昨日の深夜。自宅にねねが来ていた。書類仕事があり引き出しをガサゴソしていると
「とーきょータピオカランド?」
ガサゴソ
「とーきょータピオカランド?」
ガタっ
「とーきょータピオカランド?」
と言うやり取りをした。ねねは寝たまま東京タピオカランドに思いを寄せる事が可能な優秀な人間だ。俺は東京タピオカランドには行きたくないかもな。
書類仕事を済ませて郵便ポストに投函するため駅へ向かった。終電が終わり2時間ほど過ぎている。駅のタクシー乗り場におじさんがいた。
大きな声でタクシーを召還する魔法だろうか?何かを叫んでいた。おじさんはしばらくして来たタクシーに乗ってどこかに行く。
駅の広場にはおじさんが寝ていた。こんな暑い中良く寝れるな、それだけ酔っぱらってるのかなと思うと物陰にそのおじさんを見つめる小柄な三毛猫がいた。めめには気づいていない。おじさんを見つめている。
「ねこちゃん?」と呼び掛けるとピャーーーと逃げてしまった。遠くに批難した猫ちゃんはとっても美猫だった。全ての猫は可愛いけども毛がふっくらしていて綺麗な三毛模様、大きくてキラキラしたお目目は宝石みたいに輝いていた。
猫ちゃんかわいい。
寝ていたおじさんはいつか起きるだろう。蚊に刺されて悲惨になってそうだな。とポストに封筒を投函した。
帰り道、5人くらいの若者が道路で座って楽しそうに会話をしている。
金曜日、土曜日は休み。みんな弾けてるなとと思い家に帰りドアをあけ部屋に入ると「とーきょータピ…」とカースカース寝ているねねがいた。
今日も平和だ。
で、何で東京タピオカランド?