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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

パジャマパーティーのすゝめ

皆さんはパジャマパーティーというものをご存知だろうか?

 

Wikipediaにも記されているように女の子たちが友だちの家に泊まり込み、パジャマ姿でうわさ話や遊びに興じるパーティのことである。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9E%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC
パジャマパーティー - Wikipedia

 

女子ならば憧れやったことがあるという人もいるのではないかと思う。私も20代の頃友人宅でパジャマに着替え酒を飲みケーキやらお菓子やらを食べおおはしゃぎしてやった記憶がある。一言でいうと楽しい。二言で言うとめちゃくちゃ楽しいものである。

 

先日予期せぬ形でパジャマパーティーをしたら最高だったのでパジャマパーティーのすゝめと称してパジャマパーティーの様子をお伝えする。

 

私の数少ない友人は言った。「御茶ノ水山の上ホテルという洋館みたいなかわいいホテルがあるから泊まりに行こうよ」と。

山の上ホテルのことはいつか泊まってみたいと思っていたが泊まる機会もなく今まできてしまったので「ぜひ行きたい」と返事をした。ホテルに泊まるのは旅行のときだけではない、目的がホテルに泊まることなのである。友達の家に泊まるのもいいが、汚したり片付けで負担をかけたりすることに気を遣うのでホテルでのびのびお泊まり会をするのがいい。非日常を楽しむのが目的だ。

 


山の上ホテル HILLTOP HOTEL 御茶ノ水(公式サイト)

 

山の上ホテルはクラシカルな雰囲気で昭和初期の繊細な建築美にときめかずにはいられなかった。
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こんな素敵なところに泊まれるという現実がテンションを突き上げる。f:id:sakamotwin:20181121210641j:image

この鍵は部屋の鍵。持っているだけで特別なのだ。

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部屋は和室のツインベッドだ。広々していて気持ちがいい。

夕食を食べに出掛け、館内を写真を撮りながら散策し部屋に戻った。

 

「今日帰らなくていいんだよ、楽チン!うれしい!」

と言いながら我々の夜は更ける。

友人は彼氏と旅行に行って乗り物酔いして大変だった話をする。私はそれをゲッタゲタ笑ながら聞く。

私は異動になった職場の話をする。嫌いな人とか休憩室の便座がずれているのが嫌だという話をする。友人は笑って聞いてくれる。

テレビはあったがつけなかった。f:id:sakamotwin:20181121211228j:image

NHKのラジオとクラシック音楽が流れるボタンがありクラシック音楽を流して優雅な気分に浸った。

 

何がなくても話しているだけであっという間に時間が過ぎていく。気づけば0時を回っていたので風呂に入り寝支度を始めた。

風呂から出ると世界が変わっていた。f:id:sakamotwin:20181121211440j:image

どうやら先日誕生日を迎えた私のお祝いをしてくれているらしい。なんてハッピーな展開なのだと驚く。こんなサプライズははじめてだ!

 

プレゼントの包みを開けるとパジャマだった。
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すごくうれしい。なかなか自分でファンシーなパジャマは買わないので全力で乙女チックなパジャマは憧れるしうれしい。

 

しかもそれをおそろいで買ってくれたらしく、友人も色ちがいでこのパジャマを着ることになった。

テンションは天高く舞い上がる。うれしい。うれしい。うれしい。

 

友人も風呂に入りパジャマを着て写真を撮る。帰ってから写真をラインでアルバムにして送り合い楽しかったね、と言うまでが女子会であることを覚えておいてほしい。後々あのとき楽しかったなー、と思うためにこのアルバムは必要なのだ。

 

パジャマパーティーフィナーレのフラワーシャワーは幸福そのものだった。写真に収めるのには苦労したけども。
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うまく撮れるまで拾っては投げ拾っては投げを繰り返した。
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最終的に花びら(造花)は私が持って帰ってきている。いつかまた使うつもりだ。

 

おいしいものを食べ、他愛のない話をして、ホテルという非日常で普段なら着ないようなパジャマを着てはしゃぐ。あの時間間違いなく我々はお姫様だった。

 

このサプライズを友人は何日も考えプレゼントを何にするか何回もお店に足を運んだらしい。その気持ちがもうとてもうれしい。私はそれを受け取り全力で喜び全力ではしゃいだ。

 

34歳、世間的にはいい大人である。それでもかわいいものは好きだし楽しいことはいっぱいしたい。いつだっておいしいものを食べたい。それがいつも満たされている訳ではないけど、満たされたら明日もまた頑張ろうと思えるのだ。いつまでたっても成長しない乙女心というものが心の片隅にあってその乙女心が喜ぶことをするととても楽しくなってしまうのだ。

 

なりふり構わずいつだって遊んでいられる年齢じゃないからこそ、パジャマパーティーという人目に触れない空間で好きなことをとことんするのがいい。

 

何歳になってもおそろい、とかパジャマパーティーとか、ケーキとか、お菓子というのは楽しくて美味しくてかわいくてたまらないものなのだ。そしてそれを同じ気持ちで楽しめる友人がいることのありがたさ。次の友人の誕生日はこれ以上のサプライズをして楽しいの上限を更新したい。

わくわくすること、したいことがあること、それは今の私が生きていくにあたり何よりも大切なことなのである。

世知辛い世の中だからこそ楽しいことはなるべく多くあった方がいい。友人と、恋人と、もちろんひとりでもいい。特別なパジャマを用意していつもと違う枕で寝てみよう。パジャマパーティーはあなたの心の片隅にいる乙女が喜ぶにちがいない。だから私はパジャマパーティーをすゝめるのだ。