3月だというのにしとしと雨が降る。寒い。こんな寒くて重たい空気のとき行きたい場所、それはサウナではないか。
越谷市に健美の湯というスーパー銭湯があってサウナも水風呂も広いという噂を聞き付けた。ねねは早速行ってみた。
東武スカイツリーライン越谷駅から徒歩10分ほど。寒いので車を走らせたら割りと近くだった。これは行きつけになる予感がする。
お風呂・サウナ紹介|越谷の露天風呂・サウナなどの日帰り温泉施設なら越谷健美の湯
1階が下駄箱、2階が風呂エリア。
更衣室はやや混んでいるが広いから気にならない。20時を過ぎて家族連れがわさわさしている。地域の風呂屋といった感じ。
洗い場も広々。シャンプーがココナッツ風の謎の匂いでなんじゃこれはと思った。
隣の隣の人は足の脛毛そりをしている。家のお風呂のように入っている。最近よく思うのは太っている人ほど念入りに体を洗っている、ということ。たまに20分以上体を洗っている人がいるとどうしても気になってしまう。そんなに洗うとこある?って。自分以外の人の洗い方を目の当たりにする不思議な場所が風呂屋なのである。
ねねは風呂屋に行ったあと帰ってシャワーを浴びる。潔癖症だから。不特定多数の人が踏んだ足拭きマットが苦手。ケツとかもあの風呂椅子にいっぱい菌がいそうなので足の裏とケツを重点的に洗い直しする。これが理解できる人と理解できない人がいるだろう。そういうもんなのだ、人間とは。違うからわかりあえないことは理解しておいた方がいい。
早く温まりたい。
まずはバイブラバス。41度くらい。アワアワが身体をぽこぽこ刺激する。気持ちいい。
併設して電気風呂があったので近寄ってみたらビリビリして「あいててて~」と右手を突っ張らせて叫んでしまったのでその後は電気風呂に近寄っていない。
代わり湯は桃の湯でピンク色の湯だった。ピンクというのは見ていると癒される。ほんのり甘い香りに包まれてぼんやりする。
ジェットバスに背中が真っ赤になるまで当たり身体が温まったので外へ。
露天風呂は高濃度炭酸泉と坪湯と硫黄の湯がある。硫黄の匂いをかぎながら温泉旅行に来た気分でくつろぐ。どの浴槽も広くて心地いい。
身体が温まったのでサウナへ。
(上記サイトより引用)
サウナも広い。ヒーターが2ヶ所ありサウナマットが20枚近く引かれていたので悠々座っても20人くらいのキャパかもしれない。
上段は88度、下段は86度くらい。もっと熱い方が好きだがじっくり入れば汗が止まらない。足をマッサージしながら10分ほど入り水風呂へ。
水深90㎝の水風呂は思ったより深い。ぐっとくる。17.7度。水流がマイルドなので身体にしっかり膜がはる感覚がある。
普通の水風呂はもっと水深が浅いので座ると股関節をぐっと曲げて体育座りで入るので鼠径部や膝裏の密着面に水の冷たさが入り込んでこない。
健美の湯は股関節を90度曲げた座位になるので冷たさがひんやり全身を包む。
縮こまらないで水風呂に入れるのけっこういいかも。
この状態で首まで浸かれば脳みそはぐらぐらんと揺れだしあっという間に整う。目を閉じると水の流れる音の音域が変わりピンクい世界が見えた。さっきの桃の湯じゃん、と思いながら整う瞬間を楽しむ。
水風呂を出たところに椅子がありそこに腰かける。ぐわんぐわんと揺れながら脳みそを洗って新しくする。
水風呂のあとこうやって休むことをしてこなかったので新鮮だった。整う快楽が延々と楽しめるじゃんとお得さを感じた。
塩サウナとスチームサウナがあったがこの後車を運転して帰ることを考えたらフルで満喫すると疲れてしまうと思い今回は見送った。次は入ろうと思う。
赤ちゃんもオッケーなスーパー銭湯なので入浴中に授乳するお母さんを見かけて驚いたがここはみんなのお風呂なのでなんでもありだなと思った。マナーマナーマナーだけじゃなくてお互いに許容するほうが大事なのである。
いつも銭湯は新しい気持ちにさせてくれる。だから好き。健美の湯の水風呂は癖になる。また行こうと思った。帰り鼻唄をふんふんさせながら車を走らせた。いい夜になった。