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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

師長のセクハラ

ねね(姉)が今の病院で働き始めてそろそろ3年になる。ほとんどが女性看護師ばかりだが、今の病院はナースマン(男性看護師)がいる。そしてナースマンが師長である。ナースマン人口も増え始め、白衣の天使に男性も含まれる時代となった。

 

言っちゃ悪いなと思いつつも言わせてもらうとナースマンには変わった人が多い。他の病院のナースマンの話もたまに聞くが、やっぱり変、とかとっつきにくさを感じる、という話が多い。

 

以前いた病院のナースマンはオカマだった。小指がいつも立っていていつも空気をペロペロしていた。仕事が雑でしょっちゅう怒られていたが、ねっとり歌って踊って明るい人だったので不思議と嫌いではなかった。

 

もう一人ナースマンがいて悪い人ではなかったが、病棟の同期のナースに手を出したり、離婚結婚を繰り返して女癖がめちゃくちゃ悪かった。嫌いではなかったがあんまり深入りすると食われかねないとある程度距離をとった。

 

そこの病院はとにかくめちゃくちゃだったので1年半勤めて辞めた。その後ナースマンたちがどうなったかは知らない。

 

女性が多い職場なので、手を出した出されたというのは尾ひれをつけて噂話として泳いでくる。本当のところは本人たちのみぞ知るだが、そういう話はよく聞くので実際あるのだろう。男と女だし、ね。ねねには残念ながらないけど。

 

 

話を戻す。

今の病院のナースマンはイケメンで、始めて見たとき「モデルさんがいる!」とおったまげてしまった。すらりとした手足、小さな顔、ぱっちりとした目。どうしてこんなところに…と思った。

 

変な人なのかなと思いきやきちんと管理業務をこなし、当たり障りなくスタッフと接し、患者さんにも優しい。

このブログでも度々登場する師長は、イケメンだし惚れ惚れする働きっぷりだ。

ねねは師長に惚れているのか、と言われることがあるがそれはない。

独身なのに左手の薬指に謎の指輪をつけてきたことが1度だけあって、多分それは好きな人との約束の指輪なのだと思う。それ以上のことは我々が知らなくていいことだ。

 

あとイケメンが怖いからあんまり近付きたくないというのもある。イケメンは怖い。イケメンは素晴らしいけど怖いのだ。同じ世界に生きていると思えず、イケメンと同じ空気吸うのは忍びない。ワンランク上の異形のものという認識なのである。

 

 

まぁでも一緒に働く上でどうしても話さなくてはならないこともあるし、一緒に行動したりもする。

本日もイケメンだな~気まずいな~と思って働く。

 

ちょうど患者さんにいんのうのトラブルがある人がいて、今後の治療方針等々師長と話した。

ねね「○○さん、いんのうが腫れてて~抗生剤これでいいんですかね?」

イケメン「○○さん、■■■(病名)だよね?んー、精巣かぁ、睾丸?精巣?精巣ってどこにある?」

ねね「(うそ、え、いま何て?なぜねねに聞く?わしにはついとらん、お前にゃついてるもんをなぜわしに聞く?逆輸入レコードみたいなことになっとるで?わしに聞くな知らん知らん。何となくしかわからん、お前さんの方が詳しいだろうに‼)」

頭のなかでドン引きした。イケメンからの言葉はいったんドン引きして聞き入れるとちょうどいい温度になる。

ねね「分かりません!」

イケメン「うーん…調べるね!」

 

そして病名やら抗生剤やら色々とパソコンで調べ始めたので会話はいったん終了した。

変な緊張が走ったため、ねね自身を落ち着かせるためにその場を去った。

戻ってくると色々調べ終わったイケメン師長はあとで先生と相談してみると言ってその話題は終わった。

 

だけどねねの中ではかなり強い緊張を強いられた。これはセクハラだ。

セクシャルハラスメントではない。

セクシーハラハラだ!

説明しよう。セクシーハラハラとはちょっとセクシーな話題になったときのハラハラな感じだ。

お茶の間で家族みんなで見るドラマにラブシーンが出てきてしまったときもセクシーハラハラでいいと思う。あの気まずい感じをハラハラという言葉で表している。略してセクハラなのだ。

 

恋とかデートとかそういうのしてないからセクシーハラハラな話題に耐性がない。精巣の質問について、業務上のやりとりなのにこれだけダメージを受けてしまう。

本人にはセクハラ(セクシーハラハラのほう)の意識はなくても受け手の意識でセクハラ(セクシーハラハラのほう)と捉えられることがあるのだ。

 

帰り道セクハラのことを思い出して「やっぱりあれ、ねねに聞いたの間違ってるよな…」と思った。精巣にすごく詳しい人だと思われてたら悲しい。詳しくないから…!

 

今まで女性が多い職場なのでセクハラについて考えることもあまりなかったが、今回ばかりはセクハラ(セクシーハラハラのほう)について考えてしまったのだ。