕事を身を心を一生懸命やっていたので、警察官を見かけたら全員が全員嫌な奴ではなく、頑張っている人もいると思ってほしいのはNと別れた今でも変わらない気持ちです(まだ未練引きずってるかと言ったらそんなことは全くない)

 

今日のまとめ

 

以上、懐かしい思い出があるのでなんとなく第2の故郷という感じのある京都に思いをはせ、

ねねが今現在遠距離恋愛をしている人にかけたい言葉は「辛いけどその分相手の大事さがよく分かるからその気持ちをどうぞ大事にしてください。きっと離れ離れの時間はこの先どんなこともわりと乗り越えられる絆を鍛えている時間だと思って乗り越えてほしい」です。

そして、その離れ離れの時間は結果がどうであれ人生の中できっと貴重な時間として残るはず。離れ離れでも恋人でいるなんて、強い気持ちがないととても出来ることではないから。

それだけ誰かを思うことなんてなかなか出来ることではないから。

 

遠距離の人も近距離の人も恋をしている全ての人が幸せになりますように、ねねは願っておりますよ~♥