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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

気球に乗ってどこまでも行けない

気球に乗ったことがなかった。見たことはあるが気球というのはおもちゃのような本物ではない心もとない乗り物というイメージがあった。嘘の移動手段、嘘の乗り物、嘘の飛行。だからいつか自分に気球に乗る日が来るなんて思っても見なかった。

 

 今年の古河の桃祭りに行ったら気球があった。友人に「き、気球だ~!乗ってみようよ!」と声をかけると快く承諾が得られ気球に乗ることになった。


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物珍しい嘘の乗り物に乗りたい人は他にもたくさんいるようで列に並んだ。1,000円を払い、「何かあってもしょうがないよ?わかった?自己責任ね?」みたいな承諾書にサインをする。嘘みたいな乗り物の安全性は保証されていない。

 

並んでいる間、飛行の様子を伺う。
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ボゥーーーッ


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火だ!熱気球だからね。けっこう見た目のインパクトがすごい。ボゥーーーッ。

 

5人くらい乗り込む。気球担当のおじさんたちが気球の乗る部分をやいのやいの言いながら押さえて人を誘導している。
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気球って手間かかるなと思った。

 

 

いよいよ我々の番だ。
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こんな篭に知らない家族と乗り込む。しっかり掴まっててね、と指示される。

 

熱気球に人が乗り込み熱スタンバイ。
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はいっ

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ボゥーーーッ!

 

あっっつ!熱い空気少し降りかかる。火の熱気怖い。焼け死ぬようなことはないけど、火が全力で燃えてるの怖い。近くて怖い。

 

ふわ
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ふわ


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ふわ

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ふわ

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私は高所恐怖症だった。

景色はいいがゆらーりと揺れる気球のスローさが妙に怖い。落ちたら助からないだろうなという距離がこわい。空は青い、地面は緑い。気球の紐をつかみながらフライトを楽しむ余裕はなかった。

 

地に足がつかないという恐怖の確認作業は完了した。5分もしないで地に戻ってきたときほっとした。揺れない地面のありがたさを噛み締める。

 

気球にのってどこまでもという歌があった。そんなのはやめたほうがいい。こんな危険な乗り物でどこへいくつもりなのか。風に流され海上で燃料が切れたら死ぬと思う。死ぬ気なのだろうか。行きたいところへは自分の足で(時として飛行機や船で)地に足をつけて行く方がいいと思ったのである。