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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

脳が…濡れた…?

緊急事態宣言が解除されたら生きたい場所としてサウナを挙げていた。それまでは毎週サウナに行ってリフレッシュしていたのでサウナに行けなかったこの2ヶ月とちょっとの期間は「体が温まらない」「汗をかかない」「凝りがひどい」「肌が荒れる」などの地味なトラブルにちょっとだけ悩まされていた。ことあるごとにサウナのことを想い、きっとサウナも私が来ないの寂しいんじゃないかと思っていた。(経営悪化で閉業しないか心配していたの意)

 

久しぶりにサウナに行くことにした。水風呂ちゃんと入れるかしら、サウナでぶっ倒れないかしら、汗でるかしら、ちょっとの不安と、待ってろ水風呂という期待で心はウキウキしていた。

 

1番優しくて整いやすい水風呂のあるサウナに行くことにした。いきなりキンキンの水風呂やガンガンのサウナだと体がびっくりしてしまいそうな気がしたからだ。

 

サウナの最寄り駅に着いたときなんだかドキドキしてしまった。この感じ…あぁ、久しぶりに会う彼氏と待ち合わせしてるときの感じだ!うそ、サウナで疑似恋愛できるんだ。すごいね。

階段をはねるように上っていく。「待っててね」と、「ちゃんと来るかな?」のせめぎあい。

そして見つけた銭湯の煙突。あかりは灯っている。

 

入り口を入るといつもの見慣れた番台のおばちゃん。

「久しぶりだね」「久しぶりですね、元気でしたか?」という視線を交わし、変わらず営業していたことにほっとする。

 

いつもの番台を通りすぎ浴室へ。

洗い場に先客はいたが他は誰もいない。ゆっくり入れそうだ。サウナはどうだろう。やってるかな。奥のサウナ室からゴーーという音が聞こえてくる。扉がスチームで曇っているのをみて「あぁ、やっとサウナに入れるんだ」と胸が熱くなった。

 

体を洗い、少しだけ湯船につかり、いざサウナへ。

ここのサウナは50度と低めだがその分強烈なスチームで体感は80~90度だ。入るとムッと熱さに包まれる。

う~ん、この感じ久しぶり。キリっとした熱さに体がポッポッしてくる。暑いのは嫌いだけどサウナの熱いのは心地いい。ずっと会いたかったんだからと遠距離恋愛の彼氏に抱きつくような気分でサウナとの再会を喜んだ。涙のかわりに汗が出てきた。

 

存分に温まったので水風呂へ。

なんどここへ来ることを想像してにへらにへらしたことか。やっと、やっとここまできたよ。長かったな~サウナ自粛期間。世の中はすっかり前とは違ってしまったけど水風呂は変わらずだね。また初めて出会ったときのような感動がある気がする。そういうやつだもん。

いくよ。

足からちょぽんと水に入る。思ったよりすんなり入れた。この冷たさが懐かしい。久しぶりなのでまずはへそまでにしておこう。

 

ジャバジャバジャバジャバ

水の流れる音。心地よくほてった体を冷やしてくれる。あ~これこれ。これだわ。ほんっと最高、最高以外の言葉は省略してもいいか。最高なんだもん。

まろやかだな~ここの水風呂は。青いタイルが冷たさを引き立てるよ。あんまり冷えすぎないうちにまたサウナへ行こうか。

 

ジューゴォォォーー

スチームサウナが音を立てる。

ストレッチなんかしようと手を伸ばせば上の方の熱さがジンジンくる。

 

そしてまた水風呂へ。

今度は肩まで。風呂のヘリに首を預けて体をゆらゆらと水風呂に委ねる。体のどこにも緊張がなくていい感じだ。

そして訪れる緩やかな整い。

「脳が…濡れた…?」

いや、脳は脳脊髄液に包まれているから濡れてるっちゃぁ濡れてるのだろうけど脳が濡れた気がしたんだよ。すっきりしたなあ。前頭葉が新しくなったみたいだ。

 

目に輝きが戻ったし手足は真っ赤になってあまみと呼ばれるものがうきでていた。日頃の毒を落とせた気がする。

 

疲れないうちに帰るかと早めに切り上げ家に着いたら深い眠気に襲われた。最近は週1くらいで悪夢をみるのだが夢を見る間もなくぐっすり寝て6時半には目が覚めた。

次から次にやりたいことが頭に浮かんでくる。元気になったな。これでよし。

そういう、パワーを取り戻すところだな、サウナって。今まで行けなかった分、また行くからどうぞよろしくね。