ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

2024年旅初め

2023年があっという間に過ぎ去り色んな場所との出会いに想いを寄せながら2024年もいい年になりますように、とお正月を迎えた矢先の震災、飛行機事故。被災地域の方には心よりお見舞い申し上げます。

もうこれ以上の災いがありませんようにと祈るしかない年明けとなった。こんなことは何十年生きていて初めてだと思う。日常がどんなに尊いか改めて思い知らされた。

 

 

1月の初めの週末はラブホ写真家の那部さん

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と出かける予定を決めており無事に行けるのかという不安を抱えつつも旅の準備を始めた。

 

【出発前日:旅程崩壊からの再構築】

飛行機の欠航情報をチェックしてなんとか大丈夫そうとレンタカー宿泊地を手配済のところ19時頃に『あなたの乗る飛行機が欠航で〜す』という連絡が入った。絶望である。

日に何本もある空港ではなかったため時間をずらすこともできずテンパった。心の底からテンパった。

色んな代替案を出し、結局レンタカーをキャンセル、新幹線で向かうことにした。レンタカーも取り直し出鼻をめちゃくちゃに挫かれ仕方なしの一言で笑えないほど愕然としていた。こういうこともあるのね…。4時間ちゃんと座ってられるかしら…頑張れ私の膝腰…。色んな焦る気持ちを抱えたまま浅い眠りについた。

 

【旅行1日目】

もともと全日仕事だったが無理くり言って半日にしてもらった。出勤の荷物とスーツケースを持ち、最寄り駅のコインロッカーに荷物を預ける。

こうすることで家に帰らず直行できるという技を身につけている。

午前半日の割に朝から雲行きが怪しく多忙だった。1人呑気に旅行になど行かせないわよという怨霊が憑いてたんだと思う。それでも定刻でなんとか終わらせスーツケースを回収し新幹線に乗り込んだ。広島まで約4時間。新幹線長距離移動なんて福岡の遠距離恋愛してた頃以来。もう8年くらい経っているので懐かしさも何もなくただただ揺られて新大阪岡山を通過し不安要素の膝腰もなんとか現状維持できたまま広島駅についたときは心底ほっとした。

駅で那部さんと合流したときは「無事に遠征を始められる」という安堵感がすごかった。那部さんももしかしたら2人で旅できないかもという最悪のパターンも視野に入れていたためこの合流は奇跡だったと思う。

レンタカーを借り広島から廿日市市を目指した。

今回のお目当ては『ホテル夢の国』

https://happyhotel.jp/hotels/780471

 

 

ユニークなお部屋のある昭和ラブホだ。何年も憧れていた場所に行けるという感動と興奮に行きの車内はそわそわしつつ盛り上がったという。

 

【憧れの地夢の国】

到着は20時頃となった。

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暗闇の国道を走らせているとぽんと看板が出てくるので坂道を登り名物の看板を見て歓声が上がる。

ここが我々の夢の国。事前に入りたい部屋は相談しており、どこが空いているかワクワクしながら入室🚗

 

1番初めは

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籐のベッドのお部屋である。

ここはSNSで見て以来ずっと気になっていたお部屋だ。鳥籠のようなベッドを囲う装飾がたまらなくいい。

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家具など調度品も籐でなんてセンスの良さなんだろうと震えた。昭和生まれの人間からしたら籐の家具は庶民の豊かさの象徴であると思う。結構お値段張りますからね。籐のベッドに憧れて買おうとしたら30万と出てきて諦めたことがあるのでこの部屋を見てすごい贅沢な部屋だと思った。f:id:sakamotwin:20240119232057j:image

私もこんなベッドで毎日眠りたい。影の模様まで美しい。このベッドのためにまた行きたいと本気で思っている。

写真を存分に撮り趣味の撮影もして那部さんと興奮の中退室となった。来てよかった来てよかったと口々にし夕食を取りに近くの台湾料理屋さんへ。f:id:sakamotwin:20240114225332j:image

夢の国付近にコンビニも食事を取る場所もあるのでおこもりしたい人にも便利な場所である。

年明けの挨拶を改めてして今年も頑張ろうねと励ましあったあとまた夢の国に戻った。

那部さんはラブホ宿泊、私は宮浜温泉に宿泊となり夢の国で解散したあと温泉地に向かった。基本的に私はラブホに泊まらない。ホテルの大浴場や朝食が好きなのと夜の街を散歩できるからという理由だ。

今回宿泊したホテルは宮浜グランドホテル。

https://miyahama.com/

海を眺めながら入れる露天風呂がとても良く岩国の工業地帯の明かりやくっきりと見える星空を見ながらのんびり温泉に浸かった。移動の疲れが飛ぶくらいいいホテルだった。

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程よく温まり浴衣を着て敷布団で寝るのも旅の醍醐味である。

 

【旅2日目】

夜明けがやや遅い広島。

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起床し薄暗い海を眺める。遠くまで来たなぁと思いながら支度を済ませ那部さんの待つ夢の国へ。

 

おはようと出てくる那部さん。
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朝はいつもこんな感じである。

 

【大人の遊園地はここにある】

これは!!
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そう、ウォータースライダーです。


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2階の高さから1階まで曲線を描き滑る本気のやつです。

「ちょっと!これ!本物だぁ!」

「あとですべろ!あとで滑ろう!」

「とりあえず写真撮ろう、この部屋は存分に時間使おう」

と興奮が止まらない震える手でカメラを構える。こんな部屋は見たことない。ベッドとお風呂場と洗面所とトイレがあれば用が済むラブホテルにスライダー!?今の時代から考えられないほど遊び心と余力のあるホテルが現存してることに那部さんと喜びを分かち合ったという。

こういうお部屋は誰かと行ったほうが楽しいですね。もちろん1人もいいけども抑えきれない興奮を一緒に分かち合えたらいいです。2人だけの空間というのもまた価値があって貸し切り遊園地タイムになりますから。

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※ゼロ地点からカメラを構える那部さん

ほら、人がこんなにはしゃいでる姿見るとこちらまではしゃぎたくなるでしょ。はしゃぎの相乗効果っていうのがここにはあります。

撮影をひととおり終え、いよいよスライダーにお湯を通す。
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ジャバジャバと豪快に流れてくるお湯。

このスライダー、後半加速するエリアがある。気をつけないと怪我をする。まず那部さんが滑った。

掴まりながらゆっくりと、しかし後半の加速は抗えない。歓声とともに入水していった。

何回か滑り「最後は本気で行こう」とのことで那部さんが本気でいった。

「あ、ぁあ〜ッッッ」と後半の加速に耐えられずすごい勢いで着水していたのをみて爆笑した。

「人に気を付けてって言ったのに自分が気をつけられないなんて…」と言っていた。

次に私も滑る。一応本日の序盤でありフルメイクしているので入水時顔を濡らしたくないという気持ちがあった。滑り台の両端をソロリソロリと手を這わせて加速を加減する。が、後半の加速は止められずやはり勢いよく着水した。

先に着水した那部さんが笑っていた。この時間感情の選択肢などいらない、笑うのみである。

 

「今度は水着持ってこようね」と話して大満足の我々は退室の準備をした。

維持費もルームメイクも大変なお部屋だと思う。それでもこんな気持ちにさせてくれる場所はそうそうないよ。どうか末永く大切にされてほしいお部屋だ。

遊びを堪能してお腹が空いたのでセブンイレブンへ向かう。

セブンイレブンで関東では見ないお弁当がいくつかあり広島に来たんだぁとウキウキした。

 

【夢の国3部屋目】

馬車のベッドがあるのを夢の国SNSで知ったのでここが空いていたら入りたいと話していたので入室。f:id:sakamotwin:20240119235556j:image

馬車ベッドはいくつか見てきたが黒というのは初めてだった。シックでかっこいい。帝王の馬車ベッドだ。

https://twitter.com/aisiyon/status/1745986222567371259?t=XSp5m6PCmo8ziapKAYCyzQ&s=19

那部さんは電マの写真を熱心に撮っていた。f:id:sakamotwin:20240120000000j:image

こういうときどんな気持ちでカメラを構えているかそれは本人のみぞ知る。

 

お昼を食べながら来てよかったねと話す。

ホテルの中の人ともお話をさせていただき、このホテルのことをより好きになった。好きとかこうしたら楽しいとか遊び心のある人の仕事は美しいよと仕事に対する姿勢がこの部屋たちに現れている。居心地のよさとかそういうのは建物構造の問題よりも維持管理している人たちの日々の努力の賜物なんだと改めて思わされた。

 

【夜まで夢の国】

今回もドレスを何着か持ち込んだため那部とさかものファッションパーティが開催された。
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手持ちの服でこれがこの部屋に合うだろうと見繕って持ってきたものが合うとうれしい。

 

あんなに日が照っていたのに気づけば夕闇に包まれていた。

2日目夜は広島市内に泊まる予定なので名残惜しいが夢の国を後にする。


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また絶対くるからと夢の門に誓った。

そしてこの半日後にまたここに来るとはこの時点で誰も思いもしなかった。

 

広島市内地へ】

国道を走らせ広島市内に着いた。時刻は21時に近い。市内のラブホを1軒見てレトロを堪能した。

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ここのホテルの駐車場は狭く車がみっちり停まっていてどうやって出すんだろうねと疑問だった。

フロントで車の鍵を渡して退室時鍵を受け取る。

さて私のレンタカーはどこだろな?と思ったフロントから出たすぐそこに横付けされていた。

「え?高級ホテルのシステム?」

と困惑した。こんなことは初めてだった。すごく便利であると同時にいつの間に?誰が?という気持ちもある。サービスの良いシステムだ。この体験ができたのも感慨深い。

 

そしてまた那部さんをラブホに置いていき私はドーミーインに向かった。

 

【夜のビジホ】

ドーミーインは大浴場とサウナもあるし館内の空調も安定しているので長旅の疲れを癒やすにはとてもいい。
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おなじみの夜鳴きそばも。
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夕食としてありがたくいただいた。

その後コンビニでお夜食などを買って余力があれば原爆ドームの外観でもと思ったが活動限界タイムが見えてきたのでスゴスゴとドーミーインに戻る。

大浴場でサウナと水風呂に入って明日の予定を考えた。

このまま広島空港方面へ向かうつもりだったがふと「追い夢の国したらよくない?」と思った。

那部さんに選択肢として夢の国もあるとラインし朝決めようということで就寝。考え事をする間もなく眠りについた。

 

【そして3日目も夢の国へ】

ドーミーインの朝食会場に七草粥があり食べた。季節の行事をビジホで済ませられる時代、いいもんだ。

 

ラブホに向かい那部さんと合流。

1部屋見て本日の予定を決める。

どのホテルを選んでも悔いはない、本当に満足する旅になったから最終日はどう行動するか、本音で話し合い夢の国に行くことにした。f:id:sakamotwin:20240120005500j:image

※撮影那部さん

厳島神社観光したーいと言いながら宮島口を通過し小雨が上がった広島に虹が指した。

ラブホの道すがら虹がさすなんて初めてのことである。歓喜に包まれた。夢の国に行くことを祝福しているのだろう。

途中スーパーで食料品を調達する。
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リョーユーパンのマンハッタンが売っており大喜びで購入した。九州方面でしか買えないご当地グルメなので出会えると毎度「やっと会えたね」と思う。f:id:sakamotwin:20240120005929j:image

そして半日ぶりの夢の国である。
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やっぱ来てよかったと言える滞在時間となった。

撮影を終え慌ただしくランチ。
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那部さんが寿司を食べていたのが心底羨ましかったが、なにせ私は腹が弱いのでここで体調崩したらいけないからとカップ麺を食べた。出先の食生活はグルメを楽しむよりも安心安全をとっている。広島の牡蠣食いてぇとなんど心の中でぼやいたか。広島の牡蠣は腹を強くしてから挑みたいグルメである。

 

 

そしてどの部屋も素晴らしくユーモアに富んだ夢の国に別れを告げた。
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部屋を選ぶ喜びはショーウィンドウに並んだケーキを選ぶときに似ている。どれを選んでも正解、しかし横のケーキも食べたかったなと少しの無念さを残させる。選ぶ楽しさを覚えて次はこれをやりにくる。なんともたまらないシステムだ。

次から次にこの部屋でこんな写真を撮りたいという気持ちが溢れてくるので帰りの車中那部さんと「次はこの部屋行きたい」という話で盛り上がった。

広島空港へ向かう高速道路には雪がちらつき寒さが増した。夢の国から現実に戻る準備が始まっている。

 

【絶望再来】

空港に到着しキャリーケースを預けた。服とトラベル用基礎化粧品だけしか入れていないが6.8㌔あった。服だけで6㌔近くあったらしい。どうりで重いと思った。

前後の羽田行き飛行機は欠航となっていた。私の乗る飛行機は飛ぶらしくやったセーフだと思いながら保安検査場を通過し椅子に座ってくつろいでいた所羽田の混雑のため1時間遅延とアナウンスが流れた。

「…そうか帰りも飛行機ダメか。」

絶望再来となる。私よりあとの便で帰る那部さんのほうが先に飛行機に乗っていった。素敵な2泊3日の旅を共にしてくれてありがとうね!

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到着はかなり遅れ帰宅が23時近くとなりヘロヘロになった。ちょっと飛行機はこりたなぁ。それでもあの羽田の事故の後安全に目的地まで送り届けてくれたことには感謝である。 誰かの地道な仕事が安心や安全を守っていてくれるのだからそこに対する敬意は忘れずにいたい。遠征に行くと「人」の存在に支えられていると痛感する。

 

さて今年はどこへ行こうか。どこに行けるかな。f:id:sakamotwin:20240120161656j:image

好きな場所になるべく多く行ければいいな。

 

 

【ちょっと告知】

2/10〜2/24 

下北沢『洋酒とコーヒーつむじ風』にて

崖の上のモーテル展を那部さんと開催します。

那部さんのラブホ写真と、私の火曜サスペンスごっこ写真を展示します。

レコードの流れる素敵な店内でお酒やコーヒーを楽しみながらご覧くださいませ。

店舗詳細

https://bar-3781.business.site/#gallery

ご来場の際はおひとり様ドリンク1オーダー以上お願いいたします。

 

 

よろしくお願いします🙇

 

ホテルニューアカオに潜入

2021年に休業したホテルニューアカオが2023年夏に再開するというニュースが目に入りとても喜ばしい気持ちになった。


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閉業が決まりATAMI ART GRANTというアート展示を見に行った際、建物の壮大さと豪華さに心打たれ営業再開したら必ず宿泊しに行くと決めていた。

 

2023年12月、2年の月日を経ての再訪。
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熱海駅から送迎バスに乗り込み、いよいよあの憧れのホテルに泊まるんだと胸を高鳴らせる。f:id:sakamotwin:20240102233018j:image

フロントのこの荘厳なシャンデリアにうっとりしながらチェックインの手続きをする。

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まずはお部屋へ。フロントが最上階の17階にあるので客室は下の階になる。普通のホテルはだいたい客室が上になるのでちょっと不思議な感覚だ。

 

お部屋は海側展望のお部屋。
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窓を開けると海風が入り波の音が聞こえる。旅情に浸りながらお茶を飲む。これから始まるホテル時間に嬉しさがこみ上げる。

 

旅館のあのスペースもある。
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水回りはユニットバス。
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では荷物を置いてカメラを持って館内の散策へ。
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夕暮ときの海の深い青。
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この赤文字ニューアカオは来たなら写真におさめておきたい。
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朝日を浴びるニューアカオもかっこよい。
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テラスに出て海風をいっぱい吸い込み清々しさを味わう。
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ロビーのシャンデリアの光が反射して天井に光の道を作ってる。


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クリスマス前はクリスマスツリーが飾られ師走の華やかさを感じる。贅沢な時間だ。
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プールのほうも見学。
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2年前はこのような展示会場となっていたけどきちんと生き返って稼働するプールが見られて感慨深かった。
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柱も塗り直されきれいになっている。
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散策を一旦終え夕食会場へ。
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赤と白を貴重としたお城のような会場。f:id:sakamotwin:20240105163918j:image

舞踏会でも始まりそうな優雅さにうっとりしてしまう。
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ビュッフェ形式なので会場を思う存分ウロウロできるのもうれしい。
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ねね作デザート盛り合わせ。
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おいしい食事を頂いたあとはまた散策。f:id:sakamotwin:20240105164457j:image

廊下にニューアカオの歴史写真があるのて見入ってしまった。建設中の様子など建てるのも相当な苦労があっただろうにと思わせるものだった。

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深まる夜。
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窓ガラスが夜景の額縁になってそれはもうなんともロマンチックなこと。
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平日だったこともありゆっくり建物探訪できました。
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時間がなんぼあっても足りないなと、寝るのを惜しみたくなるほどでしたが温泉に入って就寝。

 

翌朝も建物探訪から始めましょう。
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水平線にのぼる太陽。

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ちょっと外にも出てみたり。

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朝の散歩は気持ちがいい。

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朝ごはんの時間に戻ってきてね。
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昨日と同じ会場で朝食です。
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朝と夜とで雰囲気がガラリと変わる。
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優雅な朝をありがとうございました。
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この右側の階段から庭園に行けるので食後こちらも探索。
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海も空も青くてずっと見ていたい。
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まだ帰りたくないな。
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だけど時間だ。
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朝のプールにお別れを。


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海の見えるお部屋にお別れを。f:id:sakamotwin:20240105175400j:image

休業を経てこの昭和の世界を営業再開させてくれたことに感謝する。

ここはホテル時間を楽しむために早めにチェックインしてゆったりとした時間を過ごしたい。また来たいな、そんな余韻に浸りながら送迎バスに乗り込み熱海をあとにした。


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2023年12月訪問

北欧の至宝に会いに行く

美しい俳優さんがこの世にはいる。

デンマーク出身の俳優さんで元ダンサー、アラ還。

映画やドラマで沢山活躍されていてドクター・ストレンジカジノ・ロワイヤルで悪者を演じる姿は完璧な美!という姿だ。ドラマのハンニバルではレクター博士役で出演しており、所作の美しさ、スーツなどの着こなしの上品さは唯一無二だ

 

さてその美しいマッツ・ミケルセンが東京コミコンにやって来るとTwitterで見つけた。

大阪コミコンが開催された際、Twitterではたくさんのマッツ・ミケルセンと写真を撮って喜んでいるTweetを見かけていつか行ってみたいなと思っていたので今回の東京コミコンに行こうと思い立ったのだ。

11月にマッツ・ミケルセンの撮影会のチケットが発売され運良く取れた。ねねに12/10にマッツ・ミケルセンの撮影会行くからねと言うといーよと快諾してくれた。じゃあ行くか。

 

11月〜12月は何かと忙しくマッツ・ミケルセンの事を考える暇も無く怒涛に過ぎていった。

1週間前になり来週マッツだぁと慌て始める。ねねにはあんた外人のやつ行くんでしょ?服どーすんの?エステ行きなよ、顔直してもらえと色々とプッシュされる。

そのたびに外人のやつじゃなくてマッツ・ミケルセンだよ!と訂正するとミッツ?まけるせん?とマッツ・ミケルセンを正しく言ってくれない。

どんどん日が過ぎて小顔鍼に行ったりお風呂に使ったりコンディションを高めていく。

ねねがマッツ・ミケルセンと正しく言えるになったのは撮影会参加の二日前だった。

今回は来ていく服を悩み、通販で何着か頼んだもののどうもコレジャナイ感が強くて悩んだ挙げ句ねねの着物をお借りした。銘仙の華やかな色を使うことにした。

マッツの私服がカジュアルといつも話題になっている。アディダスのジャージだったり。たまにネタになるほどだ。今回のコミコンのインタビューの中でおしゃれをするようになった。色には気を使うというようなコメントをしていた。

じゃあ尚更日本の着物でおしゃれして行こうと気合を入れた。幸いにも天気は12月なのに暖かいく、待機列で着物で寒さで震えることは無いな運が良いな。

前日にマッツ・ミケルセンはどの着物で行くんだ?とねねがおせっかいを焼いてくれて銘仙の着物をアイロン掛けしてくれた。これでぴしっと決めれるわ。

フェイスラインが駄目だとか髪はどうするんだと言われキャパオーバーが発生し黙ってと怒鳴っておいた。マッツ・ミケルセンに会う女はこれがだめってダメ!というネガティブワードをききたくねぇんだよ。ナーバスなんだよこちとら。気をつけろやと荒くれた。

 

当日。

朝11:15からの撮影会に参加するため朝から支度をする。

ご飯食べたくないけど途中で気持ち悪くならないように梅干しご飯とバナナを食べる。

猫がご飯まだですかと見てくるのでねねをチョイチョイして起こした。ねねはしぱしぱしながら猫にご飯を用意してくれた。

化粧もしっかり、ティッシュオフやパフでパフパフなどフツーのメイクではやらない手順もしっかりする。まゆげ、そろった。ハイライト、チーク、つけまつ毛、今日は化粧盛れた自分かわいい!と気合を入れていく。

着物もなんとか着て朝の電車に乗る。座りっぱなしで海浜幕張についた頃は少しヨレヨレになったけどきゅきゅっと何とか帯に納めてなんとかした。

幕張メッセはとても広く今日はバトントワリングの大会もあったため人が多いものの誘導もあり迷わず撮影会のラインに並べた。

本当にたくさんの人がいてどれくらい待つのかな疲れちゃいそうと思いきやどんどん待機列は進んでゆく。Twitterでマッツの事を検索していたら撮影ブースの近くになってしまった。

慌てて化粧が大丈夫か髪が変じゃないかを小鏡でチェック。ブース内は貴重品以外持ち込み禁止なので直せるものは並んでる時が吉。

荷物を手荷物かごに入れチケットを見せてブースへ。

マッツ!いた!カメラマンさんレディ?カシャ!レディカシャ!とホントにベルトコンベア式の撮影であっという間に人が撮影され退場していく。

私の番になる。マッツにはろーと両手を広げて向かった。マッツは右手をぐっと引っ張ってくれて腰に手を回してくれて、ハグになった。嬉しい。私は背が低いからマッツの黒の服の景色と広い骨格の感触しか覚えていない。顔は映画やテレビに出てくるマッツ・ミケルセンだった。終わってすぐにさんきゅーを言えたもののもう次の人を見ていて刹那しかない。でもマッツとハグ出来たとウキウキして退場、写真の受取に向かう。

奇跡的にマッツ・ミケルセンは黒コーデ。ピンクの着物が映えた結果に。いい写真だわ。

撮影中視界には黒の胴体しかなかったが、引きで見るとマッツ・ミケルセンと私がハグしていた。こうなってたんだとニヤけてしまった。嬉しいホントに嬉しい。マッツ・ミケルセンは美しすぎた。行ってよかったしこれからも機会があれば行くべきだと強く思う。

10:40位に並び始めて、写真を受け取って出口を出たのが11:40頃。あっという間の1時間だったが心がポカポカと弾んで喜びに満ち溢れていた。

 

ライブで生で見れる喜びもあるけどもツーショットで写真に残せる幸せは無茶苦茶濃い。これからも日本に来て撮影会をしてもらいたい。

 

 

 

 

グランドサロン十三に潜入

大阪十三には昭和の世界観をそのまま令和に持ってきたような素敵なキャバレーがある。

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グランドサロン十三、大きな看板が目を引く建物である。

グランドサロン十三|大阪のキャバレー&貸会場。広さと昭和の雰囲気が特徴

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店内の写真を見たときいつか行ってみたいとずっと思っていて今回ハロウィンの撮影会があるとのことで訪問が叶った。見学会や撮影会など、キャバレーとして利用するのはちょっと緊張しちゃう人にはありがたい機会だ。

 

受付を済ませ2階へ。
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1段1段上がる喜びのある階段。大きなシャンデリアと緩やかな曲線の手すり。まるで舞踏会に行くような気分。f:id:sakamotwin:20231208200845j:image

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赤い絨毯、青いベロアの客席。昭和の鮮やかな配色の中歩みを進めると
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はっと目を奪われる。
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この光は特別な光。
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なんて舞台なんだと笑うしかない。

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この光にしか救われない心がきっとあると思う。
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偉大なものに包まれたらおおらかな心になるよ。


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1階の客席の間を通り抜け

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ステージを間近に感じる。
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撮影会ならではのこの距離感。f:id:sakamotwin:20231208200304j:image

初めて見るキャバレーという世界に一瞬で引きずり込まれてしまった。

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舞台から見る客席。なんと素晴らしきことだろう。

この光を存分に浴びて舞台に立つことがあるならそんな喜びは他にはないよ。魅了されてしまうよ、この世界に。

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アポロ11号が有人月面着陸を果たした頃に開業したグランドサロン十三。

この青色のソファーが地球だとしたら
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このシャンデリアは月だなって思った人も当時はいたかもしれない。
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ずっと大切にされてきた場所は尊いよ。
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大人の社交場に足を踏み入れて明日も頑張ろうって思って帰路につく。何年もそうやって人々を迎えて送り出してきたのだろう。そういう温もりと優しさを感じる場所だった。
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2023年10月訪問 

 

 

追記

グランドサロン十三の撮影会が始まる前にオーナーさんよりご挨拶をいただいた。

『昭和の時代から続くキャバレーも今は数えるほど』

グランドサロン十三が貴重な存在であるという重さを背負われてコロナ禍を経て今日まで営業されていることに敬意を表する。

 

今回はハロウィンイベントということで、着替えスペースや衣装の用意もあり私もドレスを着たりと撮影を楽しんだ。
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ラブホテル写真家の那部さんと私。撮影はグランドサロン十三さん。


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ハロウィンケーキの提供もあり、楽しめるイベントだった。

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SNSでイベントの案内が出るので、気になる方は是非フォローしてこの圧倒的煌びやか空間を体感してほしい。

私もまた改めてお邪魔したいと思う。

 

以下フィルムカメラの写真
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遺影を撮ってもらった

もうすぐで40歳になる。節目の年齢となるので何か記念になることをしたいなと思った。成人式は旅行に行き振り袖姿での写真は撮っていない。ならば成人式の2倍を生き抜いた記念と、今後も大きなライフイベントがないと思われる私の人生の集大成として遺影を撮ることにした。

今現在余命宣告を受けているとかそういうことはなく、年相応のへたりは見せているものの概ね元気なので安心してお読み下さい。

 

 

撮影を依頼したのはラブホテル写真家の那部亜弓さん。

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那部さんとはラブホ遠征に一緒に行く仲で、北海道へ行ったときラブホの近くの広大な墓地群を見て「遺影とか…用意してる?」と話をしたこともあり、撮影に関して抵抗なく入ってくれるだろうなと思いお願いした。

 

北海道遠征の話はこちら↓


北の大地が仕掛けてくる 2日目 - ここから先は私のペースで失礼いたします

 

まさかラブホでキャイキャイしてる写真がいいよね〜なんて笑い話にしていたものを実行する日が来るとは思ってもみなかった。

 

【遺影をどこで撮るか】

遺影=色んな人が見る写真であるため、ポップなホテルよりはクラシカルで落ち着いたホテルがいい。

はい、うってつけのホテルが大阪の京橋にございます。ホテル千扇さんです。

ホテル千扇

ホテル千扇は那部さんと2022年の初夏に訪問して以来色々とお世話になっている。

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入口すぐの大階段など、重要文化財に指定すべきだと常々思っている。

 

姉妹店のホテル富貴さんでも撮影。
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昭和ラブホにハマるきっかけとなった1つのホテルであり、人生を変えるほど

 

【何を着るか】

ドレス?着物?普段着?着るものについては撮影の直前まで悩みに悩んだ。せっかくだから銘仙の着物かな?と考えたが色合わせなどしっくりこず。

レンタル振り袖もこれを着たい!というのが見つからなかった。

母の形見の袋帯を使えたら、とアンティーク振り袖を探していたところドンピシャでこれ!という振り袖が見つかった。ネットで購入。撮影1週間前のことである。成人式×2にちょうどいい。

運良く着付けをしてくれる美容室も見つかり振り袖を着る段取りがついた。

あとは洋装もあれば着たいわよね、ということでドレスも数点持ち込む。キャリーケースに入りきらなかったので段ボール箱に入れ宅急便で送った。f:id:sakamotwin:20231201223715j:image

小顔マッサージに行き気合は十分入った。

 

いざ大阪へ】

前日は十三でキャバレーやラブホを見学。
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一瞬でこの煌めきの虜になってしまった。
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怒涛の1日が過ぎ、餃子定食を食べながら古き良き昭和がこうやって今も残っているありがたさをかみしめた。
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腹ごしらえをして宿泊地へ。那部さんはラブホへ、私はビジホへ向かう。遠征の夜はいつもこんな感じ。

 

 

【撮影当日準備】

身支度を済ませ大荷物を持って着付けの美容室に行く。駅から近いのだが場所が入り組んでいてわからず小汗をかきながらハァハァとうろつき無事にたどり着いた。

 

着付けの小さなスペースに通され、着付師の御婦人が出てきた。着物と和装グッズの確認をしていざ着付け。

するすると襦袢や着物を着付けていく。まぁとにかく紐紐紐。紐でしっかり固定させるのだが緩みなくばきっと決めてくれる。

「今日は結婚式かなにか?」

「レトロなホテルで記念撮影なんです」

「?へぇ~、素敵ですね」

というなんで振り袖を着ているのかよくわからないけどまぁいいか、といった会話が繰り広げられた。

 

帯を締めるとき着付師さんがハァハァ言いながら苦戦していた。

「刺繍が入ってて帯が硬いの。でもしっかりしてていい帯よ〜」

と話された。これは母が結婚式で使った帯で、20代前半のあまりお金の無い頃に買ったものも思われる。何年も大切そうにたんすにしまっていた。きっと娘に譲るつもりでとっておいたのだろう特別な帯なのだ。

「母の結婚式で使った帯なんです」

「まぁ、それじゃあ今日使ってもらえてお母さん喜んでるんじゃないかしら」

と言われたとき亡き人の心情を想像して目頭が熱くなってしまった。これが1人だったらおいおい泣いてしまっていたと思う。形見を引き継ぐことの喜ばしさと重さを受け止めた。

1番よく見える部分に扇の刺繍が出るよう帯を締めてもらった。これから行く千扇にぴったりだ。

黒い振り袖と金色の帯がかっこよく決まった。背筋が伸びる。着付師さんの丁寧な仕事に清々しい気持ちでいっぱいになった。

 

 

撮影開始】

ホテル千扇で那部さんと合流し、メイクなど最終調整をして撮影を開始する。

イメージとしては昭和のお見合い写真のような奥ゆかしいものがいいなと思っていた。

自分で言うのもなんだが、千扇の赤絨毯に黒の振り袖があう。ロケーションと着るものが完璧にハマったときはすこぶる気分がいい。
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日中の千扇2階廊下はカーテンを開けると日が入りなんとも明るい。

顔がアップすぎるとここではアレなのでぼかしを入れてるがこれは遺影にしたい。以下3枚撮影那部さん↓
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令和の時代感ではないけどもレトロで格式高い感じがして気に入っている。

 

ホテル富貴に移動してまた撮影。
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全身の写真でも良ければこれも遺影にしたい。
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好きな場所で好きなものを着て晴れやかにしているから。頂いたデータをワクワクしながら見ている。

 

 

【そもそもなぜ遺影を?】

なんでこんなに遺影にこだわるのかというと、わりと遺影選びに苦労しているというのがあるからだ。祖父母の遺影はおじが決めたのだが、どの写真にするかやはりとても悩んだらしい。我々が見知った馴染みのある白髪のしわしわになった顔の写真である。ひと目でじいちゃんばあちゃんであるとわかるものでいいと思っている。

けども心のどこかでもっと若いときの笑ってる写真とかでもいいのではとも思っている。本人たちの意思が反映されない議論となるので不毛だし、遺影は残された人の心に寄り添う写真だとしたら直近のものがいいというのもあるかもしれない。正解のないものだからこそなるべくみんなが満足できるものがいい。

 

仕事では病棟で寝たきりになった人たちと接している。たまに若いときの写真や旅行したときの笑顔の写真を床頭台に飾っている人がいる。私はそれを見るのがすごく好きだ。元気なときの姿を垣間見れるし、写真を撮ったであろう身内に向けた安らかな表情は何にも代えがたいほど素敵である。

「え〜これ◯◯さんの元気なときの写真?素敵ねぇいっぱいでかけたんだねぇ」なんて話しかけている。退院された人の写真でもわりと覚えているものが多い。見るものを惹きつける力がある。そういうものが遺影であればいい。

今回那部さんに撮ってもらった写真はそういう類のものだと思う。着飾って楽しそうにしている姿がよかった。撮影中何気ないいつも通りの会話を繰り広げ、昨日の延長から明日に向かって生き生きとしていた。その時間の切り抜きなのである。

 

備えあれば憂いなし】

まだ若いと言ってくれる人もいるが40ともなれば色んな疾病のリスクも上がってくるし事故やらなんやら急なことに備えておくのがいい。旅行に行く前に荷造りするように、軽い気持ちでいずれ訪れる死の前に遺影を用意したというだけのことだが十分すぎるほど気合を入れたのが楽しかった。

 

母は癌で亡くなった。

余命宣告を受けてまだ元気なうちに写真館で親戚の結婚式のために我々がプレゼントしたスーツを着て遺影を撮った。何枚も撮ったので選ぶのに苦戦していた。縁起悪いからまだ撮らなくていいよって言ったけど本人の満足度も考えれば早めに撮って良かった。終末期は痩せて貧血と黄疸で顔色が悪かった。遺影の元気なときの姿が救いにも見える。他にモ写真はいっぱいあり、大好きな山登りをしていたときの写真なんかと良かったのだがなにせイイダとかで買ったロンTだったりするのでそこら辺はやはり気になったんだろう。ちゃんとしてる写真は大事と身をもって教えてくれたから私も遺影を早めにとっておいた。

 

また50歳になるころには改めて撮ろうと思う。それまで何もなければ、の話だか。遺影はしっかり準備しといても断捨離はできていない。撮影用の衣装がどんどん増えていく。私亡き後の部屋の片付けをするであろう身内の「ねねちゃんさぁ、遺影だけは立派に撮ってるけどそれよりこの部屋の服どうにかしてくれたほうが助かるよね!大変すぎる」という未来からの文句が聞こえてくる。。まぁ、それはまたおいおいやっていきます。

 

【最後に】

こんな撮影協力をしてくれた那部さん、ホテル千扇、富貴さん、着付師さん、お留守番してくれためめちゃんとさかもキャッツたちには感謝しかない。

今年も1年色んなことを楽しめて満足している。皆様に支えていただいたおかげである。まだ年の締めをするには早いが、また来年も元気で頑張れればと思う。

これは三脚での自撮り、2023年10月ホテル千扇にてf:id:sakamotwin:20231202050242j:image

 

 

ホテルOZ 209号室に潜入

雪国の昭和ラブホは独特の世界観を持っていると思っている。しんしんと終わりの見えない降雪から逃れてひとときの楽園である必要があるのではないか、そんなことを考えながら関東では26℃あった平日から一変最高気温が8℃の八戸から車を走らせていた。

向かうは階上(はしかみ)町、ホテルOZ。

https://happyhotel.jp/hotels/600360/rooms

訪れるまではしかみと読めなかった町である。色んな場所に行き土地の名を知ることもラブホ巡りの楽しいところである。

 

駐車スペースに車を停めいざ入室。
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やや急な階段も手すりがあるので安心。


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キテ◯ちゃんマット。このタイプのやつは私が中学のときに流行ったタイプな気がする。

 

お部屋の天井のライトがいいなと思って目指したお部屋。
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実物はたまらなくいいですね。f:id:sakamotwin:20231119234228j:image

このミラーボール、と思っていたけどディスコボールと言うのかしら。正式名称は分からないけど、光るやつがくるくる回ってお部屋を照らしていた。
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メルヘンディスコだぁ、としばらく見とれていた。

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いや、Fantasy Landというらしい。鏡にそう書いてある。

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窓を開けるともう1枚窓。雪国ならではである。


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窓際にメイクスペース。丸い鏡は乙女の憧れである。洗面所以外にも座ってお化粧ができる場所があるとうれしい。f:id:sakamotwin:20231120001125j:image

エアコンもあるが、冬場はファンヒーターが必須。即パワフルに部屋が暖まるので外から来ると天国だわとホッとする。
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電話もなんとなくレトロ。
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ベッドヘッドにメモ帳。何を、何を、書こうか。
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大人の冷蔵庫もあります。
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お茶セット。
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テレビに屋根がついててかわいい。
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フードメニューの案内もあり。ここらへんはコンビニがないのでホテルのものを利用するのもひとつ。f:id:sakamotwin:20231120001502j:image

 

ベッドからお部屋を見るとこう。
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中央に階段がありお風呂につながっている。

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シャワー。
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バスタブ。

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手すりが多い気もするけど…広々としていてかっこいい浴槽です。

 

マットとスケベイス、そしてその高さにある絶妙な鏡。
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くれぐれもヒートショックには気をつけてネ。

 

洗面所とお手洗い。
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アメニティしっかりめです。

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照明かわいい。
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Fantasyさを残しつつ今どきにアップデートされていて非常に心地よく使えるお部屋です。


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帰りは自動精算機でお会計。ここらへんも今どき〜。

 

お向かいの部屋はグランドピアノがあるお部屋っぽい。
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他のお部屋も気になるところ。昭和ラブホのお手本みたいなかわいらしいガレージと扉。


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種差海岸など海の観光をしたあと一休みしに来てほしいホテルでした。

 

2023年11月訪問

 

追記

階上町のラブホは何件かあり、以前訪問した赤い風船さん。

https://sakamotwin.hatenablog.com/entry/2022/10/02/231040

こちらは何部屋かリニューアルを進めているようでした。古き良きを維持しながら時代に合わせていく方向性は各ホテルで違うので今ある昭和ラブホたちがどうなっていくのか見守っていきたいところです。

 

 

アルサロ ふうりゅうに潜入

昭和の贅を尽くしたゴージャスな世界観が好きだ。煌めくシャンデリア、深い色味の絨毯、飴色の光に照らされてどこかノスタルジックな気持ちになる空間に身を溶かして生きる糧を得ている。

 

キャバレーというものは行ったことがなかった。男性の行くお店というイメージも強く女性1人で行くのはなかなかに敷居が高いと思っていた。

十三のほうに『アルサロふうりゅう』というキャバレーがあると聞き、おなじみラブホ写真家の那部さんと一緒に行くことにした。

アルサロふうりゅう↓


ホーム | アルサロ ふうりゅう

 

夜の帳が下りる頃ネオンが灯り遠くから地図を見なくても「あそこだね!」とすぐにわかった。
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入口にはボーイさんが立ってらして女性2人でも歓迎してくれたので料金の説明を受けそのまま入店。
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普段見かける昭和レトロとは違った、ちょっと大人の雰囲気のある扉を進む。

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緩やかなカーブの螺旋階段が出迎えてくれる。スケルトンの手すりが珍しい。

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壁に鏡があると来るときと帰るときの自分の顔がよく見える。ワクワクしながら入ってニコニコして出てきた男性たちをたくさん映し出して来ただろう。
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鏡に沿って縦に電球が点いてるところも特別な場所っぽくていい。

 

天井のライト。
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カウンター。

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どことなく普段巡っているラブホっぽさもあり親近感がある。


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大人の喫茶店という感じのお席について、ソワソワしているとお姉様が席に来てくれて注文をとってくれる。

お酒は飲めないのでオレンジジュースで。お客様ほとんどお酒を飲まれるようで、「そのオレンジジュースちゃんと味する?薄めたやつじゃないよね?」と心配されましたがしっかり味のするおいしいジュースでした。

 

アルサロというのはアルバイトサロンの略で、空いた時間に働きに来るホステスさんもいらっしゃったよう。色んなお客さんが来るようで地域に根づき沢山の人に愛されてきた場所なんだろうなという印象を受けた。

周りのお客さんたちも楽しそうに飲んでおしゃべりしてカラオケしたりしている。古き良き空間が息づいていてこの賑やかさが心地よかった(普段ラブホでは1人か見知った2人で訪問するので同じ空間で賑やかにしている人を見かけないため新鮮だった)

 

 

こういう場所が好きで、という前置きのあと写真を撮る許可を頂いたので数枚ぱしゃり。
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正面のシャンデリアは圧巻です。
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ここでカラオケできるそう。一曲歌いたいト今更ながらに思ってみたり。
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吹き抜けの2階エリアの手すりまで。なんとゴージャスなことよ!
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他のお客さんが写らなければいいですよとのことで端っこの席もぱしゃり。

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壁に照明が。


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左右の高さがちょっと違うおしゃれなデザインです。ガラス細工も手が込んでいて素敵です。f:id:sakamotwin:20231104215204j:image

いいことがあっても悪いことがあっても、話ができてお酒が飲めて煌びやかな空間に身を置いたら明日も頑張ろうって思えるんじゃないかなって。きっとそうやってみんなの背中を押したりそっとさすったりしてきたんだと思う。

キャバレーに来たことなくて遊び方も知らなくてもホステスさんやボーイさんが親切に対応してくれたことがうれしかった。


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高度経済成長期の大阪をちょっとだけ生きてみたかったなと、タイムマシーンがあったら大阪万博を見てここに遊びに来ていたかもしれない。走り始めた頃の東海道新幹線に乗ってお土産をたくさん買って帰ってフィルムカメラで撮った写真を見せながら楽しかったよって旅の思い出を語りたい。
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あるわけもない記憶が勝手に捏造される。f:id:sakamotwin:20231104215957j:image

それだけドラマチックな時間を過ごした気分なの。
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帰りはホステスさんが見送ってくれて寒い中写真を撮りまくる我々をにこやかに見守っていてくれ、人の優しさが響く夜だった。


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またこんな夜を過ごしたいなと帰路についた。

 

2023年10月訪問