シャトーとはフランス語で『城』を意味する。フランス人でも貴族でもないが行けるものなら行きたい魅惑のシャトー。お気軽に入れるシャトーは小岩にあった。
ここはシャトーの入口。
城は城でも小岩にある小岩シャトー、ラブホテルだ。
レンガ造りのアーチ。間違いなく城である。
フロントのタッチパネルは現代様式。料金を支払おうとしたところ、「お連れの方に部屋番号LINEしといてね。ここで部屋番号いってくれれば通すから。」と、ひとりで訪問した私にとって心に刺さる丁寧なご案内。「わかりました~」と連れのいない私はあたかも連れがくるかのように返事をした。
静かな館内。エレベーターがない。階段で3階まで行く。
訪問したのは304号室。
シャトーは現代仕様だった。
キーホルダーがなんともかわいらしい。
このドアノブが昭和~平成のデザイン。
いたってシンプルでコンパクトなお部屋。
優雅に腰を掛けて。
着替えもありますし。
コンパクトな洗面台は使い勝手が良さそう。
ベッドヘッドにあるティッシュはシャトー流のおもてなし。
窓の鍵はちょっと昔の形をしていた。
全体的に今どきの形にアップデートされているけど、お風呂場はまだ昭和っぽさが残っていた。
タイルの花柄装飾。
低く取り付けられた浴槽。
ベッドルームと浴室の境は曇りガラス。当時の流行のエロス建築なのだろうか。
換気扇の斜めのラインがとてつもなく懐かしいものをみた気持ちにさせてくれる。
トイレも清潔。
タンク がちょっと上の方についてるタイプ。
全体的に今どきっぽくきれいにされているので居心地はいい。撮影したあと小一時間ほど有線をかけながら昼寝したのである。ラブホ撮影は時間があれば昼寝もできるので便利だなと思った。
部屋は至って普通だが階段はシャトーらしい装飾。
謎の天使像。
こういうマカロニあるよね。
部分的に凝った造りとなっている。その個性が楽しい。
値段の割にきれいなホテル。さすがシャトーのおもてなし。
ホテル赤い靴と小岩シャトーは隣にあるのでギラギラ昭和ラブホを求めるなら赤い靴、ほどよく今どきで居心地のよさを求めるなら小岩シャトーがいいだろう。
帰りフロントで「あれ、お連れ様来なかった?」と聞かれて「はい、来なかったです~」とナチュラルに答えたとき私のラブホ巡りの経験値は100ポイントアップした。(それがこれからの人生にどう還元されるかは不明)
2019年12月訪問