ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

末永く使うものだから

末永く使うものを大切に使う、丁寧な暮らし。

突然ですが皆様、肛門は大切に使っておますか?(ここから先はほぼ肛門の話なので肛門の話がNGという人は読むのをやめてください)

 

 

 

いいですか?肛門はね、ほぼ毎日使うから大切にしなくてはならないのですよ。いきみすぎたりガチガチうんちとか辛いものを食べ過ぎたりとか、そんな負荷が蓄積されるとどうなるか?わかりますか?そうです、おしりが痛くなるんです。

 

ねね(姉)は年に1度くらいは血栓性外痔核を患うのでおしりの大切さはよーく理解しています。しているつもりです。

放っておけば1週間くらいで治るものなのですが、罹患してしまったときはびっくりするくらい痛い、というかもう歩けないくらいです。仕事の帰り道「けつがいてーよーけつがいてーよー」とピョコピョコ歩いて駅に向かうときけっこう辛いのです。心とおけつ、2つが痛むと人間の全部が痛いのです。血が出たりとかはなくても粘膜のダメージというのは繊細にキャッチする。口内炎が地味に痛いのと同じなのです。

 

 

2月のはじめ、妙に辛いものが食べたくなり四川鍋のもとを買ってきてめめ(妹)と分けようとしてたくさん作ったところめめは「オレ飯あるからいらねぇ」とのことで辛いのが全然食べられないくせに四川鍋4人前をひとりで食べるハメになりました。

とりあえず1人前は冷凍してあとは3日かけて食べましたがまぁ効くよね、肛門にダイレクトショット。ヒリヒリ。ここから肛門が調子悪い。

 

もともとねねは肛門の巾着の一部が飛び出してるらしく、それは成人してから母親に「あんたのけつは巾着がちょっと変なのよね」とプチ奇形をカミングアウトされて知ったもので巾着の口がうまく形成されていないらしい。それで便が漏れたりとかはないので不自由はしていないのだが、どうやら最近そのピョコンの部分に負担がかかっているらしく、夕方足が浮腫むのと同じようにピョコンの部分も浮腫むらしく夕方けつの痛みを感じることがあるのです。プチ奇形はつらいよ、肛門の。いつか肛門が終わるという絶望の淵の縁に腰をかけ足をゆらゆら揺らしながら突き落とされるのを待っているようなもの。

 

けつが痛いときは横になって早く寝るのが1番、浮腫がひけるのを待つだけ。起きればだいたい大丈夫だけど、排泄のときにやっぱり痛みを感じることがあって、今34歳、何事もなければ70歳まで生きるとしてあと36年。

 

無事に肛門を使いきれる気がしねぇ

 

とトイレの中で絶望を感じたのです。皆様はそういうことありますか?ある人には背中をさすって「一緒に頑張ろう?生きよう?」と言いたい。同じ痛みを抱えないとわかり合えないことだって世の中にはあるから…あるから…。

 

以前痔の手術をした人の話を聞いたとき「治しながら使うから大変」とのことでした。その言葉は耳にこびりついてトイレで絶望の淵に佇んでいたとき頭のなかに響きました。

末永く使いきれるだろうか。この繊細なプチ奇形の肛門を。

 

それからはもう柔らかいトイレットペーパーしか買わないことを決めましたよ。あとは辛いものを食べないこと、食物繊維を程よくとり便通を整えること、そんなことばかり考えていますよ。丁寧な暮らしでしょう、肛門に。

 

いつかこの身体とも肛門ともお別れする日がくる、それまで細々と末永く付き合っていこう。ねねにとって丁寧な暮らしとは品のいい食器や家具を揃えることではない。肛門をいかに労るかなのです。だから始めてるよ、丁寧な暮らしを。皆様も始めましょう?肛門に優しい暮らしを。