ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

その時プリンを食いたかった

俺はプリンを食いたい。

そう思ったのは電車の中だ。一緒にいたねねにプリンを食いたいからコンビニに行こうと誘うつもりだ。ただ家にはお土産で頂いた赤福1箱がある。ねねは言うだろう、

『甘いものが家にあるからプリンは買っちゃダメ』と。

めめはプリンを無性に食べたいと思った。赤福は食べないとダメ、でもプリンを食べたい。どうするか。三秒程悩み、赤福とプリンを合体させようと思いついた。

ねねに『赤福とぷりんを一緒に食ったらどうなると思う?』と好奇心をくすぐってみた。ねねは『はあ???』と言いつつもいいんじゃないですか?とまんざらではない表情をした。電車から降りコンビニに向かう。メイトーのプリンを買う事にした。

帰宅後、最強の甘味、赤福プリンを生み出した。とは言ってもただメイトーのプリンに赤福を載せただけ。

食べずらいナ。。。と思ってしまった。

お味はカスタードとあんこ。以上なのだが非常に上品でまろやか、高級感のあるスィーツだった。ねねはこれこそホットサンドにすればいいのにと言っていた。確かにね。

今度赤福を手に入れたらメイトーのプリンと10枚切りの超熟を買おう。絶対に美味しくなると思う。

優しい人がみる夢

場末の病院に勤めて早8年。

この病棟が平和だったことなど1度もない。常々誰かしらが歪み合い退職していく。怒鳴り散らすおばさんが辞めていきだいぶマシにはなったが新入職者の離職率が70%、下手したらそれ以上という一定基準のヤバさがある。

問題はそのヤバさを放置し続ける管理職で私はその管理職のことをとても嫌っている。苦情も何度か申し上げているが改善がない。たまに夢を見る。管理職に怒鳴りつけてる夢。職場のストレスが貯まるとそういう夢をみる傾向にある。

管理職が変わればその管理職に怒鳴りつけてるので夢って現実とリンクするんだな〜なんて思っている。※現実では怒鳴りつけることはないので安心してほしい。

 

新年早々管理職を怒鳴りつける夢を見た。日頃の不満をぶちまけたあとあろうことが殴りつけていた。

が、

巨漢の管理職。誇張でもなく私の体重の倍は余裕である。細腕から繰り出されるパンチはペチンと音をたてたくらいでなんにも響かなかった。100kg以上あるこんにゃくを殴ったくらいなんともなかった。

 

ああ、言ってもだめ暴力もだめ。力がないというのはなんと弱いものなのかと絶望したところで起きた。

 

更衣室で「今日管理職に怒鳴りつけて殴る夢見ましたよ…」と職場のおばちゃんたちに話したら

「え〜そんな夢見るの?私はいつも殺される夢みる」

「私も殺される夢見る!」

と日頃から穏やかで優しいおばちゃんが口々に殺される夢を見ると話しだした。

「銃で打たれるのわかってるから助かるわけないのに服を着込んだり、殺されてもまた生き返って殺されるの」

と随分な悪夢を見ているようだ。

私の夢とは大違いである。

 

「殺される夢なんか見たことないですよ〜〇〇さんそんな夢見て大丈夫ですか?」

と笑いながら他の優しいけどダメなことはダメと強く言えるおばちゃんに

「□□さんはそんな夢見ないですよね?」

と聞いたら

「見ないよ〜」と笑っていた。

 

100人中100人がこの人は優しくていい人と言いそうな優しい人は殺される夢をしばしば見る傾向にあるらしい。

 

ちなみに家に帰ってめめちゃん(妹)に夢の話をしたら

「わしも怒鳴りつける夢見るぜ」

とのことだった。

 

結論

優しい人は殺される夢みがち

さかもツインは優しくないので人に怒鳴りつける夢をみがち

 

皆様はどんな夢を見ますか。

心理学とか夢解析とかそういう難しい話はできないのでそれはどういう状況のときにみる夢ですとかは言えませんが夢くらいは穏やかなものがみたいなと思う新年でした。

ホテル富貴405号室に潜入

大阪京橋駅から少し歩くときらびやかなネオンの中にきらびやかな昭和旅行ができるホテルがある。
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ホテル富貴は何度か訪問しているが来るたびに「はぁ😍」と歓喜のため息が出る場所だ。


ホテル富貴

 

 

今回の訪問は405号室。
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前回訪問した406号室の隣である。

ホテル富貴406 英国に潜入 - ここから先は私のペースで失礼いたします

 

扉を開けると石のアプローチとお花に迎えられる。
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よいよい、と靴を脱いでいざ入室。


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即きらびやかな昭和!

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御簾と神橋のような赤い橋。

お部屋にいるのに離れ小島に渡るような特別感があります。高床式ベッドってなんでこんなに心踊るのだろう。

 

灯りを落とせば飴色の世界へ。
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階段を登ればかぐや姫とか源氏物語の世界に行けそう。
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玉砂利が敷いてあり本当に手が込んでいる。
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屋根にだって雨樋までついてるのよ。
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カーテンもいいけど御簾もいいよね。
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ベッドの灯り。
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窓をあけれは光が指してここで愛を語らってこの日で朝を迎える人生がよかったとも思ってしまう。
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御簾ごしに見た部屋の向こう側。
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向かい合ってゆっくり座るのもいいです。
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壁の模様の凝り方がすごい。
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洗面所。
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バスルームはなんと
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真っ赤!
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採光のいい大きな窓とかわいらしい丸窓。
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こちらはお手洗いへの採光に繋がっています。
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お部屋もすごいのに水回りまでここまで豪華な造りとは‥惜しみなく煌めいててもう頭が下がります😭

 

帰りたくないけどそろそろいかなゃ。そんな気持ちにさせる部屋。高揚感に包まれるのにくつろげちゃう絶妙なバランス。
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もうすっかり富貴の虜なの。
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2022年11月訪問

 

 

 

【お知らせ】

2023年1月29日、ホテル富貴姉妹店のホテル千扇にて『サロン・ド・千扇』を開催します。

趣味で活動している火曜サスペンスごっこの衣装展示や、ラブホテル写真家の那部亜弓さんの写真展を開催します。昭和ラブホという空間できらめきに浸ってみませんか?

詳細、ご予約はこちらから↓

https://sites.google.com/view/chisen20230129/?s=09レトロホテル探訪イベント サロンド千扇

 

皆様のお越しを感染症対策を万全にしてお待ちしております。

スカイラーク15号室に潜入


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空が大きく広がるだけの世界にぽつんと小さなお城があった。
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城の名はスカイラーク、北海道にあるラブホテルである。
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全6室の小さなホテル。道中は街灯もない緩やかな道がひたすら続き他に走る車もなかったので本当にここにホテルがあるのかと不安になった。さっそく15号室のガレージに車をとめる。(上写真は次に13番に入ったときの写真)

 

ガレージの奥に扉がありここから入室。スカイラークの青だけやたら鮮やかであとはなんだか昭和色。f:id:sakamotwin:20221220214502j:image

屋根はちょっと破けてる。

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もう一つの内扉をあけて入室。
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前情報はほとんどないのでドキドキ。

 

あっ…(絶句)
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このあっ…(絶句)は予想以上の昭和空間に驚き言葉を発することが困難になった、の意である。

 

扉を振り返って出口を確認するくらいには混乱してしまうような不思議な世界へようこそ。
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赤いチンチラ壁。色の深み日溺れそう。

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テレビもあります。

 

料金表と何かのスイッチ。
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暖房かな?
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ミニ冷蔵庫の上にコーヒーのサービス。
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船のようなゆりかごのような形のベッド。
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長枕が1つぽんとあるのが昭和情景。
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足元にちゃっかり鏡。

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茶色のベッドに飾り鋲。
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まんなかにはワシのマーク。

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照明も見事な飴色とシェードでノスタルジックなぬくもりを感じる。
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戸棚の中にはガウン。
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うすめの素材です。
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洗面所はこちら。

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懐かしいデザインのドライヤー。
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蛇口も完璧に昭和仕様。
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浴室は

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ステンレス槽!
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お手洗いはこんなかんじ。
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昭和を真空パックして令和に持ってきたようなホテルだった。

帰る頃には日が暮れてテールランプに照らされた赤い城に静かに別れ告げた。
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2022年10月訪問

同行はラブホテル写真家の那部さん。

http://furuyado.blog.fc2.com/blog-entry-248.html?sp

 

スカイラークは北海道遠征2日目に訪問したホテルである。

 

https://sakamotwin.hatenablog.com/entry/2022/10/26/235509

ホテル富貴306号室に潜入

気持ちが重ための女なので好きなものや場所には重たいと言われそうなほど好きになってしまうことがある。

ホテル富貴もその1つで何度訪れても毎度好きが溢れて目が輝いてしまう。暗い話題が多いこのご時世にあいも変わらず輝き、かじかんだ心をそっとほぐしてくれる。

 

今回は小さい部屋を訪問。

富貴といえば大きい部屋だが、小さい部屋もある。フロントで部屋番号を伝えられエレベーターで3階へ。

 

こちらへどうぞ、の誘導灯のとおり迷路のような廊下をくねくねと進む。
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この時点でかなりワクワクしている。
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この廊下はずっと歩いていたい気もする。
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大きい部屋のときはこちら側に来ないので、この廊下目当てで小さい部屋に入るのもおすすめである。f:id:sakamotwin:20221203230607j:image

廊下が緑から赤へ切り替わる瞬間。

 

さぁ306号室が見えてきましたよ。
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いざ入室。

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和室のようでベッドがある和洋折衷なお部屋。
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赤い座布団横に並べてありそっと肩を寄せ座る恋人たちもいただろう。向い合せよりも横並びのほうが二人の距離感としてちょうどいい。
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ベッドルームはシンプルめではあるが、
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壁にかけられた絵やランプが昭和のお家のようでノスタルジックな気持ちにさせる。
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ベッドルームから見た洗面所。f:id:sakamotwin:20221203232025j:image

ふすまに格子があってひとつひとつに手が込んでいるのがよくわかる。

 

昭和~平成初期にかけてはこういう洗面ユニットが主流だったのでは。
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歯ブラシしまうところが懐かしくってたまらない。

 

お手洗いは和式。
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ホテル富貴小さい部屋のお風呂はとてもいいですよ。
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この見事なタイルをご覧ください。f:id:sakamotwin:20221203232531j:image

P型?というのかはわからないけど絶妙なカーブの効いた浴槽。腰掛ける段差もあります。

 

浴槽の深緑、洗い場の黒+水色、差し色にえんじ色。遊び心があっておしゃれで、いい湯だなのリズムでいいタイルだなと歌いたくなる浴室だ。


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外から雨が強まる音が聞こえる。

雨音が心地よくなる部屋でした。

 

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帰りは階段で。

 

吹き抜けの階段。
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この階段は歩くだけで特別な気分になれる。

視覚を好きでいっぱいにできる場所や時間があることは大事だとつくづく思う。はぁ、ホント好き…(気持ちが重ための女が相手に聞こえるようにわざと言うときの口調で)

 

 

2022年 11月訪問

北の大地が仕掛けてくる 4日目最終日

稚内の朝は完全に冬だった。曇り空に小雨が混じり石油ストーブのかおりが漂う。

 

食堂に下り朝食をとる。今日の午後には飛行機に乗って東京に帰るので荷造りをしっかりする。こちらは10℃くらいしかないのに東京は25℃近くになるという。ダウンコートの下は半袖ワンピースのつもりでいたけどもあまりにも寒いのでババシャツを着るというとんちんかんな格好をすることになった。今日も今日とて北の大地が仕掛けてくる。気温差の仕掛けは答えを出すのが難しい。

 

 

午前中の観光は宗谷岬まで。いよいよ最北端。途中あ、ここが最北端のマックだね、とか最北端のカーブスだねとか言いながら来た。稚内の町を抜けると本当に何もないというか、海から空までグレーの同じ色が続き、季節柄も相まって生き生きしている色がひとつもなかった。
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どんよりとした草木と空が延々と続きこのまま死後の世界に行ってしまいそうな気がした。よく絶景なんか見れば天国みたいともてはやすが、私はこの道のほうが死んだあと行く場所に相応しい気がする。

 

↓こちらは9月に行ったら上高地。天国みたいといつも思う。
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30分ほど車を走らせて宗谷岬に到着。
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これが最北端かぁ〜!

と達成感に包まれる。最果ての地に来たときのこの高揚感。きっと人生でこの体験はずっと輝き続けると思う。

 

はい記念撮影(撮影那部さん)ババシャツでてる。
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海風がべらぼうに冷たく肌をガンガンさしてくる。

けど撮らずにはいられないよね、火曜サスペンスごっこ

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旅のしめのツーショットがこれである。いい女子旅をしているでしょう。

 

小高い丘の上に灯台があるのでそちらにも。
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階段で息切れ。さすが最北端。酸素薄い(薄いわけない)
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旧海軍望楼。
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こんな果の地にも戦争遺跡があるとは。f:id:sakamotwin:20221030205429j:image

中もちらっと。

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豊かな時代になるまでにどれだけの犠牲があったのだろうか。平和をただただ祈るのみである。f:id:sakamotwin:20221030205718j:image

灯台は中には入れないので外観のみ。

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夕方かと思うような暗さですがまだ午前中です。11時。

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ゆっくり観光したいところですが、寒さと飛行機の時間の関係でここらで終了。

 

4日間お世話になったレンタカーともそろそろお別れ。旭川からよく来たね。ガソリンはまだあるけとだいぶ使った。途中ガス欠にならなくてよかった。ガソリン足りてよかった。
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お互いの功労を称える。よく来たねと。

行きたいラブホとか、閉業したラブホへの思いとか、色んな話をした。那部さんとは青森のナポレオンに行ったらときからの付き合いでまだ2年ほどしか経っていない仲なのだけど同じ気持ちでこの旅に挑めてトラブルなく全行程終了したのはすごいよなとしみじみ思う。

ここで那部さんは稚内から札幌に向かうとのことで稚内駅周辺で解散となる。

 

 

稚内の町まで戻る。

寒い時期のお出かけに水筒に熱々の飲み物を入れて持ち歩くようにしており、最終日も熱々のミルクティーを入れて宗谷岬観光が終わったあと飲んでいた。これがあると冷えが随分和らぐので御婦人必須アイテムなんですよ。

まぁそれを蓋をしめはぐって盛大にこぼしましてね。財布入れてるサコッシュベッタベタですわ。f:id:sakamotwin:20221030211354j:image

あぁ〜こぼれてるぅぅ!

あぁ〜那部さんまた!気をつけて帰ってね!ありがとう!

え、空港までのナビ入んない!早く行かなきゃ!とテンパってしまい別れを惜しむ間もなかったですね。

 

稚内空港はエメラルドグリーンのいい色をしていた。

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レトロフューチャーチック。
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人もまばらだけど小さな空港に羽田行きの便はお昼の1便だけとなると出発前はそこそこ混む。f:id:sakamotwin:20221030212619j:image

売店でおにぎりでも買ってお昼にしようと思ったらお弁当もパンもおにぎりもなかった。

レストランもあるけども外まで並んでいて絶望した。

お昼…どうしよう。なにか食べなきゃ…

と悩んでいたら冷凍のおこわが売っていたのでそれを買い電子レンジで温めてもらってなんとか昼食をとることができた。稚内空港でお昼をとろうと考えている人は要注意です。

 

フライトまでの時間はだいぶ忙しなかったですが、無事に搭乗し帰路へ。
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多少は揺れたけども無事羽田についたときは「終わった‥」と達成感で燃え尽きたという。

私が羽田につく頃那部さんはまだバスに揺られていたそう。飛行機が早いのか北海道がでかすぎるのか。。

 

帰宅後。

つきちゃん。
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ゆんゆん丸ちゃん。
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めめちゃん。お留守ありがとう。猫ちゃんたちが元気でなにより。やはり家はいい。

 

4日間、本州では見られない景色がたくさんあり様々な感情に浸った。こんな旅はもう2度どないだろうと思うほどスケールの大きさや自然の偉大さに圧倒された。また来たいと思うほど好きになった土地だけどそう簡単には行けないというのがド級遠距離恋愛みたいでハマりそうです。何が1番良かったか、挙げるのは難しいけど1つ選ぶとしたら

このホテルかな。
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いや全部どの瞬間も美しかったよ。仕掛けられたら愛するしかないもの。

 

 

 

1日目はこちら


北の大地が仕掛けてくる 1日目 - ここから先は私のペースで失礼いたします

 

2日目

https://sakamotwin.hatenablog.com/entry/2022/10/26/235509

 

 

 

 

3日目

https://sakamotwin.hatenablog.com/entry/2022/10/30/000033

北の大地が仕掛けてくる 3日目

北海道の旅も折り返し地点。

3日目は稚内までの長距離ドライブ。普段そんなに車を運転しない身としては朝から緊張感に包まれていた。 

昨日と同じようにラブホに泊まった那部さんを迎えに行き、いよいよ出発である。
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〚ちょっと稚内まで〛

ざっと170㌔はあるこの行程を途中休憩をはさみながら無事到着することが3日目最大の課題である。

途中で眠気と低血糖がやってこなければなんとかなるだろう。セイコーマートで飲み物やらを買い備える。セイコーマートはすごい、美味しそうなお惣菜が朝でも夜でも揃っている。見る者をわくわくさせるような品揃え。アイスも関東では見かけないような「北海道産生乳」的なものがたくさんある。食べればお腹を怖す未来が見えているのでアイスは買わなかったがいつかセイコーマートのアイスを食べるんだという人生の希望を見出したので良しとする。那部さんは助手席でアイスを食べていた。おいしかったようである。

レジ袋も無料でくれる。ちょっと前までの世界線。レジ袋無料地味に助かる。何も言わなくても袋に入れてくれるのは旅人にはうれしい。ごみ袋や海岸で拾った貝入れに使えるので便利なのだ。

 

 

〚中間地点へ〛

まずは中間地点にある道の駅を目指す。 

のどかな景色が続き緑が目に優しい。空気も美味しいし最高の朝だ。
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(走行車内からの撮影は那部さん)

 

なんか見えてきた!
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どうやらここはアンモナイト推しの町のようだ。
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直売所はいろんなかぼちゃであふれていて全部買って送って食べ比べをしたかったけど時間がないのでスルー。
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旅先の直売所訪問は旅最大のイベントである。  

トイレ休憩を済ませ次の目的地へ。

 

〚豊富温泉へ〛 

旅行するとき行き先に温泉や銭湯がないかをチェックする。温泉が好きだから。

ちょうど通過点に豊富温泉というものがありどうやらオイルの浮いた珍しい温泉らしい。

https://toyotomi-onsen.com/

豊富温泉で供用されている温泉には、含よう素-ナトリウム-塩化物温泉(高張性弱アルカリ性温泉)とナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(高張性弱アルカリ性低温泉)の2種類の泉質があり、いずれも黄濁し、井戸からは石油や天然ガスとともに湧出してくるため僅かに油分を含んでいます。(上記ホームページより引用)

 

「珍しい温泉行ってみた〜い♥」

長時間は入れなくても浸かるだけ浸かりたい温泉ミーハーが炸裂したので行くことにした。 

 

豊富ふれあいセンター。
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入湯料は510円。

中には食堂もありジンギスカンが食べられるそう。ほば満席で賑わっていた。

 

浴室内の写真はないのでホームページを参照していただければと思う。脱衣所からほんのりオイルのこってりした匂いがする。

浴室の扉を開けるとほんのりからがっつりに変わる。石油ほどガツンとはしてないが、ほぼ石油である。「匂いで死なない?」とやんわり思った。

浴室内の床は温泉の堆積物で茶色くザラザラしている。体を洗いいざ入浴。

足をつけ肩までザブン。

柔らかなお湯で体を優しく包み込む。

「っつぁ〜〜♨」

と言うほどいいお湯だった。いくつか温泉には浸かってきたけど独特さも相まって5本の指に入るほどよかった。石油の匂いは次第に気にならなくなっていた。

上がり湯をして体を拭こうとした際、仙骨〜おしりのわれ目の皮膚が重なったところに温泉のオイル成分がたまりぬるっとしたのでもう一度上がり湯。みなさんも豊富温泉に来たら上がるとき仙骨〜おしりのわれ目部のぬるつきに気をつけてください。

のぼせ予防のため10分ほどの入浴となったがポカポカで汗がじんわり吹き出ていた。ジンギスカンは道中急ぐため食べず。次回来たらゆっくり食べたいと思う。

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温泉街というには随分と人気がなかった。並大抵の気概じゃ来られない場所だもんなぁなんて考えてみたり。老体に鞭打って来てるんだよ北海道まで!と思わず口走った瞬間があったのだが鞭打って来てよかったと心の底から思えた。

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温泉入って暑いし窓でも開けようか、なんて陽気に窓を開けたら堆肥の香りがごきげんようしてきた。

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「くっさぁ!!」

と大爆笑である。農地を見るとぼとぼと堆肥らしきものをまいている。それがしばらく続くものだから窓を開けても締めても臭いのである。北海道が仕掛けてくる。それすら旅の醍醐味みたいで楽しかった。

 

ここからは稚内のラブホを経由して観光に入る。 

〚ホテル名月〛

北上して最初にお目見えするのがホテル名月。f:id:sakamotwin:20221029223416j:image

休業中でした。

後日Twitterで名月営業再開と呟いている人がいたので今行けばやっているかもしれません。

 

 

〚ホテルふじ〛

利尻富士の見えるラブホです。
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中の様子はこちら↓

https://sakamotwin.hatenablog.com/entry/2022/10/16/212950

アーバンで非常に過ごしやすいホテルでした。
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ここで突然のランチタイム。セイコーマートで買ってきたおにぎりを食べましたがこれが信じられないくらいおいしい。お米最高…セイコーマート毎日行きたいよ。

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歯磨きなどして支度を整え次の目的地へ。

 

〚ニューエルム〛

休業…
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〚いそ村〛

ウィキペディアにも日本最北端のラブホと記載があるのですが、

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看板も出ておらず入れず…。残念。

 

那部さんのブログも要チェック!↓

日本最北端のラブホはどこ?稚内ラブホテル事情調査 - 愛欲空間 -昭和レトロなラブホテル探訪-

 

 

稚内観光〛

考えてみれば人生で日本海を見たのは数える程なので最果ての地の日本海を見てみたかったので来ました。 
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いいですね…

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この漂流物の多さとか。

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このさみしげな色を見たらやらずにはいられないでしょう。

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最高のロケーション。

海ロケで足洗う用の水(空のペットボトルに水を入れるだけ)を持ってこなかったので


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砂だらけの最悪な靴が出来上がりました。

これ帰ってきてからも2週間くらい砂が沸いて出てきてずっと靴下がザラザラになる現象に悩まされましたね。自業自得です。


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〚ノシャップ岬〛

遠くに樺太みえるかな?
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稚内市北方記念館〛

こちらは那部さんのリクエストで。
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入った瞬間昭和の資料館というか地方の展示施設の匂いがして一瞬でノスタルジックな気持ちになった。
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月島〜!
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ゴールデンカムイが大好きなので月島がいて嬉しかったです。これ目当てでまた来たい!

ゴールデンカムイでも樺太が舞台になっているので北方記念館で樺太について学べるのがよかったです。

これは棺桶ではなく、寝るときにここに入っていたとのこと。それほどの寒さとは。生きるのが辛いとか言ってる場合じゃないよな生存しやすい時代ではあるよななんて思ったり。
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置かれた環境の過酷さに怖さを感じました。

 

熊の剥製がひょうきんで和む。
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展望台からは利尻富士と沈みゆく太陽。
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いい時間に来たね。

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稚内ナチュラルに鹿がいます。奈良ほどではないけどナチュラルに鹿糞も落ちてるので気をつけて。
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角が生えた鹿は怖かったですね。
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距離をとって行動しているうちにどこか行っちゃいました。ほっ。

 

日が沈むと月の道がでてきてそれはもうこの旅を祝福しているとしか思えないほど美しかったです。
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稚内港北防波堤ドーム〛

ここは産業遺産の本に乗っていていつか行けたらが叶ったところ。

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この曲線美。
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神殿のよう。


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人懐っこい野良猫ちゃん。これから寒くなって雪も降るけど大丈夫かしらと心配になってしまった。

 

〚内駅〛
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最北端の線路。
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あぁ〜全部いい。全部最北端!f:id:sakamotwin:20221029234819j:image

札幌までの切符代すごいことになってる。
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〚無事稚内までの行程終了〛

お夕食。
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約12時間の移動+観光。へとへとになって宿に到着。
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寝床を見て安心。よく頑張ったなぁ〜。

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宿についてセイコーマートでお買い物。
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旅先で夜の町を散歩する時間、毎日これがいいと思うほど好き。

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夜中9度まで冷え込んでいたようで寒さで目覚めた。せっかくなので温泉で温まり石油ストーブをつけて寝たら暖かくて心地よかった。あの箱に入って寝なくてはならなかった人たちがこの温かさを知ったら涙するだろう。発展した文明のありがたさを感じて再び眠りについた。

 

そして最終日、いよいよ最北端を目指します。続く。

 

 

道中稚内までの距離看板。那部さん撮影↓f:id:sakamotwin:20221030203105j:image


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いやいや本当によく来たもんだ笑

 

 

1日目はこちらから↓

https://sakamotwin.hatenablog.com/entry/2022/10/23/144621

 

2日目はこちらから↓

https://sakamotwin.hatenablog.com/entry/2022/10/26/235509

【2日目追記】

こちらに書き忘れてしまったのだが、全6室のラブホの引き出しを開けるとガムテープがでてきてドキッとした。
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犯罪の香りすら漂うこのガムテープ…新手のSM?口封じ?おねいちゃんこういうのわかんないわどういうこと!?と困惑しましたが、もしかしたら室内に侵入したカメムシをこれで捕まえろということかもしれません。

青森のラブホでもカメムシが出るかもという注意書きがあり、調べると寒い地方でもカメムシが出るとのこと。もし皆さんこちらへ行きカメムシが出てしまったらガムテープが引き出しの中にあるのでそっと捕まえてください。