ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

隻腕の姪っ子

とある土曜日。

 

姪っ子がいた。

 

め?姪っ子???

なんかオラフみたいにちっちゃくなってるって
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コルセットと三角巾???

 

どうやら骨を折ったと言うのは言われなくてもわかった。

 

姉に聞くと遊んでいて転んで腕が自分の身体に挟まってそれをほどこうとしたら骨折したようです。転んだ時に骨折ならまだわかる、体制を治すときに骨折とはさすが一癖あるさかも一族のブラッド。

 

骨折しているのが恥ずかしいようで写真を撮うとするととても嫌がる。糸を持っているのは隻腕でもザリガニを釣りに行くためだそうで餌となるニボシを『姪ちゃん何匹いるかね?えっ3匹。いーよ3匹持ってきなぁ』と優しく聞いてあげた。

 

ねねからその後の話を聞くと骨折のショックでずっとご飯を食べることが出来ずねねが作ったヨーグルトケーキが美味しかったもので左手でがつがつ食べていたなど可哀想なんだけども可愛いくて子供の適応力の強さに驚かされた。

 

めめも中学生の夏休みに左の鎖骨を骨折した。夏休み、柔道部に入っていためめは合同練習で他の強豪中学と一緒に練習していた。めめは無茶苦茶弱かったので乱取りなど本当に嫌で仕方なかった。

その日も同じように乱取りをしていたのだが背負い投げをかわそうとして肩からめめは落っこちてしまった。

 

 

ボギッ

 

 

左耳で大きな音が聞こえたところは覚えている。それからは良く覚えていない。乱取りは強制終了したのか誰かに連れられたのかさっぱり覚えていないが更衣室で同級生にお弁当を食べさせてもらったのを覚えている。結局痛みで泣いてしまい唇がふるふるして卵焼きしか食えなかったのは覚えている。

顧問が家に電話をし父親に迎えに来てもらいそこでもオーイオイ泣いていたのも覚えている。

 

いつも怪我をして休みたいと思っていたけどこのときばかりは『すぐ治るから病院行きたくない』と泣きながらごねた。骨折するのは中学生のめめでもヤバいと思っていたんだろう。

 

家に帰り骨折してるにも関わらず母親に『そんなんだから柔道部は入るなって言っただろ』としこたま怒られ病院に連れられてレントゲンを撮り鎖骨骨折全治3ヶ月と言うことになった。

 

5日は安静にしていないといけないので2学期の最初の方は休めたが嬉しくなかった。何せ動けないからだ。手や足など先端の方ならギブスがあるからある程度他のパーツで頑張って動けるものの鎖骨なので体幹を動かすと痛くて起き上がりは必ず介抱が必要だった。トイレの度に寝ているのを起こしてもらって用を足しそしてまた寝かせてもらうまでを母親や姉に手伝って貰った。本当に不自由でたまらなかった。寝ながら漫画を読んだりテレビを見たりすることもなく寝室で横たわっているだけの生活だった。

鎖骨骨折はギブスではなくコルセットと包帯で固定していたのでそれを外すとずっきんずっきん物凄い痛みを感じてお風呂(母の介助付)も辛かった。

 

骨折して最初の方は体幹が動かないと言う不自由さがあったものの手先は動くのでなんとか生活出来てコルセットが外れ、包帯も外れ、接骨院で電気を流してと言う治療を受けて3ヶ月で治り普通に戻った。

皆がちやほやしてくれたり部活を休めたり運動会はテントの中で過ごしたりと特殊な経験もした。冬になれば骨折したところが痛いと言い部活をサボれたこともある。やりたくないことを避けられたのは良かったが骨折して動けず寝たきりになっていたのは本当にキツかった。中学生だから風呂入ってない、歯を磨いていない=ニオイなど特に気にしていなかったが夏の骨折は相当臭かったんだろうなと思う。

 

今日その話をねねとしていたら『めめの顔洗ったの覚えているよ』とめめの覚えていないことを話してくれた。骨折をすると家族が大変。骨折して母に怒られ嫌だったけど放っておかずに介護してくれたのは感謝だ。

 

未だに鎖骨がじわーと痛んだりリハビリを真面目にやっていなかったせいで左手が極端に弱く不器用なのでリハビリはしっかりしないと歳をとってから地獄を見るぞと言うことをお伝えしたい。

 

骨折なんてして良いことは無いのでみなさまお怪我にはお気をつけてね。

 

 

今度隻腕の姪っ子にめめが骨折した話をしてあげよう。そして骨折してから右より太くなった鎖骨も触らせてあげよう。