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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

あの頃なりたくなかった33歳独身女性になってみて

こんばんは、ねね(姉)です。

みなさんはどんな大人になりたかったですか?そしてその憧れの大人にはなれましたか?なってみて思ってたのと違うということもそりゃあるでしょう。今日はそんな話。

 

ねねは20代の頃30歳までには結婚したい、結婚式で素敵なウェディングドレスを着て幸せになりたい、とそれはそれはもう強く思っていました。

職場の30歳を過ぎても独身の先輩を見て「何で結婚しないんだろう」というひどく偏った目でそんな先輩方を見て、時には同期と「あの先輩のあの性格じゃあねぇ…」と余計なお世話な悪口を言うこともありました。(今振り返ると本当に余計だし最低だなと思う)

 

30歳過ぎても独身、というのが恥で、丁度『負け組』という言葉が流行った頃なので「負けたくない」という気持ちもあったのでしょう。

 

なので25歳を過ぎた頃から本格的に焦りだし彼氏を探しに右往左往。合コン、飲み会、婚カツパーティーに行くもパッとしないというか今後の人生を一緒に過ごすのは難しそうという人にしか出会えず、27歳でようやくできた彼氏とは結局うまくいかず気づけば30歳を迎えていました。

29歳最後の日はトヨトヨ~という鳴き声でお馴染み(嘘)TOYOTAとしこたま飲んでカラオケに行き、TOYOTAがちょっとだけ歌が下手だったのでイケメンが歌下手というのは神は全てを与えないし完全な人間などいないということを証明してもらえたようでホッとしたものです。

この29歳最後の日には救われてくじけそうなときイケメンの下手な歌声を思い出してはちょっと笑うのです。

 

30代、憧れの大人像はもう見るのをやめることにしました。

夢見て達成できないと思ったときの絶望は凄まじかったので。人が絡むことへの憧れは持たない方がいいですね。

 

今、あの頃負け組と言われた側にねねはなっています。

 

何に負けてるのかは知りませんが結婚できないという社会性のない人間という烙印を押されています。

ほんとだよね~社会性ないよね~外に出て働くことも危ういけど働いてるからめっちゃ偉いよね~と自分に甘く捉えています。

 

ねねが結婚することでねねの持ち前の気性の荒らさから夫となる人に不快感やらストレスを与えて一人間をぶっ壊してしまうのなら独りでいるべきですもん。

エゴを押し付け合う関係って怖いなって思うのですよ。

 

20代の頃の若さゆえに、夫婦が寄り添い生きていくことの大変さが分かっていなかった。ねね自身の人格が人を尊重し大切にし一緒に生きていく配慮をするに至っていないことが若さゆえの自信から分かっていなかったと思うのです。

 

今はよく分かる。相手に配慮することも至らないことも。

 

なんて浅はかで自信家で何も考えていなかったのだろうとびっくりするのです。

 

あの頃のなりたい自分にはなれなかったけど、あの頃では考えもつかないようなことや行もしなかったところに行き、それなりに楽しくしているつもりです。 

スマホが普及し、ガラケーではGoogleマップなど使えず行ける場所も限られていましたが、スマホがあれば飛行機のチケット予約も宿の手配も目的地までの地図もなんでもできます。

1人で旅して1人で酒を飲んで1人でモーニングをし1人で帰る。

1人でご飯食べるなんて信じられない。独りご飯をするなら殿方を呼んだらいいじゃない、的なクソアントワネット発言は撤回します。

 

性に合った生き方をしている、という見解でいいでしょう。あの頃の自分にはそう伝えます。そしてそれなりに楽しく生きているから案ずるな、と。価値観は時と共に変化して、こうでなければならないと考えていたことは10年後と同じとは限らない。なりたくない自分になっていても死ぬことはないのです。

 

 

さて、ここから先はどんな自分になりたいか。40歳~死ぬまでの自分とは。

1番は健康、です。それでいてくれれば他は何も望みません。そもそもハードルを高くするから絶望しか見えなくなるんです。

生きていれば、まぁ最悪死んだとしても幸せでした~と言えるくらいにはささやかな幸せを噛み締めて生きていればいいでしょう。

 

40代といえば、女性にはアレがやってきます、そう、閉経更年期障害

今絶賛更年期に突入していく40代の職場のおばちゃん達。

聞いてると辛そう…です。

 

更年期障害真っ只中の独身女性の声

Aさんは「ねねさん、私、昨日心臓がバクバクして眠れなかったんです!」とねねの腕をがっしりつかんで辛さを訴えてきました。

ねねも普段おしとやかなおばちゃんが人の腕を掴んでまで訴えてこられたことに心臓がバクバクしました。「だ、大丈夫ですか!?」と話を聞くことしかできませんでした。

 

Yさんの場合

「更年期辛いよね~、急にカッと暑くなってみんな汗かいてないのに私だけダラダラ汗かくんだよ!」や「ひどいとゲロ吐くよね~」とニヤニヤしながら語るので「ははは、大変ですねぇ」と苦笑いするしかありませんでした。

 

Oさんの場合

「ねねちゃん、ごめんね今日担当変わってもらっていい?」と言われ「どうしたんですか、大丈夫ですか?」と言うと「朝から目の前がチカチカしちゃって血圧測ったら180もあって~」とのことでした。

「180~?そんな高くなったら血管ぶちギレて死んじゃいますよ~もう動かないで下さい!」と言うしかなかったのです。

 

きっと20代のねねなら「あ~やだやだ更年期障害、ばはぁだわ!」と他人事でしたが、今は「大丈夫ですか?」「無理しないで下さい」「変わりますんで休んでください」と労えるようになったのです。

 

うわー、これ気を遣ってあげられるほどまでに成長したのか、ねねは。独身でよかったー!結婚を挫折してちょっとだけ人間性がアップしてよかったー。

 

だって更年期障害はいずれ通る道ですから。

出産経験のない女性の方が強く出るとも聞いたことがあります。ねねもきっと強く出る。

そう。職場のおばちゃん達の更年期障害、明日は我が身なのです。

 その辛さを今かわってあげることも和らげることも何もできませんが、せめて労いだけは。

更年期障害の辛さの語り部となる日まで。

 

Oさんの「目の前に蛍が飛んできたら(目の前がチカチカすること)、血管切れて死ぬかもしれないよぉ~」という言葉に「そんなんじゃ本当にホルモンに殺されますよね。ひどい。Oさん、絶対に死なないでくださいね」と言った時、更年期障害真っ只中のおばちゃんたちが幸せに長生きすることを願っていることに気づいたのです。

更年期障害の辛さを労ってくれる夫も家族もいないとき、どうやって独りで耐えて生き抜くか。

これがこらからの人生のキーポイントです。

なんとか耐えるしかないのですが、今現在進行形で耐えているおばちゃん達は多少なりとも心細さがあると思うので細やかな声はかけていこうと思いました。

「大丈夫ですか?」「調子どうですか?」

おばちゃん達の人生の支えになることはできませんが、声の掛け合いというのは大事だと思うので。

 

そうしてねねは今日もおばちゃんコミュニケーションスキル磨きに余念がないのだ。

 

なりたかった自分やなりたくなかった自分を考えていたあの頃を振り返るよりもこれからを見つめて(主に更年期障害を乗り越えること)。

なりたいかなりたくないかはどうでもいい、なっている自分だけを見ていこうと思うのです。

そんなことを少し飲酒しながら少し考えた水曜日の夜でした。では。