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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

マスターチョコを渡したらバレンタインとホワイトデーが一緒にやって来た話

こんばんは。ギブミーチョコレートの時代は終わった。これからはギブミー愛、ギブミー人生のパートナー。

オブラートに包んで伝わらない言葉ならいらない、伝えなきゃこの思い、そう、婚活武将は結婚したい、そんな強い思いで2017年のバレンタインを真っ赤なワンピて過ごすねね(姉)です。

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婚活武将、本命が見つからず平家の落ち武者のように徘徊する御姿。

 

 

 本命はいなくても誰にでも平等に2月14日は訪れます。

ねねは今年もマスターチョコを渡しに行ってきました。


バレンタインのチョコは用意できたか - ここから先は私のペースで失礼いたします

 

※マスターチョコとは行きつけのお店のマスターに感謝の意を込めて渡すバレンタインチョコのこと。

 

マスターのお店は火曜定休なので今年はバレンタイン前日に出陣です。

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一目でバレンタインを感じさせるチョコを買いました。寡黙なマスターにぴったりな渡すのも恥ずかしくなるチョコです。

 

さ、これを持って出勤して帰りマスターの所よって渡そう、そう意気込んだら

 

忘れました。

 

すっかり

 

忘れました。

 

ばばぁだから。すぐ忘れっちまぅんだ。

 

あー、持っていかなきゃって思っていたら忘れちまって、電車の中で気づいて取り返しがつかないことをしたとメソメソしました。

 

取りに帰ると色々と間に合わないので致し方ないので新しく買って持っていくことに。

 

 

浅草の松屋
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不本意ながらもピンク色のチョコという点で合致するくちびるチョコを買いました。気に入ったかどうかというとハートのチョコが100点満点ならくちびるチョコは45点です。

 

 

友人K江と待ち合わせて、モンブランのハンバーグを食べて腹ごしらえをしますが、もう胸がいっぱいというか緊張のためか


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こんな美味しそうなハンバーグを食べたのに味は覚えていません。

 

ご飯を食べたら更に緊張し、ひよってしまいました。

「命が削られる」と友人K江に訴えますが、「今日のねねは変やぞ」とバカにされました。悲しいものです。ひよったねねに世間は冷たい。


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お馴染みなにわやの前に着きましたが、入口の引き戸を開けて入る順番でケンカになります。

 

「ねねが行けや」と友人K江に罵られ、羽交い締めにされる。なにわやの前で大騒ぎです。

 

押し問答の末、ねねが引き戸を開け中に入ることに。

いつも通り薄暗い店内に、いつも通りメガネで大正時代のような寡黙なマスターがいました。

 

いつも通りコーヒーを飲み、緊張に押しつぶされ、来週京都に行く友人K江へ京都プランのご提案をしつつ、マスターにチョコを渡すタイミングを図ります。

 

あぁ、マスター、変なメガネかけて豆の選定始めちゃった。

あぁ、マスター、カップの片付け始めちゃった。

あぁ、他にお客さん入ってきちゃった。

 

その横で友人K江が鬼監督のようにねねに「今だ、渡せ」と声を掛けてきます。

 

プレッシャーがすごいの。

いやもちろん告白するとか、付き合ってほしいとか、そういうチョコではないんですけど、

こちとら32歳のばばぁたけども、まだ独身だから精神的には『恋する乙女』みたいなところがまだ抜けなくって、バレンタインにチョコを渡すなんて緊張感しか無いわけなんです。

 

しかも親しくはないマスター。

何年か通ってやっと名前を知った、それ位の距離感。

マスターと客とはいえ、大正時代のような男女の距離なんですよ。遠いったらありゃしない。

 

マスターチョコって実は緊張感で溢れているのを再認識しました。

 

結局帰る前にお会計と共にスッとくちびるチョコを渡すとまたもやカウンターに突っ伏して絶句する寡黙なマスター。

 

しかしながら今年は違った。マスターは一歩先にいたのです。

 

「手ぬぐいってもらったことあります?」と聞かれ

「ありません」と答えると

「ちょっと待っててください」と寡黙なマスターは2階へ上がって行きました。開かずの扉が空き、2階への階段は 
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信じられないほど暗かったです。

 

少ししてマスターがくれたのは
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 のし紙がついた手ぬぐい。

 

「トイレのあととかに使ってください」と当たり前のことを得意気に言うマスターの大正くささ。

 

珍しく少し踏み込んで話をしたらマスターの年齢と誕生日、なにわやが11周年であることを知りました。

 

あんまりみない大正スマイルを発し、「チョコレートは週に2~3回食べます」と意外とチョコ好きであることを公表するマスター。

 

チョコを渡せて良かったと思います。

 

あの人本当に面白いんだよなぁ。寡黙だからか一言一言話す言葉が人を惹き付ける。

 

 

今年のバレンタインはマスターチョコを渡したらお返しまで頂いて盆と正月が一緒に来た、というか、バレンタインとホワイトデーが一緒に来たなんとも濃い1日でした。

 

また来年もマスターチョコを渡せるといいなと思います。

 
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ちなみに手ぬぐいはキセルとコーヒーポットのステキな柄で、マスターのセンスが光る逸品でした。

 

 

ねね的バレンタイン当日はめめとナンを食べて、甥っ子に冷凍餃子をバレンタインとして渡しつつ「あんたチョコもらったんか」とワイドショー好きな親戚のおばちゃんみたいな質問をして「貰ってない」ことを確認して終了。

恋人がいない人のバレンタインって、こんなもんでしょう。バレンタインカースト最下位です。

しかしねね的にはバレンタイン楽しかった。

何だかんだで楽しい、それが婚活武将のクリスマスしかりバレンタインかり。

 

マスターにあげる予定だったチョコはちびちび食べていきたいと思います。