ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

埼玉には何もないと君が言ったから埼玉県のJRの駅を全て巡る旅をするハメになったんだ~完結~

以前サボテンサトシというギター芸人と埼玉県を巡る旅に出たのだが、ねねのうっかりにより2駅未到となってしまった。それが心残りでどうにかして行かねばと考えていた。


埼玉には何もないと君が言ったから埼玉県のJRの駅を全て巡る旅をするハメになったんだ~後編~ - ここから先は私のペースで失礼いたします

駅をとばしてしまったことをサボテンサトシに伝えると
f:id:sakamotwin:20180922230613j:image

そこまでストイックになる必要が…とのことだった。手の絵文字は完璧に制止の意味を表示していた。埼玉の旅のあとサボテンサトシは軽い埼玉アレルギーになったらしい。埼玉という文字を見るたびに「うっ」となるのだと。それは分かる。ねねも十万石まんじゅうを見ると「うえっ」となる。

埼玉アレルギーの人をはるばる東京から宇都宮線の埼玉栃木県境まで呼びつけるのはさすがにかわいそうになってしまったので結局ひとりで行くことになった。

ここで未到の駅を未到にしてしまったら、未到でもいいというユルいブログになってしまう。基本的に体力が追い付く限りはやると決めたらやるスタンスでいきたい。

 

この日はウクレレ高円寺とむさしの村に行ったので時刻は19時を回り、辺りは真っ暗だった。

栗橋駅である。
f:id:sakamotwin:20180922230821j:image

東武線も通っており2路線乗り入れている割には駅前は何もなかった。暗すぎた。
f:id:sakamotwin:20180922232055j:image

駅前には迎えの自家用車が何台か待っていた。ここからまた家まで距離があるところに住んでいるのか。通勤だけでもぐったりしそうだな、と思う。今現在ねねは埼玉県の某駅の徒歩2分のところに住んでいる。とても便利だ。電車の時間ギリギリまで家にいられる。

駅から遠いというのは不便を通り越して恐怖でもある。トイレ行きたいときとかお腹いたいときとか地獄の帰路としか言いようがない。

 

都内では電車は5分間隔くらいでやってくるが地方都市は20分間隔だったりする。野ざらしの駅のホームは冬は寒いし夏は暑い。東京という街の便利さが身に染みる。駅で登りの電車がくるのを静かに待った。

 

鷲宮、これで埼玉県のJR駅を本庄早稲田以外全て巡ったことになる。達成感がある。何にしたってゴールするということは気持ちがいい。
f:id:sakamotwin:20180922231440j:image

駅は改修工事が行われていた。
f:id:sakamotwin:20180922231851j:image

上り電車は2階ホーム、下り電車は1階ホームという不思議な造りだった。駅からイオンが見える。知らない駅で知っているイオンがあるとほっとする。

 

知らないコンビニ、デイリーヤマザキだけが煌々と浮かび上がる。デイリーヤマザキ、普段の行動範囲にないコンビニなので入りはしなかった。馴染みのないコンビニやスーパーを見ると遠くにきたなと思う。
f:id:sakamotwin:20180922232039j:image

 

残る2駅を巡るにあたって、付近に観光する場所はあるかと下調べした。東武線になるが鷲宮神社というのが有名らしい。夜になってしまったので行くのはやめた。

東鷲宮駅の近くに温泉があるという情報を得ていたので行くことにした。百観音温泉という。徒歩3分だ。辺りに何もなくて看板が見えるので地図を見なくても出口と何となくの方向さえ掴めれば行ける。
f:id:sakamotwin:20180922232519j:image
埼玉に温泉のイメージはない。スーパー銭湯なのかなと思いきやちゃんと湧いている温泉らしい。

http://www.100kannon.com/sp/onsen01/
百観音温泉 埼玉県東鷲宮 源泉かけ流し 美人の湯

中へ入ると地元の人で賑わっていた。

更衣室は決して広いとは言えないがそこまで混んでいないのでのびのびと使えた。

 

内湯は熱めと普通の浴槽、サウナ、水風呂(20度)がある。

サウナと水風呂を繰り返していたら、サウナの中でおばちゃんが「チャンネル変えてもいいかしら?」と聞いてきた。何でも良かったので「どうぞ」と言うと、店員さんを連れてきて「音楽のやつにして、音楽のやつ」としきりに言っていた。どうやらMステのスペシャルが見たかったらしい。ちょうど大好きな星野源のアイデアが流れておばちゃんありがとうと思った。サウナで好きなテレビを見るのはとてもいい。

 

外湯が広くて、ぬるめの炭酸泉、寝湯、立ち湯(46度でめちゃくちゃ熱いが入れないこともない)、などがある。アカスリの施設もあった。

回りに建物も大通りもないのでシンとした夜空にゴポゴポゴポとお湯の流れる音がする。ここへ来て良かったなーと思う。ねねの家から百観音温泉は1時間かかる。それでもまた来たい。

できればサボテンサトシとウクレレ高円寺を連れてきてあげたかった。そしたらきっと疲れも癒えたであろう。ここは人にオススメしたい場所だ。埼玉には何もないと言うけども、知らないだけでまだまだ好きになれる気がする。好きな場所居心地のいい場所をもっと探していこうと思った。

 

帰り道ほんのり暖まった身体に澄んだ夜風が当たる。何もない場所の夜の風だった。

電車に乗り徐々に都心に近づき知った景色が見えてくる。帰る場所の安堵感ていいよな。すごく特別でもすごく豪華でもないけどもいいなと思える感性が刺激された。

 

この埼玉の旅は青春18きっぷで回った。人生で初めて青春18きっぷを買った夏だった。特別遠くへ行かなくても往復2,000円ちょいでもとはとれるので気負うことなく買っていいんだなと思った。気になる場所、普段降りない駅、車窓から見える好きな街。行きたいところへ自由に行けるきっぷなのでまた買いたい。

今回期限が切れて結局使いきれなかったが、そのへんはしっかり次に繋げることとする。皆さんも機会があればぜひ埼玉を、いや、好きな都道府県を、好きな場所を巡ってみてほしい。