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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

33歳、私たちの女子会15年史

昨日久しぶりに女子会をしてきた。

高校2年生のときからの付き合いの友人なので知り合って15年ちょいの月日がたっている。

友人A(既婚、子持ち)、友人K(既婚、子なし)、そして私ねね(独身、子なし)だ。

社会的なジャンルが誰一人として同じではないな、と書き出してみて思う。

ジャンル違いでもこうして遊んだりするのだからこれは確かな友情というものでいいだろう。同じジャンルの者同士が群れて愚痴り合うものではない。

 

女子会では温野菜に行った。この女子会で行くのは初めてだったのでシステムがよく分からずあーだこうだ言いながら注文した。

とりあえず食べ放題を頼んで
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鍋がきた。

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肉がきた。

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よく分からない皿がきて、これはなんだと騒ぎ立て、店員さんに聞くのは「これだからばばぁは!」と嫌がられそうだったので自分達で行動しようと考えた結果、

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チョレギサラダうずらの卵をのせた。「わからない、この皿どうするの?こう?」と言いながらみんなで爆笑していた。

これは間違いのようで後程Twitterでしゃぶしゃぶしたあとここにすくい、タレをつけて食べるやつです、と教えてもらった。

 

皆は野菜を食べまくり、ねねは肉を食べまくった。「肉はもたれるから野菜が食べたい」と言いながらめちゃくちゃ酒を飲む2人を見て、こうして歳を重ねるのだなと思った。確かに昔ほど食べ物が入ってこない。

老化の話には花が咲く。

「30歳よりも33歳の壁がきつい」と言えば、

「そうやってどんどん老化に気づいていくことが増えるから今よりもっと壁は高くなる」と言われてはっとした。そうだよな。

毛穴がゆるゆるになってきたし、シミは明らかに増えた。子持ちの友人Aは白髪が気になるらしい。全体的に顔が弛んできた。友人Kは3キロ太った、と言う。

見た目はそんなに変わらないような気もするし年齢よりも若く美しく見える友人たちだが、気になるところはいろいろあるらしい。

シミが、白髪が、腰痛が、出るわ出るわ老化の証。でもそんな話をしているときは楽しい。悩んでいるのは自分だけだなかったと思ってほっとするのと、ここまでなんとか歩いて生きてきたんだな、と思う。

 

みんなで口を揃えて言うのは「老いるのが嫌ではない」ということだ。

20代の頃は太るのも老けるのも異性に嫌われるのも嫌だった。

30代になって歳だからと諦めているのか腹を括っているのか、そういうもんだよね、と自分の現状を受け入れているような感じがした。

友人Aの職場の20代の子は「老けるの嫌だ」

と言っているそうだ。

これからやって来る30代への不安からそう言うのかもしれない。結婚できるか、美しくいられるか、愛され続けられるか…。

みんながみんなそうではないけども、歳を重ねた女性に風当たりがキツいこともそりゃあるのだ。婚カツ市場なんかは特に。

 

30代になって老いも社会的な風当たりも変わって自分の体を通り抜けていくときに、今までみたいに背伸びしたり飾ったりしなくてもいいのかもしれないと思うと少し楽になって気にしないマインドが発動している。

 

目の前にいる友人2人の朗らかな顔を見ていたらいろいろあるけどもなんとかやっていきますわ!という腹を括った女の顔をしていた。何かに媚びることなく自然体でとてもいい顔をしている気がした。

 

ねねも腹を括れているだろうか。

まだ結婚したいとか、ひとりでいたいとか、これからどうやって生きていくか、とかきっとその境目をふわふわ游いでいる。

それもまた人生なので、ふわふわここで文字を綴りながら時が過ぎるのを眺めていようと思う。

周りが結婚していく中で、置いていかれてしまったなと思うこともあるが、誰かに待っててもらう義理はない。ひとつずつ進んでいくコマを進まないで見ている性分なのだと思う。

幸せになっていく人をほっとして笑顔で見送り手を振る。おばあちゃんのような気持ちなのだ。

 

この15年はいろいろあったし、いろんな世界を見た。

おしゃれなカフェへおしゃれをして出掛け恋の話をしながらカクテルを飲み甘いものを食べる。

友人Aの飲み過ぎてトイレで二つ折りになってつぶれていた事件や、友人Kの荷物入れが破れて横浜のおしゃれな駅で荷物をぶちまけてゲラゲラ笑う事件があった。

箱根の温泉旅館の露天風呂でシャバダバダバディーの歌を大きな声で歌う友人たちにうるせーと言いながらもめちゃくちゃ笑った思い出。

宍道湖で夕日をみてちょっとだけ泣いた思い出。

失恋すれば男の悪口を言って次いこう次と励まし合い、仕事の悩みはそんなん辞めちまえと言う。

 今や酒ばかり飲んであっさりした食べ物を細々と食べ33歳という年齢の感想を述べ合う。

女子会のステージは変わったが、根底にあるものは変わらない。

 

どこにでもいるような平凡な我々の女子会だが、我々にとってはとにかく賑やかで楽しいものだ。お菊会という名がある。お菊と呼んでいるのだが、出来れば体が動かなくなる日が来るまで集いたいものだ。

シミがシワが腰痛が、大いに語らいたい。生きてきた証を称え合いたい。そして笑い合えたら我々はとても誇らしい顔をするだろう。

 

帰り道「スーパー銭湯行こうよ」と言ったら「見せられる身体じゃない」と断られたので、恥じらいを捨てきった頃また誘ってみようと思う。

 
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 これは雨の日に芋掘りをしたときの写真だが、こんなアグレッシブなポーズをとっていたんだなと笑ってしまった。

腰が曲がっても、こんなポーズがとれるほどには真摯に楽しさを表現していきたい。あぁ、3人で写真を撮るのを忘れたな。

次のお菊では写真を撮りましょう。ねねの大切な友人たちへ。