ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

鼻くそほじりのプロフェッショナル

鼻をほじる。物心ついたときから、いやそれ以前から鼻をほじっていただろう。鼻をほじっていた記憶がないだけで34年間毎日鼻をほじっているはずだ。

鼻くそがあってもなくても鼻をほじる。すっきりするから。鼻くそが鼻の穴から出ていたらお前は笑うだろう?「こいつ鼻くそ出てるよ」とバカにするだろう?声に出す出さないは別として、鼻くそが出ていたらそいつを見くびるのが人間ってもんだ。そういう風にできているのだから仕方ない。

見くびられたくないから鼻くそをほじるし、鼻毛も抜く。空気が出入りするのだから当然汚れる。砂ぼこりのすごい日に茶色い鼻くそが出てきたら「今日ほこり凄かったもんな~」と思う。鼻くその色で今日を振り返る日があってもいいじゃないか。

そんなこんなで鼻をほじる。手でほじったりティッシュやコットンでほじったり。どうほじれば気持ちいいか知っている。

 

寝たきりの患者さんが「鼻がムズムズする」というので、湿らせた脱脂綿を鼻の穴にはフィットするように丸めて鼻の穴に入れくるくるとこよらせる。「あ~気持ちいい!」と言われた。そりゃそうでしょう。私もこれやると気持ちいいもの。鼻くそほじりのプロフェッショナルは「気持ちいいよね~」と笑った。気持ちいいということを知らなければ気持ちいいことを提供することはできない。看護師として働いてみて自分が気持ちいいと思えることをたくさん知ることは大切だと思っている。鼻くそほじりひとつにしたってそうだ。かゆいところに手が届く人になれるよう、かゆいところは知っておけ。

ほら、鼻くそほじりのプロフェッショナルが通るぜ、鼻がかゆいやつは言いな!任せてよ!その「気持ちいい」のために明日も働くぜ!