ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

ねぇ服屋さん?季節先取りしすぎてません?

いつも困惑している。服屋の季節先取り問題についてだ。

服が好きで服屋にはよく行く。服をたくさん買って持っていても「いや~明日着たい服はこれじゃないんだよ」「○○の予定に着ていく服がない」「急に寒くなったから羽織るものほしい」等々、今着たい服を買い足すために服屋に行くことがある。そのときにぶち当たるのが『服屋の季節先取りしすぎ問題』なのだ。

例えば今のくそ暑い季節で言うと「木綿のさらっとした薄手のノースリーブワンピース欲しいな」と思って服屋に行くと、厚手のノースリーブニットワンピースが売っている。「これじゃ暑いし蒸れるからな」と思って更に探すと、セールの売れ残りのカスカスなワンピースしかない。変な紫色とか正気の沙汰ではないワンピースしかない。

 

はて、私に何を着ろと申すのか?

 

わからない。服屋の思想がわからない。空調の効きすぎる服屋で店員さんたちは涼しい顔をして分厚いサマーニットを着て襟元に洒落たスカーフを巻いている。分かる、店、寒いもんな!でも私な、夏のワンピースほしいのな!通勤さ、職場まで駅から10分は歩くし、電車は地上路線で空調効いてないからさ、これ以上服着たら死ぬと思ってこれ以上脱いだら公然ワイセツで捕まるというギリギリの線の格好で外を歩いているのよ。サマーニットとか、襟元の洒落たスカーフとか、デニムパンツとか『死ねと申すのか?』とお伺いを立てるわけ。ノースリーブTシャツとショートパンツとサンダルで汗をだらだら、顔メイクした顔をドロドロ溶かして言うわけ。季節先取りしたいんじゃない、今を生きるために涼しい服を売ってくれないか。

 

冬にしたってそう。1~2月の厳寒期に欲しいのは激厚もこもこニットなのに、もうシフォンとか薄手の春物ワンピース出してるわけ。凍死しちゃうね~んふふ、じゃないわけ。私が季節先取りしない庶民くそババァだから?こういう思想のツマミが強すぎるから?服屋の季節についていけないだけ?

 

わからない。わからないけど、お願い服屋さん、今着たいものを売ってくれよ。「あ、季節先取りワンピース、かわい~!秋着るように買おうかな」って明日が当たり前に来ると思ってるの?平和ボケ?未来しか見ていないポジティブキラキラ女子なの?明日何着て生きていこって、明日肉体が消滅してたら、逆に服が明日着る主がいないので捨てられますみたいな悲しいキャッチコピーになっちゃうよ?いいの?

もっと今を見ようよ。過去も未来もほどほどにしてな。今だよ?今を見ていないと楽しいとか嬉しいとか感情がおざなりになっちゃうからね。はい、だから今服屋に木綿のさらっとした薄手のノースリーブワンピースをしこたま置いといてください。買いにいきますので。よろしくお願いいたします。