私はどうしてもこの輝きに引き寄せられる運命なのかもしれない。昭和ラブホテルの輝きが頭にこびりついて離れない。その光を目に入れればようやく満たされる、そんな性分も悪くないと思っている。
熊谷駅から徒歩3分。迷うことなくたどり着ける。
なにせ駅を降りればピンクとエメラルドグリーンの看板がこちらを見て微笑んでいるからだ。
生い茂った木が看板を飲み込んでいる。
フロントパネルでお部屋を選び203号室へ。
和風のお部屋はどこか温泉旅館に来た気分になれるのがいい。
さあ部屋に入ろうか。
のれんの先に見えるベッドを求めていたんだ。
サンパール。ベッドヘッドの鏡は昭和風情。
ピンクのシーツに隠された不思議なベッドの形。
ライトのつまみはあなたがまわして。
この輝きに心奪われてベッドに沈んでいくのよ。
外の光は素知らぬ顔で差し込んでいる。
窓を開ければソテツの木。
そっちにはバルコニーがあるのね。
仲良くならんだマッサージチェア。
テーブルの上には昭和の神器。
エアコンが効いたホテルの部屋は居心地がいい。
優しい黄色の洗面所。
バスタブもお揃いの黄色だね。
天井にはオーロラタイルがきらめいている。
飴色の浴室。
あぁなんて素敵なの。
夢のひとときを味わって帰る支度を。
エアシューターは稼働していないけどもダイヤル電話は現役で久しぶりにジーとまわしてかける電話は嬉しかった。
この扉に後ろ髪を引かれた。
この輝きの虜になってよかったと思う。それだけのこと。
2021年8月訪問
サンパールが素敵だよと教えてくれた友人の昭和ラブホブログです↓
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