うにゃちゃんとさかもツインが可愛がる野良猫がいる。顔が大きくて立派なおすだ。
縄張り争いに勝ち続けているのかうにゃちゃんのまわりには猫はいない。猫がうにゃちゃんと遭遇すると逃げちゃうからだ。
うにゃちゃんは『ウニャア』と可愛い声で鳴く。ごろんごろん転がって愛想を振り撒き人懐こい。可愛いさ。
うにゃちゃんがいたのでなにもせずに近寄ってみる。
『ウニャア』と転がっているのを干渉すると
うにゃちゃんは突然歩き始めた。付いていくと道端の雑草をスンスンしたり電柱にズンリと身体を擦り付けたりしていた。
うにゃちゃんと声をかけるとうにゃちゃんは転がった。電柱の近くにいたので思いっきり背中をどんっとぶつけていた。
めめは驚いた。うにゃちゃんはアホだな、でもそんな風に思ってもうにゃちゃんの威厳があるだろうから黙ってうにゃちゃんを見つめた。うにゃちゃんは誇らしそうにまた歩いていった。
うにゃちゃんはケンカが強くてもちょっとアホだな。そんなとこも可愛いけどなと家に帰った。