ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

お前ら正気か?

ねねはたまにとある都内のオフィス街に出稼ぎに出かける。そして都内のオフィス街の空気を吸いながらOLごっこをしている。

 

今日も出稼ぎの日だったが、今日はひどかった。

埼玉から都心へは電車で1時間弱かかる。

もちろん満員電車。

いつもは土曜日だったり運良く座れるので割と楽々通勤していたのだが、本日は運悪く全然座れなかった。死。

40分程立ち続けたところで貧血っぽくなり具合悪いけどここで下りたら遅刻、という気合いでこらえて出社した。なんとか辿り着いたがもうここで本日の働く力は残り10%程だった。

 

椅子に座って、データ入力。窓のない空調のよーく効いた肌寒い部屋でデータ入力。あぁ。日光を浴びたい。

画面を眺めカタカタカタカタ、打ち込んでいく。

紙をさばき、カタカタカタカタひたすら入力。つまらん。一言も発していない。退屈。

カタカタカタカタ

カタカタカタカタ

無情だ。

 

腰が痛い、肩が痛い。

同一体位による循環不全。

動きたい。

ストレッチでもしてこの凝りをほぐしたい。

ペアストレッチとかして普段伸ばさない場所までじっくり伸ばしたい。
f:id:sakamotwin:20180410195052j:image

なんならマッサージ行きたい。

 

でもそれは無理なので、ひたすら無心にカタカタカタカタする。

 

時々トイレに行き、歩いても体の凝りはほぐれず頭も痛くなってくる。

 

夕方にはもう座っていることも厳しくなってきたので仕方なくカタカタカタカタをした。

 

やっと帰れると思ったらまた満員電車で座れない。目の前に座っているおっさんが下りるのを心の底から望んだらしばらくして下りてくれたので座れてホッとしている。

 

この状況は気が狂う。こんなん、人間の耐えられることじゃないだろうに。

遥か昔より我々は地を耕し体を動かし声を出し人と関わり、日が昇れば起きて日が沈めば眠る生活を遺伝子に刻み込んできてのだ。

こんなぎゅうぎゅうの箱に詰め込まれて移動し頭と手だけしか動かさないという生活は人体に刻み込まれていない、こんなことやっていたらおかしくもなる。

 

遠い目で向かいの電車に乗る人を見送る。こんなにたくさんの目があるのに、生き生きしている目は見つからなかった。

 

こういう社会だから仕方ないけども、オフィスワークということがどんなに人にダメージを与えているか垣間見た気がする。

 

普段病院の入院患者さんを見て回って声をかけケアをするとき疲れるけども「今日も働いたなぁ」と多少の心地よさもある。

 

声を掛け合っているおばちゃん看護師さんたちは目が死んでいる人などおらず、皆生き生きしている。

 

死んだ目をして死にそうな体を引きずり帰るおじさんの口臭がキツくてウエッとなる。これは威嚇行為なのだろうか?満員電車で威嚇してスペースを確保しようとしているのだろうか。

 

お前ら正気か?

 

こんな生活を続けるしかなくても、この電車の中には絶望しかないじゃない。

 

某CMで「100歳まで生きる時代」と言うけども、こんな身動きとれない生活じゃ50歳まで生きるのがやっとだと思うよ。

 

そんなサラリーマンの姿を見てねねの中のおばあちゃん心が、「ちゃんとご飯食べて!野菜も食べて!お風呂に浸かって!パジャマはお腹冷やさんようズボンのなかに入れて!テレビはもう消して!はよ寝や!なに、休ませてくれない会社なら辞めちまえ!」と余計なおせっかい妄想を働かすのでした。

 

働く皆様、本日もお疲れ様でございます。