ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

カルマだよこの世は。

度々出すめめのOL時代のお話。

めめは当時勤めていた会社が買収され会社が変わったことを経験している。

買収されじわりと変わっていく会社。直ぐに色んな物は変わらない。徐々に買収した側の会社が侵食していく。新しい文化が嫌で退職していく人、新しい会社に馴染んでいく人、新しい会社が判断し実質リストラされる人、いきなり部署がなくなり路頭に迷う人、色んな人の動きを見た。

 

私は幸いやって来た仕事を続けさせてもらえる事になり『めめさんの業務は変わらないから』と平穏な日々を送っていた。

がそれは続くものではなかった。

突然やって来た上司のヘッドハンティングによる退職。今まで私を守り育ててきてくれた上司がいなくなる。仕事が出来て人当たりも良く一生懸命働く人がいなくなり私は路頭に迷う。新上司がついたのだがやってきた仕事内容が違う為私のフォローなんて出来るわけもない。『めめさんは私が上司になるので今まで通り仕事を続けて下さい』と言われたが一体どうすれば良いのか。

 

毎日同じことを繰り返し、毎シーズンのルーティンを新しい上司に提出する。一生懸命作った資料は軽くあしらわれて終わり。それでも私を育てた上司が残した仕事は継続しようと独りで頑張った。

会社なので査定の為定期的に面談があるのだが『僕あまりめめさんの仕事をチェック出来てないよねごめんね』と言われたとき怒りで何も答えられなかった。

一生懸命頑張っても誰の役にも立たない。上司のフォローもフィードバックも無い。サラリーマンは出社して席に居ればお金は貰える。だが無をしてお金を貰うと言うことは私は良くないと思って罪悪感も感じてしまった。仕事は自分から切り開くまでの力はなくその為に私には上司が必要なのに、上司は私の上司として動いてくれない。仕事もくれない。

 

あのとき病院に行かなかったけど軽く鬱になっていたと思う。毎日無を過ごさないといけないのか、また辛い1日が始まるのかと思い悩み眠れない。1日が終わって欲しくないから寝ない。寝て起きたら新しい1日が始まるのが辛くて泣きながら寝た日も続いた。

幸い私が潰れる前に新しい上司が来てくれて私は元通り働ける事になった。

 

それから何年も経つ現在。

 

その上司が会社を辞めたと風の噂で聞いた。第一に私は安らかな気分になった。

話を聞くとどうやら仕事を干されて退職に追い込まれたと言うことらしい。

一応上司などの立場に立っていたので偉い人の部類には入る人だ。その人が干されたと言うことは相当陰湿な扱いを受けたのだろう。サラリーマンは競争の世界、ほかほかハートウォーミングな世界が広がっているとは思えない。

かなりマイペースで独特、言いたいことはズケズケと言う強い性格の上司はきっと会議には出してもらえなかったのではないか、意見は全て無視されたのではないか、案件は全て奪われ居場所がなくなったのではないか。

可哀想だ。会社に居場所がないなんて。50歳を過ぎてイジメみたいな扱いを受け再就職を決意し何年も働いた会社を退職する元上司の小さい背中を想像したら可哀想だなと同情してしまった。でも思う。いつか廻る自分の行いがしっぺ返しで来る事を。

私の場合だがあの時耐えた事は今になって報われた様な気がする。タイムマシーンがあれば忍耐強く踏ん張っていた当時のめめに『カルマってあると思うよ。だから今は何とかやり過ごせるならやり過ごしてそしてダメなら避難して』と伝えてあげたい。

 

 

何年も前の事だけど私を干した上司が干されて会社を辞める。恨みがなかったと言えば嘘になる。が干した奴が干されるとなんとまぁ因果応報とはこう言うものなのかと淡々と思ってしまった。

 

私に嫌な思いをさせた人が不幸になって欲しいなぁと思ってるわけではない。そう言う行いをすると結局はその人に廻ると言う事を目の当たりにしおののいた。

良く接してくれる人には私も良く接していこう。嫌な態度をとる人にはこう思う。嫌な行いはいつかは自分の所に戻ってくるよ。と。