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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

フォレストイン 302号室に潜入

のどかな春の日、桜が散りゆくさまを横目にラブホテルに車を走らせてていた。春風の入る昭和ラブホでゆっくりサンドイッチでも食べようというラブホピクニックが目的である。

浮かれているとこれは一般車両が入っていい道なのか不安になるハードめな道が現れた。恐る恐る車を進める。

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フォレストイン (フォレストイン)|茨城県 水戸市|ハッピーホテル

対向車が来なくてよかった。ここですれ違いなどしようものなら運転スキル弱々な私は雑木林に突っ込んでJAFを呼ぶ羽目になっていただろう。

 

ビル形式のラブホであるが、2階客室はガレージ式(お部屋専用の駐車場に車を停めて2階の客室へ上がっていくタイプ)で、2階要ガレージを通過すると3階客室用駐車場があり、パネルでお部屋を選ぶシステムである。


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他に車が停まっていなくて、このラブホに今ひとりだけ?という…ね。
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エレベーターで3階に上がる。
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暗い。ビジホのようなワンルームマンションのような廊下だ。

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扉を開けると一変、ピンクのメルヘンワールドになる。やや薄暗いが。
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お部屋は全体的にピンク。圧倒的なピンクである。
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浴室との壁はヴィーナス誕生ガラスだ。透けないように板張りしてある。
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ベッドヘッドのドームがかわいい。もこもことした質感。
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鏡になっているのもレトロでいい。

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照明の下に鏡があると反射してきれいよね。f:id:sakamotwin:20240418110440j:image

天井だってゴージャスよ!

一通り写真を撮ったらベッドパネルの照明スイッチをあれこれ触ってみるのですが、

パチ
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ギラッッッ


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えっ!

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ギラギラ〜ッッッ!

ラブホのミラーボールは風情がありますね。桜散る寂しさはラブホのミラーボールが慰めてくれる。この輝きは永遠だよと言わんばかりギラギラしている。


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光が溢れ出すもんですからちょっと離れますわよ。


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配膳口だ。

 

スリッパない部屋だなと思っていたら入室扉開けて左側にありました。
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お風呂はピンク×水色の乙女配色。
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電気のスイッチどこかなと探していたらこのツマミを回すやつでした。
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洗面所はシンプル。

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アメニティもシンプルです。
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お手洗いもシンプル。
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使いやすさがあります。

 

まだギラギラしてる!
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じゃあここでサンドイッチでも食べますか。

モクモク…。

ギラついた空間でシンプルに食べるサンドイッチは美味しいですね。

 

今度は那部さんと来たいな。
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お会計は部屋を出たところにある自動精算機で。
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そしてまた来た道を戻り帰路につく。
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ラブホピクニック、楽しいのでおすすめです。

 

【お知らせその①】

4/27 11:00〜16:00

ベルサール秋葉原で開催されるおもしろ同人誌バザールにラブホテル写真家の那部亜弓さんとレトロホテル寫眞録というサークルで出店します。


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https://x.com/aisiyon/status/1779373011277435024?t=rPREkk9gvIz5QSJqKxdvYg&s=09

ラブホで撮った火曜サスペンスごっこの写真集なと持っていきます。お時間ある方はぜひ遊びに来てください。

 

【お知らせその②】

4/24〜29 大阪ギャラリー方舟さまにて開催される

昭和展に火曜サスペンスごっこの写真を数点出展させていただきます。

次回展示 「昭和展」 2024.4.24水〜29祝月 14-20時 最終日は17時まで 昭和をテーマに作家さんたちの想�... | Instagram

4/29夕刻ギャラリーにお邪魔する予定です。よろしくお願いします🙇

 

ホテルロンシャン313号室に潜入

2024年3/16、北陸新幹線金沢敦賀間が開業した。

2015年に新幹線が金沢まで行くようになりすごく便利になったと思ったものだ。遠い昔に金沢まで行ったとき新幹線と特急を乗り継ぎ4時間近くかかって北陸はえらく遠い場所だなと思っていたので新幹線が通るようになることは旅の選択肢が増えるので嬉しいことである。

 

たまたま富山に出かけることになり、記念に電光表示板の写真を撮る。
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周りの乗客も写真を撮っておりおめでたい雰囲気が漂う中富山に向かった。
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新幹線はほぼ満席で賑やかだった。年始に震災があり色々と考えさせられることばかりだった。こういうときは綺麗事や理想論を語らず現地でお金を使うのが1番だろう。口を出すな手を出せ動けというのはいつも頭に置いておきたい。

 

今回の同行はかぽさん、かんさきさん。ラブホ写真を撮に行く心強い仲間である。朝待ち合わせてロンシャンに行く前に日本海もちらっと散策。
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どんよりとした海が日本海の厳しさを物語っており遠くにうっすら見える立山連峰はただただかっこいい。ダイナミックな景色を楽しみいざロンシャンへ。

 

ガレージタイプのホテルなので車で入るとお部屋パネルがある。ドライブスルーのメニュー表みたいに全部屋見られるので「この部屋行きたい」とワクワクしながら部屋を選ぶ。

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313号室ディ◯ニーランドのお部屋。
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ぱっと見た感じコーヒーカップらしきものがある。これは楽しみ。

駐車場に車を停め3階のお部屋まで階段を登っていく。

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部屋番号がチカチカ点滅しておりいざ入室。
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来たぜ俺達の◯ィズニーランド!!
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コーヒーカップが本当にありました。回りはしませんがこんなの座ってキャッキャするしかないですね。大人だってはしゃぎたいもの!もう何年も乗ってないけどコーヒーカップってこんな感じだったなぁというのをしみじみ感じた。中学生か高校生のの初デート気分を味わえそう。甘酸っぱいわね。

実際座ってみるとまっ平らな椅子や真ん中の回し手のポールに足が当たる感じとか完全にコーヒーカップだった。

 

コーヒーカップエリアには電子レンジなどもあり、ここで座ってくつろげるようになっている。
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コーヒーカップの奥にガラス窓があるが、こちらスケスケ浴室だ。

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鏡が多めなのでミラーハウスのようなアトラクション(?)ぽくもある。
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洗面所とお手洗いがワンスペースなのでお手洗い使うときは宣告しないとちょっと手洗おっと、と入ったときにお手洗いバッティングしかねないので要注意。
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アメニティ多めの今どきホテルなので水回りは安心して使える。

 

ベッドはシンプルだが見上げるとこちらをガン見するミッ◯ーがいる。

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天井鏡でなく◯ッキーというのがポイント。

いつだって見ていますからねという圧を感じる。

 

ベッドヘッドにあるパネル。
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ロンシャンファイルと料金表。
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電話はキ◯ィちゃん。
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かわいければ🆗です!


お部屋がこれで終わりかと思えば奥に続く部屋がまたある!

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こちらにもくつろぎスペースとしてソファーが!
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天井はもうエレクトリカル・パレードですよ。

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そして両サイドは鏡張り。
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ギラギラしててこれぞ昭和ラブホの醍醐味!という空間。

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淡い恋心をもう一度味わえるようなときめき空間です。

帰りは自動精算機で精算なので入室から退室まで誰にも合わずに利用できるありがたいシステム。
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人目もはばからずはしゃぎたいときはこの部屋をおすすめする。いくつになっても楽しいことには貪欲でいなくちゃね。

 

2024年3月訪問

 

チャーフィールドの暮らし

道にいた猫チャーフィールドがさかも家に来てから9ヶ月が経つ。

(チャーフィールドを拾った経緯はこちら↓)

道にいた猫を拾った - ここから先は私のペースで失礼いたします

 

とにかく人懐っこくて起きているときは「撫でてくれ、オレを」と甘える。ニンゲンの布団で寝て、お腹が空いたらニンゲンの髪の毛をつっつきしごきご飯を催促する。トイレもできるし、おもちゃでも遊ぶ。変な鳴き声で「ァオ」と鳴くがそれもまたかわいい。
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来たときは4㌔くらいだった体重が日々もりもり食べる結果5㌔をこした。首手足がガッチリしており獣医さんに「(身長)長くはないけど体がガッチリしてるね。太っているわけじゃないから体重はこれくらいをキープでいいでしょう」と健康猫とお墨付きをもらっている。

 

保護時
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年齢もどんな暮らしをしていたのかもわからない。素性の知れない男と暮らしている。

もともとどこかで飼われていて外に出て迷子になったのか、もう飼えないからと放されたのかどちらかでないかと思われる。去勢手術もしてるし、耳カットもないし、なにより人懐っこい。チャーフィールドがこういう経緯で野良猫になってました、と話すわけでないから何もわからないが素行からきっとこんな暮らしをしていたのでは、と伺えることがある。

 

【パンを食べていたのでは?】

ニンゲンがパンを買ってきてキッチンに置いておくと袋を漁る。ガサゴソガサゴソ聞こえるなと思ってキッチンを見に行くとチャーフィールドがトミーズのあん食パンを食べていた。ビニールを食いちぎりパンをもしゃもしゃ美味しそうに食べる姿はかわいかった。賢いねぇと言いながらもパンを没収。多分ニンゲンの一口分はパンを食べていると思う。

「あんたパン知ってんのか?食ってたんだろ?」

とさかもツインに詰められても満足げにクチャクチャするだけだった。

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おばあちゃんが飼っていてアンパンとかもらっていたのではないかと思われる。

 

【アジフライを食べていたのでは?】

めめちゃんがお惣菜のアジフライを買ってきて食べていたときチャーフィールドがソワソワと食卓に上がり「それ知ってます、チャーフィールドもそれ食べます」と食い気味に来た。

試しに少しアジの部分だけあげると食べていた。

「こいつ…アジフライ知ってる…」

とウケてしまった。賢いねぇとちやほやされつつ食卓から下ろされるチャーフィールド。

フリーズドライの猫用小魚は「チャーフィールドこれ食べません」と残すのに。

きっとお惣菜のおこぼれをもらっていたのだろう。逆に言うと猫用のフリーズドライ魚はもらっていなかったのだろう。グルメな猫である。

あと実はヨーグルトも食べる。

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顔つっこむのはやめてほしい。

 

 

【階段を知ってる】

年始に実家に連れて行き家の中をウロウロしたチャーフィールド。

階段を見つけ一瞬で駆け上がって行った。そして降りてきた。

今いる家には階段がないので、前いた家には階段があって知っていたのだろう。

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足腰強いのも階段のある家に住んでいたからなのかも。

 

【畳を知っている】

これまた実家に行ったとき畳の部屋を「この感触知ってる」と懐かしそうに歩いていた。バリバリするわけでもなく珍しがるわけでもなく普通に。今度畳マット的なものを買ってきようか?と試したくなる。

 

これらの話を総括すると

おばあちゃんの住む階段のある一軒家で飼われていてアンパンやアジフライを食べていた。夜はニンゲンと布団で寝て昼間はゴロゴロ過ごす生活をしていたがひょんなことで野良となってしまいさかもツインに保護された、という経緯なのではと考えられる。

迷い猫掲示板に届けているが未だにうちのネコですという連絡もなく、そこらへん追われてないところが、捨てられたか猫はいなくなるものと考えられているのではないか。

今はさかも家ででっぷり呑気に暮らしてるので安心して欲しい。

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いつか本当の飼い主さんが現れたとき返さなくてはいけなくなるかもと情をわかさないよう努めていたが毎日かわいくておもしろくてひょうきんな猫なのですっかり情がわいてしまった。

うちにいるゆんちゃんつきちゃんチャーフィールドは素性のしれないところがあるので過去に戻れるならみんながどう生きてきたかを知りたい。


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2024年旅初め

2023年があっという間に過ぎ去り色んな場所との出会いに想いを寄せながら2024年もいい年になりますように、とお正月を迎えた矢先の震災、飛行機事故。被災地域の方には心よりお見舞い申し上げます。

もうこれ以上の災いがありませんようにと祈るしかない年明けとなった。こんなことは何十年生きていて初めてだと思う。日常がどんなに尊いか改めて思い知らされた。

 

 

1月の初めの週末はラブホ写真家の那部さん

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と出かける予定を決めており無事に行けるのかという不安を抱えつつも旅の準備を始めた。

 

【出発前日:旅程崩壊からの再構築】

飛行機の欠航情報をチェックしてなんとか大丈夫そうとレンタカー宿泊地を手配済のところ19時頃に『あなたの乗る飛行機が欠航で〜す』という連絡が入った。絶望である。

日に何本もある空港ではなかったため時間をずらすこともできずテンパった。心の底からテンパった。

色んな代替案を出し、結局レンタカーをキャンセル、新幹線で向かうことにした。レンタカーも取り直し出鼻をめちゃくちゃに挫かれ仕方なしの一言で笑えないほど愕然としていた。こういうこともあるのね…。4時間ちゃんと座ってられるかしら…頑張れ私の膝腰…。色んな焦る気持ちを抱えたまま浅い眠りについた。

 

【旅行1日目】

もともと全日仕事だったが無理くり言って半日にしてもらった。出勤の荷物とスーツケースを持ち、最寄り駅のコインロッカーに荷物を預ける。

こうすることで家に帰らず直行できるという技を身につけている。

午前半日の割に朝から雲行きが怪しく多忙だった。1人呑気に旅行になど行かせないわよという怨霊が憑いてたんだと思う。それでも定刻でなんとか終わらせスーツケースを回収し新幹線に乗り込んだ。広島まで約4時間。新幹線長距離移動なんて福岡の遠距離恋愛してた頃以来。もう8年くらい経っているので懐かしさも何もなくただただ揺られて新大阪岡山を通過し不安要素の膝腰もなんとか現状維持できたまま広島駅についたときは心底ほっとした。

駅で那部さんと合流したときは「無事に遠征を始められる」という安堵感がすごかった。那部さんももしかしたら2人で旅できないかもという最悪のパターンも視野に入れていたためこの合流は奇跡だったと思う。

レンタカーを借り広島から廿日市市を目指した。

今回のお目当ては『ホテル夢の国』

https://happyhotel.jp/hotels/780471

 

 

ユニークなお部屋のある昭和ラブホだ。何年も憧れていた場所に行けるという感動と興奮に行きの車内はそわそわしつつ盛り上がったという。

 

【憧れの地夢の国】

到着は20時頃となった。

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暗闇の国道を走らせているとぽんと看板が出てくるので坂道を登り名物の看板を見て歓声が上がる。

ここが我々の夢の国。事前に入りたい部屋は相談しており、どこが空いているかワクワクしながら入室🚗

 

1番初めは

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籐のベッドのお部屋である。

ここはSNSで見て以来ずっと気になっていたお部屋だ。鳥籠のようなベッドを囲う装飾がたまらなくいい。

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家具など調度品も籐でなんてセンスの良さなんだろうと震えた。昭和生まれの人間からしたら籐の家具は庶民の豊かさの象徴であると思う。結構お値段張りますからね。籐のベッドに憧れて買おうとしたら30万と出てきて諦めたことがあるのでこの部屋を見てすごい贅沢な部屋だと思った。f:id:sakamotwin:20240119232057j:image

私もこんなベッドで毎日眠りたい。影の模様まで美しい。このベッドのためにまた行きたいと本気で思っている。

写真を存分に撮り趣味の撮影もして那部さんと興奮の中退室となった。来てよかった来てよかったと口々にし夕食を取りに近くの台湾料理屋さんへ。f:id:sakamotwin:20240114225332j:image

夢の国付近にコンビニも食事を取る場所もあるのでおこもりしたい人にも便利な場所である。

年明けの挨拶を改めてして今年も頑張ろうねと励ましあったあとまた夢の国に戻った。

那部さんはラブホ宿泊、私は宮浜温泉に宿泊となり夢の国で解散したあと温泉地に向かった。基本的に私はラブホに泊まらない。ホテルの大浴場や朝食が好きなのと夜の街を散歩できるからという理由だ。

今回宿泊したホテルは宮浜グランドホテル。

https://miyahama.com/

海を眺めながら入れる露天風呂がとても良く岩国の工業地帯の明かりやくっきりと見える星空を見ながらのんびり温泉に浸かった。移動の疲れが飛ぶくらいいいホテルだった。

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程よく温まり浴衣を着て敷布団で寝るのも旅の醍醐味である。

 

【旅2日目】

夜明けがやや遅い広島。

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起床し薄暗い海を眺める。遠くまで来たなぁと思いながら支度を済ませ那部さんの待つ夢の国へ。

 

おはようと出てくる那部さん。
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朝はいつもこんな感じである。

 

【大人の遊園地はここにある】

これは!!
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そう、ウォータースライダーです。


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2階の高さから1階まで曲線を描き滑る本気のやつです。

「ちょっと!これ!本物だぁ!」

「あとですべろ!あとで滑ろう!」

「とりあえず写真撮ろう、この部屋は存分に時間使おう」

と興奮が止まらない震える手でカメラを構える。こんな部屋は見たことない。ベッドとお風呂場と洗面所とトイレがあれば用が済むラブホテルにスライダー!?今の時代から考えられないほど遊び心と余力のあるホテルが現存してることに那部さんと喜びを分かち合ったという。

こういうお部屋は誰かと行ったほうが楽しいですね。もちろん1人もいいけども抑えきれない興奮を一緒に分かち合えたらいいです。2人だけの空間というのもまた価値があって貸し切り遊園地タイムになりますから。

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※ゼロ地点からカメラを構える那部さん

ほら、人がこんなにはしゃいでる姿見るとこちらまではしゃぎたくなるでしょ。はしゃぎの相乗効果っていうのがここにはあります。

撮影をひととおり終え、いよいよスライダーにお湯を通す。
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ジャバジャバと豪快に流れてくるお湯。

このスライダー、後半加速するエリアがある。気をつけないと怪我をする。まず那部さんが滑った。

掴まりながらゆっくりと、しかし後半の加速は抗えない。歓声とともに入水していった。

何回か滑り「最後は本気で行こう」とのことで那部さんが本気でいった。

「あ、ぁあ〜ッッッ」と後半の加速に耐えられずすごい勢いで着水していたのをみて爆笑した。

「人に気を付けてって言ったのに自分が気をつけられないなんて…」と言っていた。

次に私も滑る。一応本日の序盤でありフルメイクしているので入水時顔を濡らしたくないという気持ちがあった。滑り台の両端をソロリソロリと手を這わせて加速を加減する。が、後半の加速は止められずやはり勢いよく着水した。

先に着水した那部さんが笑っていた。この時間感情の選択肢などいらない、笑うのみである。

 

「今度は水着持ってこようね」と話して大満足の我々は退室の準備をした。

維持費もルームメイクも大変なお部屋だと思う。それでもこんな気持ちにさせてくれる場所はそうそうないよ。どうか末永く大切にされてほしいお部屋だ。

遊びを堪能してお腹が空いたのでセブンイレブンへ向かう。

セブンイレブンで関東では見ないお弁当がいくつかあり広島に来たんだぁとウキウキした。

 

【夢の国3部屋目】

馬車のベッドがあるのを夢の国SNSで知ったのでここが空いていたら入りたいと話していたので入室。f:id:sakamotwin:20240119235556j:image

馬車ベッドはいくつか見てきたが黒というのは初めてだった。シックでかっこいい。帝王の馬車ベッドだ。

https://twitter.com/aisiyon/status/1745986222567371259?t=XSp5m6PCmo8ziapKAYCyzQ&s=19

那部さんは電マの写真を熱心に撮っていた。f:id:sakamotwin:20240120000000j:image

こういうときどんな気持ちでカメラを構えているかそれは本人のみぞ知る。

 

お昼を食べながら来てよかったねと話す。

ホテルの中の人ともお話をさせていただき、このホテルのことをより好きになった。好きとかこうしたら楽しいとか遊び心のある人の仕事は美しいよと仕事に対する姿勢がこの部屋たちに現れている。居心地のよさとかそういうのは建物構造の問題よりも維持管理している人たちの日々の努力の賜物なんだと改めて思わされた。

 

【夜まで夢の国】

今回もドレスを何着か持ち込んだため那部とさかものファッションパーティが開催された。
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手持ちの服でこれがこの部屋に合うだろうと見繕って持ってきたものが合うとうれしい。

 

あんなに日が照っていたのに気づけば夕闇に包まれていた。

2日目夜は広島市内に泊まる予定なので名残惜しいが夢の国を後にする。


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また絶対くるからと夢の門に誓った。

そしてこの半日後にまたここに来るとはこの時点で誰も思いもしなかった。

 

広島市内地へ】

国道を走らせ広島市内に着いた。時刻は21時に近い。市内のラブホを1軒見てレトロを堪能した。

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ここのホテルの駐車場は狭く車がみっちり停まっていてどうやって出すんだろうねと疑問だった。

フロントで車の鍵を渡して退室時鍵を受け取る。

さて私のレンタカーはどこだろな?と思ったフロントから出たすぐそこに横付けされていた。

「え?高級ホテルのシステム?」

と困惑した。こんなことは初めてだった。すごく便利であると同時にいつの間に?誰が?という気持ちもある。サービスの良いシステムだ。この体験ができたのも感慨深い。

 

そしてまた那部さんをラブホに置いていき私はドーミーインに向かった。

 

【夜のビジホ】

ドーミーインは大浴場とサウナもあるし館内の空調も安定しているので長旅の疲れを癒やすにはとてもいい。
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おなじみの夜鳴きそばも。
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夕食としてありがたくいただいた。

その後コンビニでお夜食などを買って余力があれば原爆ドームの外観でもと思ったが活動限界タイムが見えてきたのでスゴスゴとドーミーインに戻る。

大浴場でサウナと水風呂に入って明日の予定を考えた。

このまま広島空港方面へ向かうつもりだったがふと「追い夢の国したらよくない?」と思った。

那部さんに選択肢として夢の国もあるとラインし朝決めようということで就寝。考え事をする間もなく眠りについた。

 

【そして3日目も夢の国へ】

ドーミーインの朝食会場に七草粥があり食べた。季節の行事をビジホで済ませられる時代、いいもんだ。

 

ラブホに向かい那部さんと合流。

1部屋見て本日の予定を決める。

どのホテルを選んでも悔いはない、本当に満足する旅になったから最終日はどう行動するか、本音で話し合い夢の国に行くことにした。f:id:sakamotwin:20240120005500j:image

※撮影那部さん

厳島神社観光したーいと言いながら宮島口を通過し小雨が上がった広島に虹が指した。

ラブホの道すがら虹がさすなんて初めてのことである。歓喜に包まれた。夢の国に行くことを祝福しているのだろう。

途中スーパーで食料品を調達する。
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リョーユーパンのマンハッタンが売っており大喜びで購入した。九州方面でしか買えないご当地グルメなので出会えると毎度「やっと会えたね」と思う。f:id:sakamotwin:20240120005929j:image

そして半日ぶりの夢の国である。
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やっぱ来てよかったと言える滞在時間となった。

撮影を終え慌ただしくランチ。
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那部さんが寿司を食べていたのが心底羨ましかったが、なにせ私は腹が弱いのでここで体調崩したらいけないからとカップ麺を食べた。出先の食生活はグルメを楽しむよりも安心安全をとっている。広島の牡蠣食いてぇとなんど心の中でぼやいたか。広島の牡蠣は腹を強くしてから挑みたいグルメである。

 

 

そしてどの部屋も素晴らしくユーモアに富んだ夢の国に別れを告げた。
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部屋を選ぶ喜びはショーウィンドウに並んだケーキを選ぶときに似ている。どれを選んでも正解、しかし横のケーキも食べたかったなと少しの無念さを残させる。選ぶ楽しさを覚えて次はこれをやりにくる。なんともたまらないシステムだ。

次から次にこの部屋でこんな写真を撮りたいという気持ちが溢れてくるので帰りの車中那部さんと「次はこの部屋行きたい」という話で盛り上がった。

広島空港へ向かう高速道路には雪がちらつき寒さが増した。夢の国から現実に戻る準備が始まっている。

 

【絶望再来】

空港に到着しキャリーケースを預けた。服とトラベル用基礎化粧品だけしか入れていないが6.8㌔あった。服だけで6㌔近くあったらしい。どうりで重いと思った。

前後の羽田行き飛行機は欠航となっていた。私の乗る飛行機は飛ぶらしくやったセーフだと思いながら保安検査場を通過し椅子に座ってくつろいでいた所羽田の混雑のため1時間遅延とアナウンスが流れた。

「…そうか帰りも飛行機ダメか。」

絶望再来となる。私よりあとの便で帰る那部さんのほうが先に飛行機に乗っていった。素敵な2泊3日の旅を共にしてくれてありがとうね!

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到着はかなり遅れ帰宅が23時近くとなりヘロヘロになった。ちょっと飛行機はこりたなぁ。それでもあの羽田の事故の後安全に目的地まで送り届けてくれたことには感謝である。 誰かの地道な仕事が安心や安全を守っていてくれるのだからそこに対する敬意は忘れずにいたい。遠征に行くと「人」の存在に支えられていると痛感する。

 

さて今年はどこへ行こうか。どこに行けるかな。f:id:sakamotwin:20240120161656j:image

好きな場所になるべく多く行ければいいな。

 

 

【ちょっと告知】

2/10〜2/24 

下北沢『洋酒とコーヒーつむじ風』にて

崖の上のモーテル展を那部さんと開催します。

那部さんのラブホ写真と、私の火曜サスペンスごっこ写真を展示します。

レコードの流れる素敵な店内でお酒やコーヒーを楽しみながらご覧くださいませ。

店舗詳細

https://bar-3781.business.site/#gallery

ご来場の際はおひとり様ドリンク1オーダー以上お願いいたします。

 

 

よろしくお願いします🙇

 

ホテルニューアカオに潜入

2021年に休業したホテルニューアカオが2023年夏に再開するというニュースが目に入りとても喜ばしい気持ちになった。


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閉業が決まりATAMI ART GRANTというアート展示を見に行った際、建物の壮大さと豪華さに心打たれ営業再開したら必ず宿泊しに行くと決めていた。

 

2023年12月、2年の月日を経ての再訪。
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熱海駅から送迎バスに乗り込み、いよいよあの憧れのホテルに泊まるんだと胸を高鳴らせる。f:id:sakamotwin:20240102233018j:image

フロントのこの荘厳なシャンデリアにうっとりしながらチェックインの手続きをする。

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まずはお部屋へ。フロントが最上階の17階にあるので客室は下の階になる。普通のホテルはだいたい客室が上になるのでちょっと不思議な感覚だ。

 

お部屋は海側展望のお部屋。
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窓を開けると海風が入り波の音が聞こえる。旅情に浸りながらお茶を飲む。これから始まるホテル時間に嬉しさがこみ上げる。

 

旅館のあのスペースもある。
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水回りはユニットバス。
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では荷物を置いてカメラを持って館内の散策へ。
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夕暮ときの海の深い青。
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この赤文字ニューアカオは来たなら写真におさめておきたい。
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朝日を浴びるニューアカオもかっこよい。
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テラスに出て海風をいっぱい吸い込み清々しさを味わう。
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ロビーのシャンデリアの光が反射して天井に光の道を作ってる。


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クリスマス前はクリスマスツリーが飾られ師走の華やかさを感じる。贅沢な時間だ。
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プールのほうも見学。
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2年前はこのような展示会場となっていたけどきちんと生き返って稼働するプールが見られて感慨深かった。
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柱も塗り直されきれいになっている。
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散策を一旦終え夕食会場へ。
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赤と白を貴重としたお城のような会場。f:id:sakamotwin:20240105163918j:image

舞踏会でも始まりそうな優雅さにうっとりしてしまう。
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ビュッフェ形式なので会場を思う存分ウロウロできるのもうれしい。
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ねね作デザート盛り合わせ。
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おいしい食事を頂いたあとはまた散策。f:id:sakamotwin:20240105164457j:image

廊下にニューアカオの歴史写真があるのて見入ってしまった。建設中の様子など建てるのも相当な苦労があっただろうにと思わせるものだった。

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深まる夜。
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窓ガラスが夜景の額縁になってそれはもうなんともロマンチックなこと。
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平日だったこともありゆっくり建物探訪できました。
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時間がなんぼあっても足りないなと、寝るのを惜しみたくなるほどでしたが温泉に入って就寝。

 

翌朝も建物探訪から始めましょう。
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水平線にのぼる太陽。

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ちょっと外にも出てみたり。

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朝の散歩は気持ちがいい。

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朝ごはんの時間に戻ってきてね。
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昨日と同じ会場で朝食です。
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朝と夜とで雰囲気がガラリと変わる。
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優雅な朝をありがとうございました。
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この右側の階段から庭園に行けるので食後こちらも探索。
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海も空も青くてずっと見ていたい。
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まだ帰りたくないな。
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だけど時間だ。
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朝のプールにお別れを。


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海の見えるお部屋にお別れを。f:id:sakamotwin:20240105175400j:image

休業を経てこの昭和の世界を営業再開させてくれたことに感謝する。

ここはホテル時間を楽しむために早めにチェックインしてゆったりとした時間を過ごしたい。また来たいな、そんな余韻に浸りながら送迎バスに乗り込み熱海をあとにした。


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2023年12月訪問

北欧の至宝に会いに行く

美しい俳優さんがこの世にはいる。

デンマーク出身の俳優さんで元ダンサー、アラ還。

映画やドラマで沢山活躍されていてドクター・ストレンジカジノ・ロワイヤルで悪者を演じる姿は完璧な美!という姿だ。ドラマのハンニバルではレクター博士役で出演しており、所作の美しさ、スーツなどの着こなしの上品さは唯一無二だ

 

さてその美しいマッツ・ミケルセンが東京コミコンにやって来るとTwitterで見つけた。

大阪コミコンが開催された際、Twitterではたくさんのマッツ・ミケルセンと写真を撮って喜んでいるTweetを見かけていつか行ってみたいなと思っていたので今回の東京コミコンに行こうと思い立ったのだ。

11月にマッツ・ミケルセンの撮影会のチケットが発売され運良く取れた。ねねに12/10にマッツ・ミケルセンの撮影会行くからねと言うといーよと快諾してくれた。じゃあ行くか。

 

11月〜12月は何かと忙しくマッツ・ミケルセンの事を考える暇も無く怒涛に過ぎていった。

1週間前になり来週マッツだぁと慌て始める。ねねにはあんた外人のやつ行くんでしょ?服どーすんの?エステ行きなよ、顔直してもらえと色々とプッシュされる。

そのたびに外人のやつじゃなくてマッツ・ミケルセンだよ!と訂正するとミッツ?まけるせん?とマッツ・ミケルセンを正しく言ってくれない。

どんどん日が過ぎて小顔鍼に行ったりお風呂に使ったりコンディションを高めていく。

ねねがマッツ・ミケルセンと正しく言えるになったのは撮影会参加の二日前だった。

今回は来ていく服を悩み、通販で何着か頼んだもののどうもコレジャナイ感が強くて悩んだ挙げ句ねねの着物をお借りした。銘仙の華やかな色を使うことにした。

マッツの私服がカジュアルといつも話題になっている。アディダスのジャージだったり。たまにネタになるほどだ。今回のコミコンのインタビューの中でおしゃれをするようになった。色には気を使うというようなコメントをしていた。

じゃあ尚更日本の着物でおしゃれして行こうと気合を入れた。幸いにも天気は12月なのに暖かいく、待機列で着物で寒さで震えることは無いな運が良いな。

前日にマッツ・ミケルセンはどの着物で行くんだ?とねねがおせっかいを焼いてくれて銘仙の着物をアイロン掛けしてくれた。これでぴしっと決めれるわ。

フェイスラインが駄目だとか髪はどうするんだと言われキャパオーバーが発生し黙ってと怒鳴っておいた。マッツ・ミケルセンに会う女はこれがだめってダメ!というネガティブワードをききたくねぇんだよ。ナーバスなんだよこちとら。気をつけろやと荒くれた。

 

当日。

朝11:15からの撮影会に参加するため朝から支度をする。

ご飯食べたくないけど途中で気持ち悪くならないように梅干しご飯とバナナを食べる。

猫がご飯まだですかと見てくるのでねねをチョイチョイして起こした。ねねはしぱしぱしながら猫にご飯を用意してくれた。

化粧もしっかり、ティッシュオフやパフでパフパフなどフツーのメイクではやらない手順もしっかりする。まゆげ、そろった。ハイライト、チーク、つけまつ毛、今日は化粧盛れた自分かわいい!と気合を入れていく。

着物もなんとか着て朝の電車に乗る。座りっぱなしで海浜幕張についた頃は少しヨレヨレになったけどきゅきゅっと何とか帯に納めてなんとかした。

幕張メッセはとても広く今日はバトントワリングの大会もあったため人が多いものの誘導もあり迷わず撮影会のラインに並べた。

本当にたくさんの人がいてどれくらい待つのかな疲れちゃいそうと思いきやどんどん待機列は進んでゆく。Twitterでマッツの事を検索していたら撮影ブースの近くになってしまった。

慌てて化粧が大丈夫か髪が変じゃないかを小鏡でチェック。ブース内は貴重品以外持ち込み禁止なので直せるものは並んでる時が吉。

荷物を手荷物かごに入れチケットを見せてブースへ。

マッツ!いた!カメラマンさんレディ?カシャ!レディカシャ!とホントにベルトコンベア式の撮影であっという間に人が撮影され退場していく。

私の番になる。マッツにはろーと両手を広げて向かった。マッツは右手をぐっと引っ張ってくれて腰に手を回してくれて、ハグになった。嬉しい。私は背が低いからマッツの黒の服の景色と広い骨格の感触しか覚えていない。顔は映画やテレビに出てくるマッツ・ミケルセンだった。終わってすぐにさんきゅーを言えたもののもう次の人を見ていて刹那しかない。でもマッツとハグ出来たとウキウキして退場、写真の受取に向かう。

奇跡的にマッツ・ミケルセンは黒コーデ。ピンクの着物が映えた結果に。いい写真だわ。

撮影中視界には黒の胴体しかなかったが、引きで見るとマッツ・ミケルセンと私がハグしていた。こうなってたんだとニヤけてしまった。嬉しいホントに嬉しい。マッツ・ミケルセンは美しすぎた。行ってよかったしこれからも機会があれば行くべきだと強く思う。

10:40位に並び始めて、写真を受け取って出口を出たのが11:40頃。あっという間の1時間だったが心がポカポカと弾んで喜びに満ち溢れていた。

 

ライブで生で見れる喜びもあるけどもツーショットで写真に残せる幸せは無茶苦茶濃い。これからも日本に来て撮影会をしてもらいたい。

 

 

 

 

グランドサロン十三に潜入

大阪十三には昭和の世界観をそのまま令和に持ってきたような素敵なキャバレーがある。

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グランドサロン十三、大きな看板が目を引く建物である。

グランドサロン十三|大阪のキャバレー&貸会場。広さと昭和の雰囲気が特徴

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店内の写真を見たときいつか行ってみたいとずっと思っていて今回ハロウィンの撮影会があるとのことで訪問が叶った。見学会や撮影会など、キャバレーとして利用するのはちょっと緊張しちゃう人にはありがたい機会だ。

 

受付を済ませ2階へ。
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1段1段上がる喜びのある階段。大きなシャンデリアと緩やかな曲線の手すり。まるで舞踏会に行くような気分。f:id:sakamotwin:20231208200845j:image

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赤い絨毯、青いベロアの客席。昭和の鮮やかな配色の中歩みを進めると
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はっと目を奪われる。
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この光は特別な光。
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なんて舞台なんだと笑うしかない。

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この光にしか救われない心がきっとあると思う。
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偉大なものに包まれたらおおらかな心になるよ。


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1階の客席の間を通り抜け

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ステージを間近に感じる。
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撮影会ならではのこの距離感。f:id:sakamotwin:20231208200304j:image

初めて見るキャバレーという世界に一瞬で引きずり込まれてしまった。

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舞台から見る客席。なんと素晴らしきことだろう。

この光を存分に浴びて舞台に立つことがあるならそんな喜びは他にはないよ。魅了されてしまうよ、この世界に。

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アポロ11号が有人月面着陸を果たした頃に開業したグランドサロン十三。

この青色のソファーが地球だとしたら
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このシャンデリアは月だなって思った人も当時はいたかもしれない。
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ずっと大切にされてきた場所は尊いよ。
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大人の社交場に足を踏み入れて明日も頑張ろうって思って帰路につく。何年もそうやって人々を迎えて送り出してきたのだろう。そういう温もりと優しさを感じる場所だった。
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2023年10月訪問 

 

 

追記

グランドサロン十三の撮影会が始まる前にオーナーさんよりご挨拶をいただいた。

『昭和の時代から続くキャバレーも今は数えるほど』

グランドサロン十三が貴重な存在であるという重さを背負われてコロナ禍を経て今日まで営業されていることに敬意を表する。

 

今回はハロウィンイベントということで、着替えスペースや衣装の用意もあり私もドレスを着たりと撮影を楽しんだ。
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ラブホテル写真家の那部さんと私。撮影はグランドサロン十三さん。


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ハロウィンケーキの提供もあり、楽しめるイベントだった。

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SNSでイベントの案内が出るので、気になる方は是非フォローしてこの圧倒的煌びやか空間を体感してほしい。

私もまた改めてお邪魔したいと思う。

 

以下フィルムカメラの写真
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