ねね(姉)が通っていた高校の大先輩であり、在学していた時期はかぶらなかったが、成人してひょんなことから一緒に飲む機会があり、知り合いになった。
TOYOTAは容姿端麗、某有名美容室で働いていたこともある、オシャレの塊のような人だ。
オシャレすぎてねねには理解出来ない人種である。
そんなTOYOTAの話。
TOYOTAとは1年に1度程、友人K江のバースデーメッセージを貰うために会う。
TOYOTAは絵がうまい。何をやらしてもうまくオシャレにこなす。
友人K江の模写。
ポストカードのような仕上がりだ。
しかしながら絵がうまくてオシャレなだけでは魅力はない。
酔っ払ったTOYOTAに花のシールと紙とペンを渡した。
すると、
おもむろにムダ毛(腕毛やまゆ毛)を抜き始め、
※イメージ
こんな感じで紙に貼り付けたのだ。
そして、
華麗なる遺伝子
と書き込んだのだ。
遺伝子レベルで自己アピールができるTOYOTA。
正直おどろいた。
この遺伝子を使ってクローンを作れば良いのか?
これを見たK江はたいそう驚き、若干引き、笑っていた。
それ以来1度も開けていないそうで、呪われた日本人形のように、TOYOTAの遺伝子の毛がモサモサ伸びていて欲しいと願っている。
TOYOTAの華麗なる遺伝子を手に入れるは、幸か不幸か。
TOYOTAの実家は農業をやっていたそうだ。
ある日
トヨタがおしるこを飲みたいと言うので、
あずき農家になって、豆からおしるこをつくれと話すと
「あずきなんかは農家が米作りのかたわらでやるやつだ。本業にはならない」
と随分意識の高い言葉で論破されてしまった。
こんなのを地域の直売所で売っている。
ちなみに夏は湯上り娘という艶かしい枝豆が店に並ぶ。
光のほうれん草、光のブロッコリー、光の枝豆、と読んでいる。
どれも味が旨みがあり美味しいのだ。
華麗なる遺伝子=光の野菜と心得ている。
あと5ヶ月もすれば、TOYOTAが街にやってくるだろう。
その頃に今年も華麗なる遺伝子をふりまくTOYOTAに会えるのを楽しみにしているねねである。
明日直売所で光の野菜を買い込もうと思った日のTOYOTA振り返り、の話であった。