ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

埼玉には何もないと君が言ったから埼玉県のJRの駅を全て巡る旅をするハメになったんだ~前編~

その男は埼玉のことを越谷レイクタウン以外知らないと歌った。

 

その男の名はサボテンサトシという。ギターとハーモニカをひっさげ歌を歌う芸人だ。

サボテンサトシ (@sabotensatoshi)さんをチェックしよう https://twitter.com/sabotensatoshi?s=09

東京生まれ東京育ちのその男は埼玉のことをあまりにも知らなすぎる。埼玉生まれ埼玉育ちのねね(筆者)としては埼玉を知らないとは言わせたくない。越谷レイクタウン以外の埼玉を知らしめる為にサボテンサトシは埼玉県のJRの全75駅を巡る旅に出ることになったのである。

 (注:埼玉県にはJRの駅は76個あるのだが、本庄早稲田という新幹線しか止まらない駅があり普通列車でのアクセスができないため今回はスルーする)

 

 

JRの駅をたくさん巡るので今回は青春18切符を活用する。JR全線乗り降り自由、どこへでも行ける画期的な切符だ。5枚綴りで多少の制約もあるのだが1日2,370円で普通列車移動が可能なのである。平成最後の夏に初めて青春18切符を買い記念すべき青春18切符の旅をサボテンサトシとする。ねねは前日心労で腹が痛かったがそれは本題には関係ない話なので割愛する。

 

 スタートは武蔵野線東所沢駅、ゴールのさいたま新都心を目指して電車にひたすら乗っていく。(全駅降りるのは時間的に不可能だったため主要駅のみ下車し他は通過とした)
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アナログ人間のため実際に使った路線図はこちら↓1日中握りしめていたためしわしわである。
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前書きが長くなってしまったが、いよいよスタートしよう。

 

 

スタート:東所沢駅

武蔵野線の駅からスタートする。この駅から歩いて10分ほどのところに松郷という場所がありとなりのトトロの主人公の住む場所のモデルになったとも言われている。それ以外は特記することもないのだがジブリファンのサボテンサトシに伝えると「そうなんですか」としか言わなかった。興味をそそられなかったらしい。

そしてその声はガラガラ声でどうやら風邪をひいて病み上がりらしい。不安げな顔つきでピースをするサボテンサトシ。
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東所沢駅の看板はめちゃくちゃ煤けていた。
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「火事でもあったんですかね?」看板の前でそう話しても答えは何も見つからなかった。夏の空だけが眩しかった。

 

ここで青春18切符が登場する。2人で使う場合は乗り降りを共にしなくてはならない。東所沢駅で日付の判子を押してもらい電車に乗り込む。

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9:21 東所沢駅発(武蔵野線)

この日は晴れて気温が上がり熱中症のリスクが高いため適宜検温・補水タイムを儲ける。
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検温するサボテンサトシ。36.1℃であった。大丈夫そうである。
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補水にはOS-1を使用する。


経口補水液オーエスワン(OS-1)とは|大塚製薬工場

この飲み物は不思議な飲み物で、普段飲むととてもまずいのだが、大量の発汗後など身体が脱水に傾いたときに飲むと美味しく感じるのだ。これが美味しくなったらヤバいサインなのでサボテンサトシにOS-1をこまめに飲んでもらい感想を聞く。

「まずい…なんですかこれは。市販の飲み物でこんなにおいしくないの初めて…」と体調は万全のようだ。

 

サボテンサトシを乗せ武蔵野線は走る。各駅の写真がないため手書きのメモに通過時間を記載する。
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9:25 新座

9:28 北朝霞

9:     西浦和(記載を忘れた)

9:34 武蔵浦和

 

乗り換え:南浦和駅

武蔵野線京浜東北線
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9:42 南浦和

9:45 蕨

9:48 西川口

9:50 川口

サボテンサトシは「川口は来たことがあるので知っていますよ。」と言った。以前サボテンサトシは川口そごうのビアガーデンのライブに出演したことがあり川口の駅前は栄えていることを知っていたがそれ以上知っていることはないようだ。

川口は鋳物の街である。川口市の小学生がは鋳物工場に社会科見学に行き火花が散る工場を遠巻きに眺めベーゴマをもらって帰るが肝心のベーゴマの土台がないので誰もベーゴマで遊ぶことはなくベーゴマはいつの間にかなくなってしまい鋳物工場へ行ったことも忘れてしまう。そんな街だ。

 

荒川を挟むと埼玉県から東京都となる。
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乗り換え:赤羽駅(東京都)

1度赤羽を経由し埼京線へ乗り換える。

9:53 赤羽

10:03 戸田公園
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ここで補水タイム。
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「まずい。慣れない。」

体調は万全なので先へ進む。

   戸田

   北戸田(快速列車のため通過)

10:07 武蔵浦和
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ロッテの工場があると伝えると「そうですか。」とのこと。サボテンサトシは酒飲みなので甘いものはほとんど食べないらしい。

   中浦

   南与野

10:11 与野本町

   北与野

10:14 大宮

京浜東北線埼京線と埼玉の東京よりの地域を車窓から見てサボテンサトシは言った。

「複合商業施設が多いですね。国をあげてのイオン真理教に洗脳されています。同じような家に住んで週末はイオンに行って同じようなものを食べて同じようなものを着る。代わり映えのしない景色。僕はイオン真理教からしたら迫害対象でしょう。だからこそ余計なことを考えたり発信するのが僕のやるべきことだと思っています。」似たり寄ったりの建て売り住宅、タワーマンション、ショッピングモール。代わり映えのしない車窓だということをサボテンサトシに言われて本当だなと思った。迫害対象であると察しているサボテンサトシの体温は35.2℃とずいぶん下がってしまった。冷や汗でも出ていたのだろう。

 

埼京線から川越線に乗り入れたのでこのまま川越へ向かう。

10:17 大宮(川越線)

10:21 日進

10:24~26 西大宮(駅の停車時間が長かった)

いよいよ地方都市に突入し車窓の景色がガラリと変わる。完全な田園風景に「うわ、うわうわうわ…うわ。」とひくサボテンサトシ。確かに都内ではあまりみない景色だ。驚くのも無理はない。
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サボテンサトシはあんぐりしたまま窓の外を眺めていた。
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10:29 指扇

10:35 南古谷

10:38 川越

 

川越観光

埼玉の観光スポットとして今川越がアツいと思っているので川越を案内することにした。
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サボテンサトシが背負っているギターを女子高生が上から下まで不思議そうに見ていた。昼間からギターを背負ってる人は川越にはサボテンサトシ以外いなかった。目立っていたので良かったと思う

バスに乗り込む。パンを食べるサボテンサトシ。補水タイム「まずい。本当においしくない。」調子は良さそうだ。
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観光:氷川神社

川越のインスタ映えスポットとして名高い氷川神社。境内は若い女子で溢れている。
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お目当てはえんむすび風鈴だ。フォトスポットがある。
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ギターとサボテンサトシの縁がより結ばれますように。
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こんな感じで風鈴が飾ってありチリンチリンと心地よい音がする。
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女子ウケのいい場所であるがサボテンサトシウケしなかったようだ。写真を撮る参拝客を尻目にスマホすら出さない。写真を撮るという概念がない人間もいることを初めて知った。
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空はまだまだ夏だった。

 

おみくじをひくサボテンサトシ。
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吉であったが恋愛が『ちょっと待ちなさい』と制止されていて「本当にこれ吉なんですかね?」と聞かれ「もしかしたら吉じゃないかもね」とだけ答えた。
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そして川越蔵の街へ向かう。

商人のまちとして栄え江戸後期から明治時代に建てられた蔵が残り『小江戸』とも呼ばれる。川越一番街と呼ばれるエリアは景観保持のため電柱と電線がない。それは結構画期的なことだと思い熱弁するもサボテンサトシは「そうなんですか、確かにないですね。」としか言わなかった。東京にはない景色なのだがあまり感動していないようだ。
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川越のシンボル、時の鐘前で。
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埼玉のタワーですよ、と言うも「はぁ。」と連れない返事だ。
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 現役稼働しているりそな銀行(大正7年竣工ルネサンス様式鉄筋コンクリート3階建て)の外観は「すごいですね、きれいですね。」と言ったのでサボテンサトシの建築物への興味は主に洋館にあると思われる。詳しいことはわからないが。

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川越のこのあたりはおしゃれなカフェも多くデート向きだと思う。レンタル浴衣や着物が充実しているのでカップルで和装デートもいいだろう。

女子2人組で来て浴衣で散策しているケースも多く見受けられるので以外とナンパ向きスポットかもしれないよ、とサボテンサトシに教えるが「ナンパですか。はぁ。」とつれない返事だった。浴衣かわいいね、と声をかけて運良く気が合えば埼玉県がそこにあった意味があるので川越でデートしたりナンパしたりしてアバンチュールしたらいいね、と他人事のように2人で話した。

 

川越熊野神社へ向かう。温度計が設置されており気温は35℃を叩き出していた。手持ち扇風機を持参したサボテンサトシだが熱風が当たるだけで「涼しくないです。」と悲しそうに言った。
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この神社は足ツボゾーンがある。

「余裕ですね。」と歩き始めたサボテンサトシ。
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スタスタ
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ツッウッツ
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「痛い痛い痛い痛い」
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ダメですよちゃんと歩いてください。

スタスタ
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「あっ!」
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「あっ!」
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「あ~!」
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肘の動きがおかしい。ねねは痛がるサボテンサトシを見てテレビみたい~とゲラゲラ笑った。あと今こうしてブログを書いて思ったのだがギター下ろせばよかったんじゃないかな。

 

ツッウッツ。
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足を押さえ動かなくなってしまったサボテンサトシ。

「ねねさん、ダメです痛いです。痛みが消えません。足の裏が痛いです。ずっと痛いです。」
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疼痛を訴え始めた。まだ序盤だよ、と思いつつなかなか立ち上がらないサボテンサトシに「大丈夫?」と声をかける。

サ「変なツボに入っちゃったかもしれません。」

ね「靴下脱いで見せてみて。アザになってるかも」

サ「…あっ。引いてきました。歩けそうです。」

良かった、大丈夫で。足ツボ無理してやるとサボテンサトシみたいになるかもしれないのでねねはやるのをやめた。

 

少しだけ足を引きずりサボテンサトシはマルエツへ行き、金麦を買った。
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酒で生気を取り戻す。

 

 

川越のすごい場所として行っておきたいのがまるひろ百貨店だ。ローカルデパートと侮ることなかれ。ここには屋上遊園地がある。屋上観覧車があるのはここ川越まるひろ百貨店と蒲田東急プラザの2基だけらしい。

 

屋上遊園地はわんぱくランドという。
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ずいぶんしんどそうなサボテンサトシがいた。暑いからだと思う。
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これが屋上観覧車である。
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乗る。300円で乗れるから。
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格子窓なのでもろに外気。暑いのである。サボテンサトシはしんどそうにしていた。

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誇らしげなまるひろのマーク。
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川越市内を一望できる素晴らしい場所だ。
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埼玉の青空の美しさに思わず笑顔になるサボテンサトシ。

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どうやら調子が乗ってきたらしい。

わんぱくビートに乗ってもらおう。
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(うわぁ成人男性がひとりで小児用遊具に乗ってる!)
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(サイコーじゃん)
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手をふってと声をかけると皇族のように控えめに手をふりはじめたサボテンサトシ。
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この夏一番のインスタ映えだろう。サボテンサトシ×わんぱくビート。
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夏の太陽がサボテンサトシを照らした。

わんぱくビートに乗るサボテンサトシは世界一輝いていたと思う。
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屋上遊園地の隣には神社がある。無事に今日1日が終わりますようにと願った。
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ここには隠しきれない昭和感で溢れている。飾らなくてなんだか心地よかった。
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サボテンサトシは言った。
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「ここは古いしシンプルに見ればダサいかもしれない。インスタグラマーに魂を売り媚びなきゃ客は来ない。やっていけない。けどここは本物だ。レトロ風に作られたものではない本物の昭和が残されている。媚びないここの良さがある。まるひろ百貨店は僕らの心に刻まれた。」

 

ねねもひっそりとあの頃を守り続けるこういう場所が好きなのでサボテンサトシの言うことがしっくり耳に入ってきた。自分の中でいいと思うものを自分の目で見て自分の音と言葉で伝える。考えること感じることの大切さをまるひろ百貨店の屋上遊園地が教えてくれた。川越を巡りここが1番良かったようだ。気に入ってもらえて嬉しかった。

 

 

そしたまた川越駅へもどり電車の旅を続けるのだが、序盤なのにこのボリュームなので前編後編に分けることとする。

サボテンサトシの足はどうなる?この調子で埼玉をめぐることはできるのか?背負ってきたギターが1度も活躍していない!

どうなる後編。どうなるサボテンサトシ!続く❗