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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

ホテル ファミー703号室に潜入

高速道路の脇にひときわ目を引くお城のような豪華な建物があって、昭和後期生まれの子どもたちは「お母さんあれ何?あそこ行きたいなぁ!」とか言って親を困らせたことがあるのではないかと思う。

 

その頃の子どもが今や大きくなり「あの頃見たお城」に訪れる。今ならわかる。あのとき親がちょっと気まずそうにしていた理由が。

 


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千葉にあるホテルファミー。ここもそんな大人のためのお城である。


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お城の塀のちょっとした抜け口から入れば気分はすっかりファミー王国の人となる。
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目指すはフロント。
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色とりどりの部屋を眺めているだけでうっとりしてしまう。迷いに迷って部屋を決めるのもまた楽しい。
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下にあるルームスティックを引き抜いてフロントへ。缶ジュースとルームキーを受け取り今夜の城へ。

 

エレベーターはエメラルドグリーン。丸いボタンをずっしりと押す感覚が久しぶりだったのでうれしくなった。
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ファミーのマット、これくらい潔いのが昭和流。
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いざ703号室に入室。
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部屋までの廊下が一面鏡張りだったとき、それはもうワクワクしてしまうでしょう。
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カメラマンがどうしても写ってしまう全方位無敵の鏡張り。


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廊下を抜けると左手にはソファー。奥にはマッサージチェアーもある。そこはちょっと今どき。

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このシャンデリアにもうすっかり心奪われてしまった。

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本当に美しい。
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奥には人が1人入るくらいのスペース。
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この壁の模様いつまでも眺めていられる。
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ちょっと毛足の長いベロアみたいな壁をほそほそと触る。

 

テレビの下は暖炉のマントルピースのよう。マントルピースがあるだけで一気にお城みが増す。
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洗面所のこの蛇口が懐かしくて新しい。ネオレトロだね。
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浴室はベッドルームからガラス窓で仕切られているのが昭和エロ情景。絶景絶景。
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こじんまりとしたバスタブ。不思議な形ではある。
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お手洗いは洋式なのでとても使いやすい。f:id:sakamotwin:20210223223737j:image

 

目眩く夜の世界へ行く道を抜けて

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たどり着いた本丸。

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こんな妖艶な本丸、ファミーにしかないだろうな。名だたる戦国武将たちが見たら何て言うだろう。

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とにかくいい!震えるほどにいい。
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円形ベッドの魅力、ベッドヘッドと壁の鏡張り、天井のシャンデリア。ここで見る夢はさぞかし美しいでしょうね。

 

円形ベッドの布団が丸くてこのベッドの為だけに丸くなっているなら愛おしくて仕方ない。
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時代が変わってもこのホテルのキーホルダーはこれであってほしい。この鍵を授けられたとき特別な場所にいるという気持ちになる。
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照明のボタン。
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ダイヤル式の電話。
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ライター。
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全部全部そのままでいてね。
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全部全部素敵なものだから。
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2021年2月訪問