めめは疲弊していた。正月が明けてからも晴れぬ気分。邪気を吸って陰の空気を纏っているな。異常な肩こり、電車が目前で行ってしまったり、変な人に当たったり、ゴキブリが死んでいたりととにかく猛烈に不幸ではないがツイてないと思うことが多々ある。塩サウナに行ってもその空気は絶ちきれぬ。
そんなめめの空気に影響されねねも邪気がと言い始めた。
ムムッ
さかもツインが動いた!
埼玉から電車を乗り継ぎ向かった先は海。
仕事帰りにホテルに向かったので到着が20時を過ぎた。海が近いこともあり周りに何もお店がないので部屋でお弁当パーティーだ。
だめだ、美味しいご飯を広げても邪気は拭えない。ねねの顔は異常に無表情過ぎた。
あまりにも無が。。。。
少しお腹を満たしてからサウナプール付きのホテルのスパで汗を流す。2時間未満の滞在だったがサウナで汗をかきアロマの香りに癒され大浴場でゆったり湯に浸かり癒された。めめは泳ぐのが好きなので女子会真っ盛りな二人組の女子の語らいを気にも止めずざっばざば泳いだ。すっきりだ。
スッキリしたその夜ねねはスカピースカピーと寝息を立てながら爆睡をしていた。眠れず何度も起きためめはガサゴソ音を立ててしまったので大丈夫かな?と思いきや気づかなかったよ~と朝むにゃむにゃ起きたねねは言った。
前日にリフレッシュをしたねね、プロフェッショナルの仕事は休日に行う。
ねねがなんのプロフェッショナルかだって?火曜サスペンサーだ。
素晴らしい景色の中でねねは思いっきり輝いた。
青い空青い海黒い砂赤いねね
ナイスですね!良くサスペンス感出てるよ~!
これは活気が満ち溢れてますね(昨日とは大違いだ)
さっ
(間に合わなかったか)
あーあ
機敏には動けないんだ。でも楽しそうだったねねね。
日々の日常で疲弊し無の表情で飯を食らう。そんな女が休日には思いっきり輝くんだ、死体のふりをして。
ねねは火サスに対して情熱がすごい。ここに行こうここで撮ろう。どの服で火サスするか、どのポーズが一番死んでいるか、どれが映えるか、どれが楽しいか、そして他人様に迷惑をかけないようにひっそりかつ大胆な火サスごっこライフを行っている。
めめはそんなねねをリスペクトしているんだ。