北へ北へと車を走らせ日本海が見えてくる頃に突然現れる最果て地のホテルふじ。
カーナビで目的地と設定しないと気づかないような静かな場所にある。日本海を目の前に佇み、船がホテル前にあるのになんの違和感もなかった。
遠目に見ると営業しているのかよくわからなかったが、一番手前のお部屋のシャッターが空いており入ることにした。
お部屋写真などの案内はなく全6室のこじんまりとしたホテルである。
駐車したのち、シャッタースイッチを押すとシャッターが降りる。
車止めの奥から入室する。いつだってこの瞬間は期待と緊張でドキドキするのだ。なんたって情報のない未知のホテルなのだから。
1階が駐車スペースで2階が客室である。階段の上のイルミネーションが日差しの薄い北の大地を少しでも明るく照らそうという心遣いのように見えた。
自動精算機が導入されていて誰にも会わずにホテルを利用できる。
お部屋に入るととてもきれいなホテルといった印象。
アーバンな気分でしょ?
ホテルふじのベッドパネル、いいですね。
ティッシュケースが埋込式なのは初めて見ました。
ぴょこ
窓を開けると
遠くに利尻富士が見える。
誰も通る気配もなくただただ静かな海を眺めるためだけにここに来てもいいくらいの絶景である。
ケトルや電子レンジもあるのでとても過ごしやすい。
パネルヒーターがあるのは雪国ならではでしょうね。エアコンだけじゃ凌げない寒さになるのでしょう。
ガウンもやや厚めの生地です。
くつろぎスペースもしっかり確保され広さがあっていいホテル。
他のおへやはお部屋はこんな感じらしいです。
ライターはホテル名入のではないですが色がいいですね。
シンプルなお部屋の中に凝った照明がきらりと光ります。
浴室のタクシー群の壁は謎でしたが、
普通に使いやすい浴室です。
洗面所も
お手洗いもきれい。
万人に使いやすいホテルだと思います。
今どきラブホかと思えばお正月飾りみたいな一手間があるところに温もりを感じたり。
長い靴べらがあったり昭和要素がちらほらあります。
自動精算機で会計するとシャッターが上がり車に乗って帰れます。
名残惜しくて振り向くと隣の部屋のシャッターが空いていました。
冬はどんな景色になるのか想像もつかないけど、また来たくなるホテルです。厳しい冬もどうか変わらずあってほしい。
2022年10月訪問