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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

無職が辛ければ移植ゴテを持てばいいじゃない

こんばんは、ねね(姉)です。

早いもので新年度が始まり2週間が経過しました。新社会人の人は生きているのかしら。早くも職を辞する覚悟をしている人もそりゃ中にはいるでしょうね。

 

ねねは25歳の時、半年間無職となりました。

夜勤をやったり忙しい病院の仕事のストレスはねねのお腹を集中的に攻撃し、腹が痛い、腹を壊す、要はストレス性の腹痛持ちとなったのです。

 

こりゃだめだと思い、体と心を建て直そうと仕事を辞め、半年間限定で無職になろうと決めたのです。

 

辞めるのも覚悟はいりましたし、なんか色々辛くて落ち込んでいた気がします。

 

無職になってぼんやりと過ごす1日。

 

「あぁ、今日もすることないな」

「なんの役にもたたない人間だな」

「外に出る理由もないし、大好きな買い物も自由にできるような稼ぎはないし、アパレル店員さん働いててえらいな、ねねは働いてなくてダメだわな」

「遊んでる場合じゃないな」

などとぐるぐる考え、今まで誰かのためになるような仕事から一変、無になってしまった不甲斐なさが辛かったです。

 

若かったから余計に。

 

朝ぼんやりと起きて夜遅くまでぼんやりとして生活リズムもぐずぐず。

 

家の中にいて動かないのでぶくぶく太るのも嫌でした。

 

実家住まいでしたので母とラジオを聞いて午後はおやつを食べてレディースフォー(その番組もエルフォーユーとかいう名前となっていたが今年の3月で放送終了となりなんだか切ない)を見て夕飯の支度を一緒にして1日が終わる。

 

何かの役に立っているのか?世間体ばかり気になっていました。

 

ちょうど冬~春時期の無職期間だったので、ガーデニング好きな母と一緒に庭仕事をすることがよくありました。

ホームセンターで苗やら種やら見ている時何か食べられるものでも育てようか、という話になりました。

 

ねねは埼玉のほんのちょっと田舎のほうの住まいなのであれよあれよという間に
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土が運び込まれ土壌が完成しました。(おやっさんがが独自のコミニュケーションスキルを発揮し隣の植木屋のおっちゃんにもらったらしい)

 

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これはさかも菜園の2年目の姿ですが土壌倍増計画でまたおやっさんが「土くれ」と頼んででかいトラックの荷台からざばざば土を運び込まれ途方に暮れている母と姉がいます。

 

無職のねねが耕し、さかも菜園を作り上げたのは手前のブロックで囲われた部分まで。

 

多分4畳分も無いくらいの土壌。

砂利や石ころをどかし、耕し、肥料をまき、ウネをつくる。

 

重労働でした。

 

何故か家にあったクワ。人生ではじめてクワを振り回しました。腰が肝心だと体で覚えました。正しいクワの使い方なんて教科書はありませんからとにかく使いやすさを試行錯誤するのみなのです。

 

大きなスコップとクワを駆使しひたすら土を耕したのです。

 

もらった土が割と拳大~人面大ダマになっていて地道に一つずつそのダマをかちわって耕す。

ハンディサイズのスコップが役にたちました。


移植コテ 【通販モノタロウ】土農具:農業資材・園芸用品

母は「移植ごて」と言っていましたが、スコップだと思います。

 

さかも菜園での三種の神器は『クワ、スコップ(移植ごて)、ジョウロ』です。

 

そうしてレタスやキャベツを植え始めた4月。

 

モンシロチョウに悩まされます。家庭菜園ごときに農薬なんてかけないですからね、虫がつくのよ。あいつらキャベツんとこにタマゴうむから青虫に食われっちまうの、キャベツ。だから青虫を一匹一匹手で潰しました。でも青虫のほうが上手でキャベツは随分虫食いでやられました。

 

レタスはちょこちょこ収穫し、夕食で食べました。新鮮だからか家庭菜園パワーかおいしく感じてみんながもしゃもしゃ食べているのを見た時、あぁ夕飯の足しになってよかったな、とやっと「何かの役に立っているのか」というストレスから少しだけ解放されたのです。

 

午後さかも菜園に出て夕方まで、虫をつぶし、雑草をむしり、土を耕し、新しい苗を植え付け水をやる。

この野菜たちを大きく育てるのはねねしかいない。

役に立つどころかねね自身を必要としてくれている(?)野菜たちがいる、と思うと『無職』ということを忘れされてくれたのです。

 

心の拠り所でした。

あとは体を使うので夜ぐっすり眠れました。

 

次何を育てようか、など考えることも楽しくてねねはさかも菜園にメンタルを支えてもらったと言っても過言ではありません。

 

4月の終わりからトマトなど実のなるものを育て始め、剪定や支柱たてなど難易度は増し、その分収穫は楽しさを増しました。

 

トマトの花が咲き「花が咲いた!実がなるかも!」と喜び

トマトの青い実がつき「実がついた!ここにも、ここにも!」と喜び

トマトが赤くなり「なった~!食べるぞ」と喜び収穫。

売っているトマトより美味しく感じました。

 

たかがトマトかもしれませんが、そのトマトが大きくなるまで見守る感動のストーリーがあるのです。

 

菜園で実ものが成功したときの一族の喜びよう。

 

無職、移植ごてをもち生き生きする。

 

あとは菜園で野良仕事をしていると隣のお家のおばちゃんや植木屋のおっちゃん、母の友人等俗に言うシニア世代がよく話しかけてくるのでシニアコミニュケーションをよくとったと思います。

引きこもりにならないで外に出て誰かと話すのは本当によかった。気が滅入らないのでよかったです。

 

これがねねの無職時代の思い出。

 

 

野菜に没頭しつつも半年経過してもう仕事しないと、と自分の中の約束の時期がきたので転職サイトに登録しさくさくっと転職を決めました。

ねねの無職時代はこうして終わりました。

 

ただ野菜に夢中になりすぎて、働きに出る日は朝6時に起きて水をやってから支度をして仕事に行っていました。

 

それくらい情熱があったのです。

 

ねねの場合、無職を咎められることもなく、むしろ家庭菜園に家族の後押しがあり都合よく土壌が用意できたこと、そして健康な体(腹以外)だったという運の良さもありますので、全ての辛いなと思っている無職の人がこの通りではないでしょう。

 

クワやら何やら都会で振り回してたら通報されかねないですし。

 

しかしながら植物を育てることは精神衛生的にとてもいいので、プランターや、栽培キットなどで野菜を育てることを初めてみると、少しだけ世界が変わる気がします。

 

だからねねは無職が辛いなら移植ごてを持てばいいじゃない。

と思うのです。

 

出来上がった野菜をかじってまだ自分には出来ることがあるんだと思えるはずですから。

 

 

というわけでねねは昨日カインズホームに行き
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トマトとレタスを買って
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甥氏と姪なを巻き込んで
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さかも菜園2017を開園しました。

 
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草むしりとめどもないですが、また夏野菜の出来をブログで報告していきたいと思います。


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次回さかも菜園2017シリーズ「ねね、ミョウガを植える(仮)」、こうご期待。