こんにちは。ねね(姉)です。
昨日胃カメラの刑を宣告されましたので今日胃カメラやってきました。初体験です。
一言で言うと、「辛い」です。
もう一言言うなら「痛い」です。
何がどう辛いか、胃カメラ撮りたてほやほやのねねがこのブログにてお伝えしましょう。
胃カメラを受けるまでの経緯はこちら↓
胃カメラ前日21時から禁食となりますが、それもねねには辛かった。
ここ最近の食欲低下で、数時間おきに飴やちょっとしたおやつを食べる習慣となっていたため、夕食後お風呂に入ってさあ寝ようとした時にふらふらと力が出なくなってしまったのです。
低血糖みたいなやつですね。
よくある事なので何か食べればいいんですが、食べられない…。
本当はいけないと知りつつ、0時にチョコレートをひとかけ舐めました。ごめんなさいごめんなさい。
このチョコすごく美味しいのね。罪悪感を感じつつ力が出てきたので就寝。
当日7時
水分を摂っていい最終時刻となりました。
コップに少しだけ水を飲み、病院へ行くまでまだ時間があったのでもう少し寝ました。
8時30分
起きて支度をします。
喉乾いた。からから。なにか飲みたい。寝起きの口臭きつい。なにか飲まないと臭い。朝ごはん少しでいいから食べたい。
念入りに歯磨きをし、身支度を整え出かけます。
9時30分
予約の時間に病院到着。口が喉が乾く。なにか飲みたい。
血圧を測ったら脈が106回/分(通常60~80回/分)だったので、いかにねねがひよってビビっていたかがわかります。ドキドキ。
9時45分
検査室に呼ばれ、まずは胃内の泡を消すという薬を飲みます。
粉薬を20mlくらいの水に溶いたもの。粉薬の独特の粉っぽさがまずい。微かに甘味を感じるし、喉が乾いてなにか飲みたかったけどもこれじゃない感がすさまじい。
まずい。けど飲みます。
看護師さんに喉の麻酔をしてもらいます。
2種類の麻酔液を鼻の穴からブシュウと注射器で流し込む。
と、鼻に苦い液体が押し寄せてあっぷあっぷします。
鼻水かとめどもなく溢れた感じ。鼻をかみたい。激しくぶしーんと。麻酔液全部出したい。
喉に流れ込んだ時の尋常じゃない苦味。気持ちわりぃ。
ここでもうねねの心は折れました。早いかも知れませんが、麻酔でダメージを喰らうタイプの人間です。
喉に流れてきたので「飲んじゃってもいいですか?」と言うと「大丈夫です」との事だったので苦いのをごくんと飲み込みます。
たかが数mlの麻酔液で四苦八苦。
麻酔が効くまで10分待ちます。
その間「もう辛いもう辛いもう辛い」と「大丈夫頑張れ大丈夫頑張れ」のせめぎあい。
麻酔が効くにつれ、喉が動きません。
生唾飲み込めない…
口に溜まる唾をティッシュに吐き出す。これの繰り返しです。
きっと嚥下障害の人ってこんな感じなんだろうな。「頑張って飲んで、飲み込んで!」って言われても喉が動かないんじゃ飲み込めないわ、こりゃ。頑張ってもできない事ってあるんだ。
唾を出す度に唇がカサカサと水気を奪われるのでリップクリームを塗ります。3回は塗りました。不安を感じている時の人間は時として執拗です。
10分経過し、いよいよ内視鏡室へ。
昨日診察してくれた先生が迎えてくれます。
ベッドに横になるよう言われカメラの横に頭を並べ寝ます。
毛布をかけてもらい、襟元にカバーを敷かれ汚れてもいいようスタンバイOK。
先生1人、看護師さん2人、ねね1人。
いざ胃カメラっ!
と、その前に先生から。
「唾が出るので飲み込まないでティッシュに吐き出してください。何枚使ってもいいです。絶対に出してください」と念をおされます。
もう不安しかない。ここには不安しかない。どれだけ辛いのか。どれだけヨダレが出るのか。うまく入るのか。
「鼻から管を入れますが、今息してて通りがいいのはどっちの鼻ですか?」と聞かれ、左と答えると「じゃあ左から入れてみましょうね」と言われいざカメラ挿入(OLYMPUS)です。
あーねねもOLYMPUS PEN使ってるよ。OLYMPUSいいよね。OLYMPUSいいカメラだよね。青がすごく美しく写るのが特徴なんだとか。
口からの胃カメラと違って喋れるし、マウスピースとかしなくていいし、細めだし、楽とは言われてるから。頑張るしかないよねねちゃん。
しかしカメラの先についてる光がイルミネーションみたいできれいだな。部屋の電気を消してモニターが見やすくね、なるようにね。
イルミネーションみたいな雰囲気でねロマンチックにね。殿方と2人でイルミネーション見るなんてこの先の人生であるかないか分からないから。胃カメラの時間を恋する乙女モードで乗り越えられるかしら…
がっちりした先生が鼻にそのイルミネーション突っ込むんですけどもね。
乙女の左の鼻腔になんの恨みがあるのでしょうか。イルミネーションはかき消された。
いっった!
痛い!
あいたたたー!
ツーンとくる痛みが左鼻を襲います。
プールで鼻に水が入った時みたいなツーン。
「鼻狭いからちょっと入りずらいねぇ。」
「僕が『飲んでください』って言った時だけ飲み込んでください。」
なんて無茶なことを淡々と言うがっちりとした先生。すげーサディスティック。
ここは言う通りにするしかない。恋する乙女モードは消失。活気のない老婆モードになります。
だって下手なことをすればもう一度、更には口から胃カメラになる危険と隣り合わせなのだから。
「はい、ここで飲んで」
ねね「(ゴクリ)」
スルスルスルー
ほっ、どうやら胃カメラは鼻の一番狭いところを無事通り食道へ入っていったようだ。
「一番痛いところは終わりました。これからゲップしたくなるかも知れませんが出来るだけ我慢してください。もし出そうなら音を出さないようにそっとゲップをしてください。
思い切りゲップをすると食道が裂ける恐れがあります」
ねね「はい(…こっわ!怖い、怖すぎる。さらりと言ったけど食道裂けるとかやばいからね。)」
気前よく返事をしたはいいが、脅されている。
活気のない老婆はカメラが動く度に起こる嚥下反射をぐっと我慢し、のどを極力動かさないようにします。
顔は絶対動かさないでと言われているので、カメラの映像は見えませんが何ヶ所か写真をとって胃内の様子を確認している模様。
カメラが動く度に喉と左の鼻の穴が痛い。
そのうち胃が張ってきて苦しくなります。(胃内を見るために空気送ってる??)ゲップをしたいし、なんなら思いっきりゲボはいて楽になりたいと思う始末。
そっとゲップが出た時何も言われなかったので多分ねねは内視鏡下における正しいゲップができたんだなとほっとしました。
2回ほどささやかにげっぷをして鼻のヒリヒリツーン感とたたかっているうちに涙がこぼれます。
悲しいのではありません。辛い時にそっと流る涙です。
そうこうしているうちに10分もしないで胃カメラ終了。
先生が経験数豊富な方だったようで、そーっとカメラを無駄な動きなく動かしてくれて要所要所でどうしろと指示をくれたのでスムーズに検査は終了しました。
鼻血出るかもと言われていましたが一滴も出ないからね。
すごいよ~がっちりしたあの先生。
本当にありがたい。
ヨダレはほっぺの内側に溜め込んでいてカメラが終わってからティッシュで涙と一緒に拭いました。
カメラが終わっても鼻の痛みは残り(そりゃ鉛筆くらいの管が入ってたんだから当然)、喉の麻酔も残っているため唾を飲み込めません。
ベッドから起き上がってその場で結果報告。
「胃が痛くなるような所見はありませんでした」とのこと。
あー、そうですか。確かに写真を見るとねねの食道も胃もピンク色で健康そう。教科書に出てくるような健康そのものの胃壁が画面に写し出されていました。
昨夕ぺろっとなめたチョコレートも写ってなさそうなので、バレなくてよかったです。※真似したらダメなやつです!
多分胃の痛みはストレス的な、精神的なやつなんですね。
「胃薬を出すので飲んでも治らなかったらまた来てください、あ、でも僕辞めちゃうんで次は違う先生になります。」と出会って2回目に会う人に「さよなら」宣言をされました。恋する乙女モードが途切れていて良かった。危うく「さよなら」宣言に泣いちゃうところです。
活気のない老婆モードのねねは、胃が元気になればもう誰でもいいよ。先生は。と全てにおいて活気のない思考です。
がっちりした割と親切な先生にお礼を告げねねの胃カメラの刑は終了。
保険適応なので検査費も3000円ちょいで済みました。
帰り道唾が口に溜まって吐き出したい気持ちでいっぱいになりながら帰宅し、言われた通り2時間後に飲水をしてむせが無かったので昨日以来の食事をとりほっとしているところです。
まだ鼻のヒリヒリ感は残りますが、無事に検査を終えたこと、胃は特に何も無かったこと(とはいえ「少し形が変、だけど大丈夫」と言われたのは切なかった)を思えば健康って何より大事だわと改めて思わされました。
今日のまとめ
- 胃カメラは鼻からやっても痛いものは痛い
- けど我慢出来ない痛みではない
- 力を抜いてゆっくり息をすることが大事
- とにかく抗うな力を込めるな!!
- 唾が飲み込めないのでぬぐうティッシュと捨てるゴミ袋があったほうがいい(病院内では用意されているが帰り道用に)
- オエオエと嘔吐反射は起きなかったので、多分鼻からやる胃カメラの方が口より楽なのかもしれない
以上、ねねの胃カメラ初体験記でした。もうしばらくはやりたくないです。願わくば2度と。辛いから。