ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

冷たい便座

我が家の便座は冷たい。便座をあたたかくする機能はついているがつけない。この家に住んで5年となるが何年か前の冬、風邪を引いたときにつけたきりだ。

 なぜつけないか、甘えだと思っているから。

なんの?

 わからない。わからないけど便座があたたかいとあたたかくない便座を嫌がるようになる。便座が冷たいくらいでヒャーヒャー言うんじゃねぇと心の中の漢が言う。

 わからない。この理論わからない。

けど逆らえない。今年の冬は暖冬で例年よりも過ごしやすい。寒いことは寒いけど、電気ストーブをつけっぱなしにしてやりすごせるので助かっている。電気代は助かっていない。夏の倍かかっている。恐怖、冬の電気代。節電という意味合いもある。便座あたたか機能はどうやら月400円くらいの電気代らしいが節約できるならそれに越したことはない。雪国の人に比べたらまし。室温がマイナスにならないだけまし。

 

このぬくぬくした環境でいつまで生活できるかわからない。災害なり異常気象でぬくぬくできなくなるかもしれない。そんなときにあたたかい便座に慣れた生ぬるい女でいたら辛いだろう。強くありたいのだ。(とか言いつつ予定のない日はストーブの前で毛布にくるまりぬくぬくしている)

 

冷たい便座は戒め。

ぬくぬくしてんじゃねえぞという己への戒め。

夜中トイレに起きたとき冷たい便座に座りヒィーっとなって非常に険しい顔をしている。歯医者で親知らずを抜かれる人のほうが穏やかな顔をしているんでは。

 

その弊害をくらうのがめめ(妹)である。

夏の暑さも冬の寒さも嫌いなめめは便座のあたたか機能を使っている。家の便座はあたたかいものだと思っている。だからねね(姉)の家のトイレが不意打ちで冷たいと「ヒィヤァーーー」と悲鳴をあげる。トイレから毎度悲鳴が聞かれるという冬の風物詩。それを聞いてお前も戒めろ、強くなれと姉心を働かせる。

「ねねんちのトイレ冷たいからやだ」と甘えたことを言うな!そういうもんなんだ。諦めてくれ。

 

じゃああたたかい便座が嫌いかというと嫌いではない。助かる。ヒヤッとしなくていいから文明ってすごいよなと思っている。

便座シートを使えば?という声もあるだろうが、便座はいつでも拭ける状況にしておきたい。便座シートを洗うのが嫌というのもある。使い捨てのもあるが毎日はりかえることを考えたら冷たい便座我慢すればいい話と割りきれる。

以上ねねの便座への思想。