ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

旅荘和歌水に潜入~おまけ編~

先日潜入した旅荘和歌水、ぼたんという部屋以外も完全に昭和だったのでおまけ編として紹介する。


旅荘和歌水 ぼたん に潜入 - ここから先は私のペースで失礼いたします

 

入り口はこちら。エメラルドグリーンの壁がさわやかでかわいい。
f:id:sakamotwin:20190613202121j:image

エントランスというか薄暗い玄関を入ると旅荘の人が出てくる。呼び鈴もあるが鳴らさなくても遠くから「はいは~い」とご婦人がやってくる。待っていればいい。

 

3階まで上がる階段は急でおばあちゃん家の急すぎる階段を思い出す。転ばないように気を付けたいところ。

f:id:sakamotwin:20190613202333j:image

だけど玄関で靴を脱いで履き替えたスリッパに紙が挟んであって歩きにくい。手すりに掴まりながら1段1段注意して上る。f:id:sakamotwin:20190613202849j:image

紙が滑って危ないのだ。

 

階段の途中に謎のスペース。f:id:sakamotwin:20190613202942j:image

美術品展示コーナーなのだろうか。
f:id:sakamotwin:20190613203005j:image

少しだけ心がざわざわした。
f:id:sakamotwin:20190613203115j:image

この廊下のスペースに置いてある謎ワゴンも国宝ですかと言いたくなるレベル。昭和国宝として残しておいてほしい。

 

2階の廊下には出口案内が小さく書いてある。夜どれくらい暗くなるかわからないが日中でも薄暗くて気付くのにちょっと時間がかかった。
f:id:sakamotwin:20190613203455j:image

2階の洗面(?)スペース。旅荘の人が使うところだと思われるが隠す気配もなく堂々とあるのがおもしろかった。シンクがおばあちゃん家っぽい。
f:id:sakamotwin:20190613203624j:image

部屋の名前は花の名前みたい。

f:id:sakamotwin:20190613203846j:image
f:id:sakamotwin:20190613203809j:image

ききょう、ふよう、ぼたん、そしてなぜかあたみ。あざみじゃないんだ。

全部で何部屋あるかわからないがおもしろそうなのでまた行きたい。

廊下の音は部屋の中まで聞こえてくる。ぼたんの部屋で写真を撮っていたとき3階フロアをパタパタ歩く音が聞こえた。誰が歩いていたのだろうか。他の客はいないようだったが…。

 

これは1階へ続く階段。
f:id:sakamotwin:20190613204252j:image

この▼1   2▲の寂しい感じがたまらない。
f:id:sakamotwin:20190613204324j:image

 

階段を下りると旅荘のご婦人が「裏口から出てね」と声をかけてくれた。
f:id:sakamotwin:20190613204431j:image

廊下の灯りが世界を飴色にする。この色は昭和の色。懐かしい色。

 

手動の扉を明けて外に出る。
f:id:sakamotwin:20190613204650j:image

迷路みたいな建物だ。
f:id:sakamotwin:20190613204713j:image

裏口は駐車場に繋がっていた。車で来てもOKな旅荘和歌水。
f:id:sakamotwin:20190613204741j:image

黒字にピンクの文字は目眩く大人の完備な世界の入り口に相応しい。f:id:sakamotwin:20190613204836j:image

 

あの開いてる窓はどこの部屋の窓だろう。 見てはいけないものが見えそうで怖い。
f:id:sakamotwin:20190613204940j:image

すごい場所だったなと思い帰路につく。
f:id:sakamotwin:20190613205419j:image

あまりにも昭和がそっくりそのまま残されていて驚いてしまったのだ。昭和レトロ風とかじゃない、昭和だ。維持するのは大変なことだろう。レトロなものが好き~、見てみたい~と軽い気持ちで入って完全に打ちのめされて出てきた。この本物の昭和くささを体感するのはジェットコースターに乗ってスリルを味わうのと同じような感覚だと思う。見たことがない、知らない、非日常を味わうということが気持ちを日常から切り離しドキドキさせてくれる。落ち込んだり悩んだりしたときにこういう場所に行くのは気持ちをリセットできていい。帰り道味わった気分を何と表現すればいいの考えた。きっとあれはスリルという感覚だろうと納得した。昭和スリルだ。

 

他にもこういう場所がまだまだあるだろう。廃業しないうちになるべくたくさんの昭和スリルを味わいたいと思った。