こんばんは、ねね(姉)です。
突然ですが、最近、転倒していますか?
いやいやいや、いい大人ですもの、転倒なんてしませんよ、という皆様、仰る通りです。
あー、転倒ね!しますします、アレめっちゃ痛いですよね、という皆様今日もお疲れ様です。心と体の傷は癒えましたか?癒えるまでねねが何度でも「痛いの痛いの飛んでいけ~」と言います。音痴なので抑揚はなく淡々と呟くように呪いのように口走ると思いますが耐えてください。でも耐えた先に何があるかというと特別何もないと思います。そこらへんの価値があるかないか決めるのはあなた自身です。価値があると認められた場合「痛いの痛いの飛んでいけ~」と言わせてもらいます。
そんなねねですが先ほど派手に転倒しました。
どうしたことでしょう。
今日本屋に行きたかったので、御茶ノ水に寄り道しました。
御茶ノ水と言えば神田明神、そう、行きつけの馬がいるので馬見に行きました。あかりちゃんという神馬です。
もさもさもさ~
もさもさもさ~
永遠と草を食べスマホを構えるねねなどお構い無しです。
え、あれ?ねねの存在すら否定してる?無視しすぎ。
お陰でプリティフェイスの写真は一切撮れませんでした。
行きつけの馬はねねに容赦ないな。
そう思い本屋へ向かいます。お目当ての本を買い、せっかく御茶ノ水まで来たからシティボーイ風に喫茶店でナポリタンキメ込んでやろうと思い神保町のさぼうるへ向かいます。
雷がなり雨がパラパラ。ねねは手持ちの日傘をさし、Googlemapのナビをたよりに神保町へ向かいます、
そして
スペターーーーン、ズッリイィーーーー!
と派手に転倒したのです。
今日は安い靴を履いていたので、ソールに滑り止めがなくつるつるの靴だったんですね。
傾斜のある道、雨で濡れた道、そりゃ滑りますわ。力学とか詳しいことは分かりませんが摩擦がないからズッリィィーーーってなりますよね。そりゃなるなる。
右足から滑って傾斜の通り左の方へ足をとられ右の臀部より地面へ着地。
ズッリイィーーーーといった瞬間抗えない力の動きを感じました。あぁ、だめだ。これは転倒する!と。
そして発した言葉は「あたた~」だったのです。
え?
あたた?
そりゃ痛かった、もちろん痛かった。一瞬立てないかと思うくらい痛かった。
傘は同様にさし続けていたけども、持っていたスマホはぶっ飛んだ。
(あたたぁ…)
心の声もあたたしか出てこない。
スマホを掴みゆっくり立ち上がる。
幸い滑った瞬間座ってすぐ立ち上がったオバチャンと世間の目に映り、誰も助けにこなかった。誰の手も借りずスマホをスマートに回収したのがよかったと思う。人だかりなんか出来てしまったら恥ずかしいので、スマートに、何事も無かったように歩き出した。
けども右臀部はめちゃくちゃ痛い。もしかしたらこれはヤバめの打撲かもしれない、と不安になった頃、あ、と思った。
さっき「キャー」って叫んでいない。
うそ。独身の女子って、ハプニングの際はキャーって言わない?
え?うそ?ねねさっき、「あたた~」って言ったよね…。
なに、あたた~って。痛くなるの予測して言ってる節もあるじゃん。結果として痛かったけど「あ」が出た時はまだきっと着地していないはず…。
しかもその「あたた~」の声、低かったねぇ。
信じられないくらい低かったねぇ。
呪いをかける老婆みたいな声してたねぇ。
転んだことより、痛かったことより、「キャー」とか「キャッ」とかかわいげのある声が出なかったことが何よりも辛いね。
うん。辛いよ。
かわいい声で悲鳴をあげてレスキューされたい。
可愛い声は無くしてしまった。そう。30過ぎた頃より本当に声が低くなった。
10年前、卒業時の論文発表でマイクを持って喋り出した時「かわいい~」と言われたあの声はもう出ない。2度と聞かれない。時の流れは時として声をも奪う。
あまりにも切なくて、このまま帰るのもったいないと思ったので結局
シティボーイ風に喫茶店でナポリタンキメ込んできました。
大盛りのナポリタン。美味しかったです。
座っている間、スボンに染み込んだ雨水がパンツまでしっとり湿らしてましたね。ええ、寒かったですよ。極寒です。
隣のシティボーイは本を読みながらナポリタンを食べていました。ねねにはまだまだ辿り着けない領域です。
満腹になったので帰りました。
そっと脱いだスボンには
転倒の証が刻み込まれていました。
ケツは無傷でよかったです。
雨の日の濡れた道、斜面にはどうぞお気をつけください。
雨の日の濡れた道、斜面で転倒した者より。
では。