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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

ワクチン接種完了

さかもツイン2号、めめのワクチン接種も2回終わった。8月の中旬に1回目の接種、モデルナなので4週間後の先週末に打ってきた。

とある筋でなんとか滑り込んで受けれたものの8月は自治体の枠、予約枠なし

大規模接種会場、予約枠なし

地元の病院、予約枠なし

と本当に予約が出来ず困ったもんだとなっていた。

今は予約がスムーズになってることを願おう。

 

1回目は発熱せず、微熱程度で物凄く元気だった。腕が痛いくらい、1週間後にかゆかゆーかゆーいのモデルナアームで腕のかゆみがあったくらいで副反応は大したことなかった。

ねねはモーレツに発熱、体調不良が起こっていたのでそれを見ていた分、拍子抜けしてしまった。

 

2回目の接種で副反応が強く出る様子がツイッターなどで見受けられたのでねねの残したブログからおかゆ経口補水液などを準備しておいた。


ワクチンを打ったあとのためにやっておいた方がいいこと - ここから先は私のペースで失礼いたします

 

接種当日、10時の予約で待機時間を含めて10時20分にはすべて完了とスムーズに接種してもらった。の誘導やアナウンスがしっかりしていた。うろうろおろおろすることなくしっかり受けれてきた。

今回利き腕の右手に接種をしてきた。整体の先生から左手だけ2回打つと左半身に負荷がかかるからなんちゃらという理由で次は右手に打ったほうがいいねと言われたからだ。

何回か右手ですねと確認されて接種。ダーツを打つのかなってダイナミックにプスッといく看護師さんで腕ちょっと痛かったな。

接種後は全然元気でちょっと眠いかなーと言うくらい。スーパーで買い物をしたりお惣菜のお店などを巡ったりして帰宅した。

シャワーを浴びて布団に入る。昼寝をして暑さで目が冷めたので体温計で測ってみたら36℃の平熱だった。なんだ全然副反応でないじゃん。

全然元気で夜8時過ぎにはカキフライを食べたりもりもりと食欲旺盛であった。

 

0時頃、あっ、なんか寒いかもと思ったら37℃過ぎに。発熱来たかもキャッキャ副反応ちゃんと来てんじゃん免疫反応やるねぇとか思っていた。

 

0時55分、一気にヒートアップ38℃代。

寒い、身体痛い、しんどい、辛い寝れん!がやって来る。

 

2時40分、ハァハァウッウッーウ~ン、39℃代

キター39℃は意味分かんない暑い!と流石に解熱剤を飲む
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5時00分37℃代に下がる

あ、元気になったのかとそのまま寝る。

 

11時解熱剤が切れて再び38℃代へ突入

寒い、暑いわかんない、痛いけついたい、右手を下にしたら寝れそうなのに痛くて無理だ、寝れないヒィヒィ。おかゆ、バナナを食べて解熱剤投入。

 

午後、なんか、元気!と洗濯をして掃除もした。解熱剤が効いている時と切れたときの差がヤバさを後ほど知る。お椀で作るカップヌードルを食べた。

 

夕方、また寒い暑いがやってきた。38℃代。嘘でしょ薬切れるとこんなフィーバーしちゃうの?

 

ハァハァゼイゼイと寝ていると猫が遊ばないんですか?アッシのこと構ってくれないんですかね?と異様にわおーーーんわおーーんと鳴くのでゆんゆん丸ーと名前を呼んだ。だめだ、わおーーーんわおーーんが止まらないけどこっちも動けないからごめんよ

 

そんな中で仕事に行ってたねねが帰ってきた。

猫にはそっちに行ってもらいめめは配給をもらった。抹茶のアイスと剥いてもらった梨。甘いものしか食べたくない。経口補水液はここで600ml✕3本飲んだ。体液を薄めるためにたくさん飲んでと言われているから意識的に物凄く水分は取るようにしてた。

夜は解熱剤のお陰が少し落ち着いて寝れる。ずっと寝込んでいたはずなのにクマがひどい。とても老けた。悲しみ。

 

接種から48時間後、だいぶ落ち着いて微熱程度に。取り敢えずゆっくりベットで過してる。

食欲も少しずつ戻りねねの作った親子丼も食べれるようになった。

 

今回利き腕の右手に打った事で不自由はあった。腕が痛いのでトイレでパンツの上げ下げが難しい、けつをふきにくいなどのトイレトラブル。具合が悪くてトイレと思ったらもう行きたいけど動けない、ヨロヨロとトイレに向かうがズボンが下ろせないで四苦八苦した。ヨレヨレ気味のスゥエットで良かったがコレがピチッとしたレギンスだったら全部漏れていただろう。

また無意識で右手をすっと動かして何かを取ろうとするのでそのたびにウウッと痛みで唸ってしまう。

って位で左手に打ったときよりも動かすせいか接種の痛みは早く抜けそうだ。

 

副反応で水分補給としてこちらを飲んでいた。ヨレヨレの握力ない状態でもパキャッと開けられた美味しいやつ。

 

アサヒ からだ想いの補水生活 600ml×24本

 

接種後は食欲が無くなるので美味しいものを食べたかった。某スーパーのお○付きのおかゆを食べたけど全然美味しくなくてドロドロの白いもんを食わされてる状況に泣けてしまったのでおかゆは100円以上の良いものを買おうと思った。食べ慣れてないレトルトはやめといたほうが良かったなと思う。

アイス、バナナ、フルーツはスルッと食べれたので好きな人は用意しといたほうが良いと思う。これも安いやつではなくて美味しいもののほうがいい!

 

解熱剤の効きっぷりが怖すぎたけども今は熱も微熱になって薬を飲まなくても過ごせている。明日からは仕事復帰だ。

こんなリスクがあるワクチン接種はこええなとか思うけどコロナの本物に罹るよりまし。誰かに移すよりいい。ここまで強いワクチンを打たないといけないコロナは本当に恐ろしい。いつになったら終息するのかね?とワクチンが終わってもほっとは出来ない現実が待ってる。取り敢えずこれで重症化は回避と少しだけ明るい気持ちでいよう。

 

 

夢の城13号室に潜入

夢の城、と聞いて頭に何を思い浮かべるか。私はこんな城を思い浮かべた。

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そう、ここはラブホテル。夜分に到着した我々を薄い緑の光が歓迎した。
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光に吸い寄せられ我々が向かったのは13号室。
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中では青い青い光が煌めいている。

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夢の城。
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あぁ夢の城。

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平成初期に建てた実家の水回りにとてもよく似ている夢の城。

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初めて来たのに懐かしい。
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ここにあなたを残して行ってよかったのだろうか。
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私は流されて進んでしまうけどどうかこの城はこの城のままいてほしい。

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2020年10月訪問

 

 

あとがき

夢の城13号はあこがれの青森ラブホ巡りに同行してくれた愛欲空間という昭和ラブホブログの筆者さんの宿泊地として訪問しました。

そのときの様子がこちら↓


宇宙船で夢の城へ【青森県十和田市】夢の城 13号室 - 愛欲空間 -昭和レトロなラブホテル探訪-

 

私自身は大浴場のあるビジホに泊まることにしていたので、夢の城に訪問して愛欲空間さんをひとり残し退室して翌朝また夢の城へ向かい宿泊した感想を聞いたのです。

 

秋の東北の夜は寒い。これは関東民には体感してみないとわからないことで私が大浴場でぬくぬく湯に浸かっている間寒くないようにと試行錯誤していたとのことでした。夢の城の感想を聞きながら車を走らせ旅のフィナーレを迎えたのです。我々にとっての夢の城は他でもないここになります。いい夢をありがとう!


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ちなみに泊まったビジホのあたりは素敵なアーケード街でした。ほぼシャッターが閉まってたけど。

 

 

サンパール(熊谷) 203号室に潜入

 

私はどうしてもこの輝きに引き寄せられる運命なのかもしれない。昭和ラブホテルの輝きが頭にこびりついて離れない。その光を目に入れればようやく満たされる、そんな性分も悪くないと思っている。

 

 

熊谷駅から徒歩3分。迷うことなくたどり着ける。
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なにせ駅を降りればピンクとエメラルドグリーンの看板がこちらを見て微笑んでいるからだ。f:id:sakamotwin:20210829205834j:image
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 生い茂った木が看板を飲み込んでいる。
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フロントパネルでお部屋を選び203号室へ。f:id:sakamotwin:20210829210039j:image

和風のお部屋はどこか温泉旅館に来た気分になれるのがいい。

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さあ部屋に入ろうか。
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のれんの先に見えるベッドを求めていたんだ。
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サンパール。ベッドヘッドの鏡は昭和風情。
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ピンクのシーツに隠された不思議なベッドの形。
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ライトのつまみはあなたがまわして。
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この輝きに心奪われてベッドに沈んでいくのよ。

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外の光は素知らぬ顔で差し込んでいる。
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窓を開ければソテツの木。
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そっちにはバルコニーがあるのね。

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仲良くならんだマッサージチェア
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テーブルの上には昭和の神器。
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エアコンが効いたホテルの部屋は居心地がいい。
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優しい黄色の洗面所。
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バスタブもお揃いの黄色だね。
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天井にはオーロラタイルがきらめいている。
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飴色の浴室。

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あぁなんて素敵なの。

 

 

夢のひとときを味わって帰る支度を。
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エアシューターは稼働していないけどもダイヤル電話は現役で久しぶりにジーとまわしてかける電話は嬉しかった。

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この扉に後ろ髪を引かれた。
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この輝きの虜になってよかったと思う。それだけのこと。
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2021年8月訪問

 

 

サンパールが素敵だよと教えてくれた友人の昭和ラブホブログです↓

熊谷では数少ないラブホテル【埼玉県熊谷市】サンパール 305号室 - 愛欲空間 -昭和レトロなラブホテル探訪-

 

ゼリーしちゃうよ


最近あの双子ホットサンド作ってないよね - ここから先は私のペースで失礼いたします

ホットサンドからゼリーを作るようになったさかもツイン。ゼリー、夏にさっぱり美味しいスイーツです。

昨日の仕事帰り、ドーナツゼリーというワードが頭をよぎり帰りにセブンでドーナツでも買うかと思い立った。ドーナツゼリー、どうなっちゃうんだろうとワクワクしたもののあいにくパン売り場にはドーナツは売っていなかった。

 

エクレア?違う

シュークリーム?違う

プリン?違う

 

なんだかしっくり来ないよとお菓子売り場とパン売り場とスイーツ売り場を行ったり来たりした。ドーナツがないと愕然とそして何を買えばいいんじゃと朦朧としてためめはアウト?セーフ?よよいの駄目でしょ、アウトって感じの雰囲気出してたと思う。

そんなときにハッと見つけたバームクーヘン、キミにきめた!

 

 

作るよ。

バームクーヘン、牛乳、ゼラチン、インスタントココア適量

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穴を開けてゼラチンが染み込みやすくする

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ボーツクーヘン


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ココアを温めた牛乳に溶かして
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ゼラチンを入れる
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そこにクーヘンをぽちゃん
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しゃぶしゃぶ
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つんつん
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分離
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冷やした。

 

かたまった。


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中全然しみとらん!サバランみたいなジューワーを期待していたのに失敗!液につけておけば良かったのか(泣)
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ふつーのバームクーヘンな断面。

 

これはこれでチョコレートコーティングみたいにパリッと表面が硬くならずチョコレートバームクーヘンみたいで美味しかった。

今度は分離させないでやってみないとだめっぽいな。ジューワーゼリー粉物をしたいんじゃ。

 

最近あの双子ホットサンド作ってないよね

最近あの双子ホットサンド作ってないよね、とお思いの皆様へ。

 

はい、作ってません。なぜなら暑いから。夏はホットサンドのオフシーズンですさかもツイン的には。あんなものやこんなものを挟んできた情熱は消え失せたのか、否!

あの情熱は違うものに注がれているのです。そう、今熱いのは、ゼリー。

 

子どもの頃よく母が作ってくれました。ゼラチンを溶かしてミカンの缶詰を混ぜてミカンゼリー、パインが入っていることもありました。あぁ、懐かしいな。おいしいおいしいと喜んで食べたものです。

 

ゼラチンを溶かせば意外と簡単にできるんだよな、ということで最近は毎日ゼリーを食べています。

 

はい、マンゴーとマンゴーカルピスのゼリー。
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とろっとしたゼリーよりもぎゅっちりしたゼリーを好むさかもツイン。ゼラチンパウダーを多めに溶かして作るのです。

スプーンを入れるとッッギュッチィというからギュチゼリーと呼んでいます。

 

夏の定番コーヒーゼリー
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丁寧に水だしにしてそのコーヒーをゼリーにしました。牛乳を少し注いだら最高の夏になります。

 

羽ばたく夏のライチゼリー。

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ライチの缶詰めをゼリーにしました。少しレモンも入れてさっぱりと。

 

こってりチャイゼリー。
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たまーにしっかりしたスパイスの効いたチャイが飲みたくなるんですよね。夏はゼリーにしたらいいです。つるつる食べちゃう。

 

 

ボウルいっぱい、グレープフルーツのゼリー。
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ゆんゆん丸が見守るなかグレープフルーツの皮をせっせと剥いて端正込められたゼリー。
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人が剥いた果物はうまいですのう!


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見映えがよくなる器によそえばよりおいしくなる気がします。

 

マスカット紅茶ゼリー。
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あっさりしていてちょうどいい甘さ。夕食後に食べるのがいい。

そう、この器たち、骨董市やアンティークショップでこつこつと集めたものなのです。かわいい器を使うと気分がいい。そういう細やかなことをとにかく大切にしたい時なのです。

 

さて明日はなんのゼリーを作ろうか。

これはもはや競技のようなもの。この想像を形にしてよりいいゼリーに出会いたい。どれもいいけどきっともっとおもしろいものが作れる気がする、それはホットサンドでも言える。この夏、上限のない想像はゼリーに賭けられたのである。

脛毛を伸ばすな

暑い夏は苦手だ。クーラーの部屋でじっと季節が通りすぎるのを待つしかない。動物たちが冬眠をするようにさかもツインは夏眠をする。じっとクーラーの部屋に閉じ籠るのだ。

 

暇をもて余したのかめめ(妹)が脛毛を伸ばし始めた。女子たるものムダ毛は許されず、みたいな女子マナーを全く無視して伸ばし始めた。

 

「いけるとこまでいきたい」

 

そう呟き脛毛を伸ばすめめは強い信念を持っていたがねねとしては全くもって「?」なのである。

「?」の意を汲んだか汲まぬかわからぬが、脛毛は伸び続けた。とりあえず1本だけ馬鹿みたいに伸びる脛毛。それをめめは毎日ねねに見せつけてはせっせとメジャーで計る。その度にねねは「その毛を抜けっ!うが~ッッ!イライラするんじゃ!」と怒鳴った。1本だけにょろりと伸びる脛毛を見てイライラしないやつはいないと思う。

2.0cmを越えたあたりから気味が悪くなってきた。

2.1cmになった頃お金払うから抜いてくれと頼んだが育てる感覚が芽生えたようで断固拒否された。

2.2cm、他の候補生も育ててると他の脛毛も伸ばし始めた。

2.3cm、「抜いたら殺す」とねねを威嚇するようになった。

2.4cm、さわさわと触り「どこまで伸びるかな」とニヤニヤしていた。

2.5cm、「絶対抜かない」を約束させ脛毛を見せてくる

2.6cm、他の脛毛も0.8cmくらいに育ってきてスーパー脛毛ゾーンができた

ここでひとつ気づいたことがある。めめがこの脛毛を伸ばし始めてからめめの仕事が激減した。あれよあれよとキャンセルが入り家で脛毛を眺める時間が長くなっている。

「もしかして…その脛毛伸ばしてから仕事減ってない?」と聞いたが「あっ…」と言うだけで脛毛を悪く言うことはなかった。脛毛が仕事運を吸収して伸びているとしたらちょっとした夏の怪談である。お祓いに行った方がよい。

 

2.7cm、そろそろ抜きなよと声をかけても聞く耳を持たないし女子的にあり得ない強さの脛毛が風になびいていた。

 

2.8cm、深夜3時。突然の衝動だった。

本人が脛毛をみていたら「なにこれきもっ」という衝動に駆られたらしい。毛抜きで抜いたそうだ。

翌朝起きると「脛毛抜いたから」とのこと。テーブルの上に3cm近い脛毛が置いてあった。ゾッとした。

 

そうして他のスーパー脛毛ゾーンもナショナルのソイエでブチブチ脱毛していった。ちなみに「ナショナル?」と思った方に説明すると現パナソニックである。10年以上前の脱毛器を使っているのでナショナルと申し上げました。

 

脛毛がなくなって心なしかスッキリした表情のめめ。憑き物が落ちたようだ。

根拠のない「いけるとこまでいきたい」ほどヤバイものはない。

夏が狂わせたのか夏の怪談なのかはわからないがもう脛毛は伸ばさない方がいいと思う。

 

2021年8月のこと

勤務先の病院の系列施設で、ワクチンを2回接種した医療従事者がコロナ感染するという事例が続いている。どれも同居の家族より感染したそうだ。

 

急性期でない場末の病院にも静かに医療崩壊が忍び寄っている。これはただ事ではないしこれからもっと大変なことになっていくだろうという予感しかない。明けない夜はないというけれどこのパンデミックの終息の目処は全く見えてこず、希望の言葉はまるで笑えない冗談のようである。

 

オリンピックが終わった。患者さんたちはいつもと同じように誰も面会に来ない部屋でテレビを眺め、誰が金メダルをとったかなど話題にしていない。もちろんスタッフも誰もオリンピックのことを話さない。東京都の感染者数が4,000人をこえたというニュースにはぁ、と絶句するのみだった。

 

この状況がオリンピックのせいでないとしてもどうしてもこのオリンピックを認めるわけにはいかない、そんな怒りのようなやるせなさのようなものを感じる。スポーツが持つ力というのは健康で文化的な生活が保証されて発揮されるものである。口先ばかりうまいこと言ったって現実はついてこない。甘くない。

 

大阪で小学5年生の子どもがマスクをつけて持久走をしたあと倒れ死亡した自己をふと思い出した。アスリートたちがマスクをせずスポーツをしている。万が一に備え医療ボランティアもいる。この違いに胸が苦しくなる。亡くなった子はきっと正しかった。その小さな正しさが報われないと思った。遺族はどんな気持ちでオリンピックを見ていただろう。考えれば考えるほど苦しくなるのである。

 

 

これからお盆を迎える。

新盆となる故人もいる。病院でもたくさんの人を見送った。

『お盆の集まり控えて』

大切な人を亡くして家族で親戚で集まって死を弔うこともできない。普通なら故人の思い出話をわいわいして故人のいない生活を少しずつ前に進めていく機会が全くないのだ。

 

パンデミック下で祖父母を亡くした身として。

亡くなる前に入院していた病院に面会にも行けず数ヵ月ぶりに会ったら棺のなか、というなんとも寂しい出来事だった。人の命があまりにもあっさりまるでベルトコンベアに流されるように終わっていく。そしてお盆の季節まで緊急事態宣言は出ており墓参りにもいけない。そういう時代だから仕方ないのは重々わかっていても戸惑いが残る。あんまりにも一般市民の命が軽んじられている。心はどこへいけばいいのか。そしてそんな思いをしている人が他にもたくさんいると思うとどうしてもこんな世界になってしまったのかと手当たり次第責めて怒ってわめいて泣いてしまいたい気持ちになるのである。

 

その気持ちをなんとか丸め込んで平静を保つようにしたらふと糸が切れてしまいしそうになる瞬間が度々現れた。

 

職場では優しくて気の効く優秀なスタッフがどんどん辞めていった。たぶんきっと皆ぷつんと糸が切れたのだろう。これからもきっと優しい人ほど辞めていくと思う。今までと同じような医療が受けられると思わないことにした。みんないっぱいいっぱいなのである。

 

これからの日本にどうなってほしいか、何を言っても何も変わらない。私には力がないから。でもひとつ言うなら真面目にやってきた人がきちんと救われる世の中であってほしい。