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やまさ海運の軍艦島クルーズにに行ってきた話

2015年、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」の合成資産のひとつとして世界文化遺産に登録された軍艦島(端島炭坑)
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テレビなどでも大きく報道されねねは埼玉の片隅でいつか行ってみたいなと想いを馳せていたので思いきって行って来ました。

 

軍艦島へ行くには 

軍艦島へ行くにはツアーへの申し込みが不可欠です。

事前予約が必要となります。4社ありまして、上陸・周遊クルーズをするのが

・やまさ海運

軍艦島コンシェルジュ

・高島海上交通 

の3社

周遊のみのクルーズが

シーマン商会

となります。

 

旅行代理店の人にどれがいいですかと聞いても上陸するかしないか、以上の提案がなかったのでどこがいいか比べるのは難しいのだと思います。

 

悩んでガイドブックにも載っているやまさ海運にしました。


軍艦島上陸実績のトップシェア|やまさ海運の軍艦島クルーズ

 

午前か午後のツアーとなります。どちらの時間帯がいいかはその日の天候もあるので難しいところでしょう。ねねは午前にしました。

選べるとなると悩むものですが、行ってしまえば比べようのないことなので直感で決めるのがいいかと思います。

 

軍艦島ツアー当日

やまさ海運のツアーは9時に出航、30分前に長崎港ターミナルに集合となります。
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長崎港ターミナルの一階、切符売り場に向かうとスタッフの方が案内してくれるので窓口で予約してた旨を伝えチケットを引き換えます。
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軍艦島ツアー料金とは別に、見学施設利用料300円がかかります。ターミナルにはトイレがありますので済ませておきましょう。和式トイレが多かったです。

 

乗船

出航20分前から乗船案内が始まります。

乗り込むときに首から下げるカードをもらいますのでなくさないようにしましょう。 
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船は1階が室内客室、2階が屋根つきの屋外客室です。

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ねねは2階の席にしました。椅子がやたら操縦室に向かって右方向を向いていますが、後々軍艦島が見えてくる方向になりますので、景色見たい、写真撮りたい!という方は椅子が向いている方に座りましょう。

運航中はかなり風が強く吹くので寒さ対策はしっかりしましょう。

お疲れで休みたい方は1階座席でうとうとするのも良しです。

 

運航中の様子

軍艦島に行くまで長崎港から40分程かかります。船内アナウンスで見えるものについての説明があります。何も分からないで見るのではなく説明してもらえるのはありがたいし見ているものの価値を知ることができるので聞き入ります。

始めに三菱重工業長崎造船所が見えてきます。
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すごい。スペクタクル!造船所など普段見ないものを見てびっくり。
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写真左方に薄いエメラルドグリーンの鉄骨のようなものが見えますか?

ジャイアンカンチレバークレーンと言う、100年稼働し続けているクレーンだそうです。

 

造船所を抜けると伊王島が見えてきます。中央に見える美しい教会は沖ノ島天主堂。
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続いて高島。
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橋の先に釣り公園があり夏場は海水浴もできるので観光地として賑わうようです。

高島が見えたらいよいよ次は軍艦島です。

上陸の前に一応トイレを済ましておきましょう。

 1階の客室にあります。 
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 狭いけど掃除は行き届いております。

この日は波も穏やかで船酔いすることもなく着きました。

 

 高島の奥に軍艦島が見えてきました。
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軍艦島上陸

いよいよ上陸です。波や天候の影響で年間100日位しか上陸できないそうなので上陸できるありがたさを噛み締めます。

 
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海は透き通って美しかったです。

 

下船してこういう所を歩くのでピンヒールの靴はやめた方がいいです。底の安定した靴がいいすね。船内で靴の貸し出しもあるのでレディな靴で来てしまったら貸してもらいましょう。
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見上げると
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圧巻の朽ち果てたコンクリートの世界。
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第1~3までの見学所があり、説明を聞きながら写真を撮ります。


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見学路はコンクリートで整備されているのでここ以外には立ち入れません。日々建物は崩壊しつつあり日々朽ちていくので危険なのです。

 

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奥に見える建物は小中学校、右方の四角いフレームみたいのはベルトコンベアの跡。


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赤レンガの建物は総合事務所。


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右上の方にあるのは貯水槽。


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階段の朽ち方がすごい。


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左に見えるのが30号棟。大正5年建設の7階建て鉄筋コンクリートマンションです。

100年経っても骨組は崩れず今も残るなんて。当時の技術力の高さに感動せずにはいられない建物です。
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ロの字型になっており、採光を考えられて作られているそう。
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みなさん熱心に説明を聞きます。


プールもあり子どもたちが泳ぎの練習をしたそうです。
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軍艦島から見る海は深くて怖い。
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上陸は40分ほど。写真をバシバシ撮って船に戻ります。

 

軍艦島周遊

軍艦島の東側は比較的波が穏やかだったので、炭坑の事務所や入り口は東側に作られ、西側の波が荒い方に住居を建て波から炭坑を守るような造りです。

人より炭坑、石炭が大事。

その事実は今の時代感覚と全く違うので驚きました。それくらいの覚悟を持って炭坑を作っていたんですね。

 

正面からみた軍艦島。向かって右が東側(炭坑入口)、左が西側(住宅)
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西側から見る軍艦島。住宅の密集度がすごい。
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渡り通路があり軍艦島内は傘をささずに移動できたそう。
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朽ちているけど構造は夢の未来都市のよう。

 

逆光でうまく撮れず黒い影になったら本当に軍艦のよう。
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東側からみた軍艦島は建物は少なく見えます。
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そうして軍艦島を後にするのでした。やまさ海運のツアーに参加してみて良かった、です。 軍艦島についての説明がしっかりしていて写真を撮る余裕もありましたし、スタッフさんが丁寧な感じがありました。

他のツアーと比べられないのですが、行ってよかったと思えるツアー内容です。

 

 

軍艦島といい、原爆といい、長崎には造っては朽ち果て、造っては壊される、創造と破壊という対局の世界をそのまま見せつけてくる不思議なところでした。人間の歴史とは、造る意味とは、色んなことを考えさせられます。

 

せっかく写真もたくさん撮ったのでもう少し軍艦島について詳しくブログにします。後々。では。