肉巻き、というジャンルの料理があります。薄切りの豚肉やら牛肉やらで何かを巻いて焼くという、お弁当に入っているとちょっとワクワクしちゃうようなおかず。
アスパラ、ごぼう、にんじん、キノコ、ときにはごはん(肉巻きおにぎり)、みたらし団子というのも一時Twitterでバズってましたね。
甘辛いタレに合わせるもよし、焼肉のたれでお手軽につくるもよし、シンプルに塩コショウで味を整えるもよし。無限の組み合わせであなただけのオリジナル肉巻きを作ろう!
と言うことではい、作りました。見てくださいこのぼってりとしたフォルム。素晴らしいでしょう?
何を巻いたと思います?
あ~野菜じゃないんですよ。
正解は…
牡蠣です。
牡蠣です。
は?と思った方もいるでしょう。私も最初は正気か?と思いました。パワー主役×パワー主役の組み合わせ。どちらかが負ける、そんな戦は料理にいらない。もっとお互いがお互いを引き立てるものを作りなさいよ。海の幸と陸の幸が混じり合うなんて…そんな…そんな冒涜…あっていいはずがない。
用意するもの
・牡蠣(食べたいだけ)
・薄切り豚肉(食べたいだけ)(バラ肉やロースなど多少脂身があるところがいい)
・片栗粉
・塩
・あればかぼすとかレモンとか
作り方
・牡蠣をよく洗う
・片栗粉をまぶしながら豚肉をまく
・塩をふる
・魚焼きグリル中火くらいで15分くらい焼く(加熱はしっかりネッ)
・焼けたらかぼすとかレモンをかけて食べる。
これだけ!フライパンで焼いてもいいと思うんですけど、豚肉の脂で片栗粉がカリカリに焼けてくれるのでグリルやオーブンの方がいいかも。うちのはひっくり返さなくてもいいグリルなのでひっくり返さなきゃいけないグリルの人は焼き加減をみてひっくり返してください。
おいしいという概念がない人が牡蠣の肉巻きを食べた感想
「え…なにこれ。口の中これでいっぱいにしたい」
「ごはん1000杯もってきて!」
「(もぐ…もぐ…)」
「全部私のもの、ということでよろしいでしょつか?」
「体が勝手にこれを食べようとするッッッ」
「いやっ…怖い!」
「ぁぁあ~ッッ」
「この時間が永遠になればいいのに」
「どうしてこんなことを(牡蠣を豚肉で巻く)してしまったんだ」
「店の牡蠣と豚肉全部買ってこい」
「時間が永遠にならないっていうならもう噛みません、舐めます。舐めて消失というものを避けるしかないのです」
だそうです。
つまり、めちゃくちゃおいしいということです。先に述べたこんな冒涜あっていいはずがない、という発言は撤回します。
頭がおかしくなるかと思うくらい味覚がギンギンになって「ずっとこれが食べたかったんだ…」という気分になります。肉巻きの正解を見つけました。牡蠣×豚肉です。野菜なんか巻いてる場合じゃない。
「こんなことある?」くらいのおいしさです。塩だけでこんなにおいしいならタレとかにしたらどうなっちゃうのでしょうか。
そもそも牡蠣のノロウィルスが恐ろしくて好きなのにめったに食べないようにしているので牡蠣のおいしさのハードルが低いのです。牡蠣好きな方はいったん牡蠣断ちをしてから食べるとさらにおいしいです。加熱は充分にネ!