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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

あなたは社畜ではないですか?

こんばんは、ねね(姉)です。

今日はねねの友人の話です。

その友人との出会いはよく行く飲み会で、一人だけ坊主頭で初見の印象はなんだこいつやばい、という印象。ねねの斜め後ろに座っていた友人を見るためにチラチラ振り返りあいつ何なんだという確認をし、その後席替えで同じテーブルとなったので話してみると、あまりにも感情のない理解不能な人間でした。

それがおもしろかったので、珍しくねねはLINEを聞いてたまにご飯に行くことがありました。

男性なのですが恋愛関係ではないことを先に言っておきます。ねねには恋人はいない。もう3年いない(今自分自身のこの偉業に驚いて怖くてヒイッと言った)のも独身なのもお家芸。手慣れたもんです。

 

友人から数ヶ月連絡がないことがあり、どうしたのかと思ったら地方に飛ばされていてすごく笑いましたね。かわいそ~って笑いましたね。

仕事は何しているのか詳しくは知らないのですが、IT系のよう。接待があったり仕事量が多かったりでいつも疲れているようでした。

 

友人が地方に行ってからはほとんど会わなくなりましたが、出張で東京に来るときはたまにご飯に行き仕事の話を聞いていました。

寝る暇もなくて、仕事場に泊まり込んで布団で休めない日々。

たまに会うと都度痩せてるし、肌荒れがひどくなっているのがよくわかる。かわいそう。

夜勤明けでそのまま飛行機に乗って出張。「飛行機で寝たから」と言うけども、飛行機で体は伸ばせないし休んだうちに入らないでしょう。

少し休んだら?と言っても「うーん、休めない」と言う。休まなくてもいいと言うのか。

帰りたいって言えば?と言っても「無理でしょ」と言う。

 

そんな生活を続けていたせいとしか言えないのだがとうとう精神を病んだらしい。

しばらく連絡とれなかったので、ねねも「いよいよ過労死したか」と思っていたのですが、精神を病んで入院していた、と連絡が入ったのです。3ヶ月動けなかったってヤバかったんでしょうね。

 

精神科って入った時の衝撃がすごくて、看護学校の実習で行った時に閉鎖病棟は怖かった印象が強いです。

人が人としていてない世界。思わず目を背けて出て来てしまったのであんまり覚えてないのですが、窓もなく光の差さない病棟は不気味だった、10年たった今でもあの暗さ忘れられません。

 

きっと友人もそんなところにいたんだろうな、と思うと切ないです。

 

地方に飛ばされ、頼る人もいなかっただろうし入院するし。回りの人に良くしてもらったと言っていましたが、心から弱音を吐いたり思うことを言えなかったんじゃないかと思うとかわいそうで仕方ないです。

 

問題はそれだけでなく、入院中に個人情報であるスマホのLINEのやりとりを見られたそうで、ねねと友人が出張中ご飯に行ったこと(←これがそんなにいけないことだったのかと罪悪感がわいた)を責められかなり怒られたそう。解雇の話まで出たそう。今は仕事を辞めずに続けているけど、監視され自由がないそうです。

 

もう理解はできないし、それはブラック企業と言うんだよと思ったけど言えませんでした。

普通の会社ってこうなの?寝ずに休まずに仕事して精神科疾患というダメージを与え、人のプライベートな部分まで覗き見して、使えなくなったらポイするのですか?

 

世間でこんなにも過労死が取り上げられ、残業時間の規制もしているよう報道されているけど、現実は何一つ変わっていないのでは。

 

友人自信にそれがブラック企業であるという自覚がないから働いているんだろうし、仕事の他には何もないというタイプの人間だから仕事を辞める、その場から逃げる、環境を変えるということが正しくないのだろうか。

 我慢して働き続けないと他にやる人がいないからと歯を食い縛っているのだろうか。

職場に何かの恩義があるのだろうか。

自分の身と心を削ってまで作り上げたい仕事があるのだろうか。

 

正直ねねにはわからないしそんなところにはいるべきでないと思うのですが、ねねは職場自分の納得した仕事をできる職場を転々として立派なことも特別していないので社会を知って偉そうなことを言える立場ではないのです。

 

思ったことを友人に伝えたとしても、その場所で働くこと以外に何もないと思っているとしたら、不快に思わすだけなので伝えられなかったです。

 

友人という立場上、辞めなよと言って辞めたあとの責任はねねが一緒に背負うからとも言えず、友人から仕事を奪えないことも悩むものです。

 

働きづめの人から仕事を奪ったらどうなってしまうのだろう。そんな状態になってまでまだ働こうとするその気持ちをどうしたら尊重しつつ楽にしてあげられるだろうか。

仕事辞めなよ、が友人を救う言葉でない気がするのです。監視されているので会いに行けないのがもどかしい。

 

あなたは社畜ではないですか?

 

この一言を言い出すきっかけを、いや、それ以上に友人を救える言葉と関わりかたをねねは探しているのです。