ここ最近サウナは週1で通っている。銭湯のサウナに行くことが多くなった。スーパー銭湯と違いシャンプーやボディソープか備え付けられていない銭湯もトラベル用のミニボトルを一式揃えたので問題ない。サウナと水風呂を往復して3時間ほどで帰るというルーティンが出来上がっている。
たまには長居できるスーパー銭湯に行こうかなと思い駒込のロスコというカプセルホテルに行くことにした。まんきつ先生の湯遊ワンダーランドに載っていて水がうまい、とのことで気になっていたのである。
駒込駅から徒歩1分。
六義園とは反対方向へ歩いていくとでかでかと昭和臭い「ロスコ」の看板が見える。
Googleマップ必要ないね。
下駄箱に靴をしまいフロントへ鍵を預けロッカーの鍵をもらう。12時間1,800円のコースにした。
女性専用フロアのドアを開けると誰もいない静かなところだった。
決して今どきで新しい建物ではないが掃除が行き届き清潔感があるので安心できる。ロッカーの中にはバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、館内着が入っていた。バスタオル2枚はかなりうれしい。
女性浴室は11時~12時が清掃時間なので館内着に着替え30分ほど休憩室で待つことにした。
年季の入った漫画の数々。安野モヨコのハッピーマニアを3冊手に取り休憩室へ。
休憩室はリクライニングシートがずらりと並び奥は畳の座敷にお昼寝マットみたいなのが引いてある。そこでゴロゴロしながら10代の頃読んだ漫画を読み返し最高の気分だった。ハッピーマニアのわちゃわちゃした感じ、恋に生きる感じ、女は恋人に愛され幸せにしてもらわなきゃ!みたいな平成初期のジェンダー観がそういう時代だったんだよな~そういうの読んできたから恋人がいない現実の自分と理想のズレが大きくて悩んだ時期もあったよな~とか考えてしまった。それでも恋の話というのはおもしろいのでしっかり読み込んだら12時になったので風呂へ移動。
ロッカーから浴室の入り口まで10mくらい距離がある。普通の銭湯なら脱衣したら即風呂への入り口なのだがロスコは違った。どうやら館内着を着てタオルを持って風呂の入り口の横にある脱衣かごに入れるようだ。先人たちの様子を伺いながら同じように脱衣かごにタオルや補水用ペットボトルを入れた。
浴槽はそんなに大きくないがゴブゴブと水がかけ流しになっている。洗い場もけっこうありのびのびと身体を洗える。
お湯の方から入る。42℃くらいでしっかり身体が温まって気持ちいい。水はなんとなくなめらか。塩素臭くなくて長時間入っていても肌に優しい感じがする。なるほど~水のよさとはそういうことですか、と語りたくなった。
浴槽を挟んでドライサウナとスチームサウナがある。
ドライサウナは86~88℃。そんなに熱くないが10分も入れば汗がドバドバ出てくる。
そろそろ温まったかなと水風呂に入ろうとするが冷たい。今まで入ってきたどの水風呂よりも冷たい。17℃くらいだろうか?それがジャバジャバ流れてきて踊る水風呂だと思った。静かな水風呂は身体に膜が張る感覚がいるのだがこの水流で冷たさが全身にダイレクトアタックしてくる。「うひょーー」と水風呂に入れなかった頃の困難さを感じたのですぐ出た。
ゴクリ…ここの水風呂は殺る気だ…
この水流を克服しないとととのわないからな~と思いサウナと湯船を行き来して水風呂に入るがどうしても冷たくて満足に入れない。
よし、一旦休憩、飯食おう。そういうことにした。館内着を着て食堂へラーメンを食べに行く。
汗がとめどもなくでてきた。サウナ効果がすごい。ラーメンもすごい。特別美味しいわけではないけど身に沁みる優しい味だった。
食休みをするためにまた休憩室でハッピーマニアの続きを読んでいたらそのまま寝てしまった。最高に気持ちいい日曜日はもらったぜ。完全勝利だった。
夜が来る前に帰ろう。16時からまたサウナ水風呂の交互浴をするが水風呂が冷たい。さっきよりは少し入れるようになった。キリッと強さを感じる。こいつぁ~男らしい水風呂じゃねえかと水風呂に言ったが水は流れて排水溝にすいこまれていくだけだった。
水風呂から出たときスパッとキレいいととのいが訪れた。頭はすっきりしなかったが身体はととのった。最高です。良かった。これで満足して出られる。
2枚目のバスタオルで身体を拭ける喜び。びしゃっとしたバスタオルはけっこう苦手なので長時間滞在するときは2枚目があると助かる。
パウダールームもきれい。
そうして6時間の滞在を終え、至極のエンターテイメントじゃんスーパー銭湯と思いながら駒込の街を歩く。坂道も昼と夜の境の風が吹けば気持ちがいい。
ロスコ駒込、あなどれない。駅から近いので仕事終わりの合コン前にひとっ風呂というのも可能だろう。合コンなんてないけど。行きたいなー合コン。池袋で合コン前にロスコ駒込へ。これが次世代のトレンドになる日も近いと思う。