多くの人は「かもめのジョナサン」と聞いて頭に小説と浮かぶだろう。喫茶店が浮かんだ人はきっと大分県民。常時メンバー募集中の変則的バンドが浮かんだ人は相当な物好きなはず。今日はかもめのジョナサンというバンドについての話をしようと思う。
かもめのジョナサンというバンドがある。バンドとは言うもののステージに立つ男はひとり。名をサハラというらしい。ここではかもめのジョナサンと呼ぶ。響きがいいから。
かもめのジョナサン(バンド) (@kamosesex)さんをチェックしよう https://twitter.com/kamosesex?s=09
かもめのジョナサンを初めて見たのは去年の夏のことだった。ひょんなきっかけで行った下北沢のライブハウスで見たのである。
裸足で登場する白塗りの男、ステージ上であくまでも自然に更衣をする男。一瞬で心が奪われた。知らないアーティストの空気感を掴むまでこちらもじっと息を飲んで見つめる。「キャ~」とか「ふぅう~~」とか声を出すことも儘ならない。とにかくその男が何をしだすか予測がつかないので身体を硬直させ安全か安全でないかを見極めないといけない。 本能がその男の動向に注目する。見たことがないものは理解をするまでに時間を要する。ギターを弾くその男を見ていたらクスクスと笑わされ気づいたら好きになっていた。
一目惚れをさせる色気とパフォーマンス、それがかもめのジョナサンという男の本質だと思う。心を掴むのがうまいのか、場数を踏んできた経験数なのか、才能なのかはわからない。考えるより感じた方がいいだろう。何であってもかもめのジョナサンなのだから。
ユニクロのババァという曲がある。
西荻窪zizi かもめのジョナサン『ユニクロのババア』 - YouTube
見ていただければわかると思うがおもしろい。そして頭から離れないメロディ。機嫌がいいときに口ずさみたくなる曲だ。ユニクロのババァは2019年銭湯で歌いたくなる曲選手権で優勝したので小さな声で歌うことがある。催リラックス効果があるとかないとか。
ユニクロのババァの曲中に本人がステージを不在にする瞬間がある。
そしておもむろにバナナをむきはじめる。
そしてどちゃくそにエロいショータイム(着衣オフはないのでそこは安心して!法に触れないから安全)が始まる。なにが始まるかは実際見てほしい。あの世界観を体感してほしい。
手に持っているのはバナナだね。
運よくバナナをもらった。
鞄からめちゃくちゃはみ出してるけど持って帰った。次の日の朝食べたバナナは普通においしかった。
このままだとバナナの話で終わってしまうのでバナナの話は一旦やめる。本当はバナナの話をしたい。かもめのジョナサンのバナナの話で朝まで生テレビしたい。感情剥き出しでバナナの話をしたい。それほどにかもめのジョナサンのバナナの話は深いのである。
話をかもめのジョナサンのどちゃくそにエロい色気について、に切り替える。
見ていただければ分かると思うがすらりとした手足、小さな顔、造形が美しい。
脚線美ってこういうことだなと思う。
ちょっとかわいい顔もする。
もういっそギターになりたいって言い出しそうね、あなた。
なんかエロいし美しい。完成してる?
他の追随を許さず、2019年どちゃくそにエロい選手権に優勝しました。優勝の決め手となったのはこれ、ご本人のTwitterより引用↓
@kamosesexさんのツイート: https://twitter.com/kamosesex/status/1135749434665340928?s=09
あ…こりゃあれだな。セックスシンボルだな。服を着ているのにこの色気。色気というのがグラマラスな女性だけのものではないことに気づかされる。かもめのジョナサンの怪しくて艶やかで惑わす視線が見るものを虜にする。こんな色気を地下の薄暗いライブハウスに閉じ込めておくには勿体ない。
かもめのジョナサンの写真集がある。
写真がすべていい。被写体の色気が鮮やかに写されている。かわいくもあり妖艶でもある。4万字インタビューも収録されていて、ステージ上で多くを語らないかもめのジョナサンという人間の中身を垣間見ることができる。かもめのジョナサンにしかできない表現を強い気持ちでやっているところがかっこいいなと思う。自分にしかできないものを持っている人間は強いよ。折れないもん。その強さが魅了するということだと思う。
かもめのジョナサンを見るにはTwitterでライブの予定を追ってほしい。
6月9日には大阪でライブがあるので関西圏の方はぜひ行かれてみては?
「蒐集狂者の趣味 #2 -異彩-」 即ち性。レコ発主催のチケット情報(心斎橋・道頓堀・難波周辺)|e+(イープラス)
主に関東圏で活動しているので関西でかもめのジョナサンを見られるのは滅多にない機会なのでぜひ!と声を高々に言う。
世界観の強い人なので見終わった後の感動と興奮がすごい。ようこそかもめのジョナサンの世界へ。飲まれて溶けてずぐずぐに溺れるのも悪くない。
その男、かもめのジョナサンにつき。
恋のひとつやふたつ、その色気に捧げてしまえばいい。