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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

婚活武将、好きでもない人に無駄にフラれる

関東平野に粉雪が舞い厳しい寒さ。今週も1週間お疲れ様でした。

寒い夜道、吐く息が白いねってロマンチックな事よりも、白い吐息は口臭の可視化だわと世紀の大発見をした気分で得意げなねね(姉)です。

 

今日のねねのブログはダサいねねです。

書くか書かないか悩みましたが、婚活武将たるもの、ネタになるなら書くのみ、と意気込んでいる次第です。

 

ことの始まりは年末に行った飲み会。


婚活武将、モテ甲冑を用意する! - ここから先は私のペースで失礼いたします

 

モテ甲冑を用意せず、スボンで参戦した飲み会。

そこにやたら歯が出ている男がいた。

(以下出っ歯と呼ぶ)

 

たいして喋ることもないので、ずっと出っ歯の真似をして時をやり過ごした。

 

出っ歯の真似は意外と周りにウケたので、調子に乗って4割位の時間は出っ歯の真似をしていた。

 

これだけいじられているのに、出っ歯は嬉しそうだった。

 

そして2人で飲みに行こうと誘ってきたので、「この出っ歯のメンタルはどうなっているのか、どういう神経してどう見ても恋愛関係にならなそうなねねを誘うのか、行く末見届けてやろう」と思い、一緒にご飯に行くことにした。

 

出っ歯に「何が食べたい?」と聞かれたので素直に餃子と答えた。

ねねは年単位てどハマりする食べ物があり、出先でそればかり食べてしまう癖がある。

(以前はパン、うどん、スンドゥブなどにハマっていた)

ここ最近はもっぱら餃子である。

 

そしたら出っ歯は若干戸惑ったようだが餃子の店を探してきたので、行くことに。

 

見るからに大衆中華料理屋で、デートの雰囲気とは程遠く、出っ歯は更に戸惑っていたので、「普通は初ごはんでこんなとこ来ないよね笑」と追い打ちをかけた。

 

餃子を食べて、出っ歯が「雰囲気のいいバーに行こう、新宿にあるんだ」と誘ってきたので、婚活武将的には「(でたーーー!雰囲気のいい所じゃないとダメなやつー)」と心底バカにした。

 

移動が面倒だったので、近くのひっそりとしたバーに行き軽く飲んで帰った。

 

話してて間が持たないなと思えばその都度出っ歯の真似をした。

 

平井堅のeven ifで言えば

『会話が途切れて二人の時間かさまよう時』

決まって君は嬉しそうに彼の話を繰り返すだが、

婚活武将的には

決まってねねは嬉しそうに出っ歯の真似ばかり繰り返す

だ。


Ken Hirai - "even if" live 2001 - YouTube

 

とりあえず出っ歯しとけば間が持つ。

 

ネタを振られたと出っ歯が張り切るのである意味出っ歯って便利だなと思った。

 

で、その後もLINEをして、

「普段デートはどんなことをしているんだ」というありきたりな質問もイラッとした。

 

なんでもいいじゃん。

 

人にものを伺う時は自分から話せよ、とヒステリー婚活武将が出てきた。

 

「映画は見ないし、カラオケは歌が下手だから行かない、ご飯食べに行くのと、神社仏閣めぐり」

と答えた。

 

要はご飯を食べたり、雰囲気のいいカフェでのんびりするのが好きなのと

以前京都埼玉間で遠距離恋愛をしていたので、京都の名所とカフェめぐり、というデートコースが多かっただけの話。(本当に好きな人とはいくらでも特別なことなど何もしなくても話さなくても一緒にいられると思っている)

 

だが、「神社仏閣」という言葉が引っかかったのか(新興宗教信者っぽくみえたのかも)、それ以上会話は広がらず、

数日してから

考えてみたんだけど、僕達は友達という、関係がいいと思う

とLINEがきた。

 

ガラガラにすいた電車の中で叫び狂う奇人を見たときみたいにギョッとした。

 

こちらとしては好意を持っていないし例え持っていたとしても表現は一切していない。出っ歯の真似をして間を繋いだだけなのに、何か勘違いされて挙句フラれるという意味の分からない展開となった。

趣味の話をして、ことごとく正反対のところにいたので恋人になったとしても旅行は、別々に行く、みたいな、不一致しか生まれなかったと思う。

会話の隅々からどうして「合わない」という答えが導き出せなかったのか…。不思議で仕方ない。

 

 

出っ歯の自意識過剰さに妙に腹がたったので、

「逆にあれだけ出っ歯いじられてよく恋愛に持っていくか考えられたね。恋愛感情なしで全然問題ないけど、気まずいと思うならもう誘わなくていいよ」

と返したらそこから返事がないので心が折れたのだろうか?

へし折るのはその出っ歯と出っ歯プライドにしたいが。

 

32歳。婚活武将。

戦の用意をしないうちに敵が攻め込んできたので、ピラニア飼い慣らしたお堀にぶち込んでやろうぞ。

 

30歳過ぎた女は雑にフッていいというルールでもあるのだろうか?

純粋に婚活戦場に立つと流れ弾というか無駄にフラれるのだろうか。

婚活戦場、欲望の埋めく世界。

こんな思いをして世の中の婚活武将女子達は頑張っているのかぁと思うといたたまれない。

 

ならばこちらとて考えがあるぞよ、と砥石で包丁を研ぎ始める。

 

世間から見たねねはフラれてダサいけど、婚活武将的にはブログや女子会の笑いのネタになってちょうど良かった。

 

デートで雰囲気のいいところや、高級旅館、海外旅行などに行って恋愛感情に+の感動を乗せないと「好き」とか「幸せ」という感情を維持できないのだろうか。

 

ねねは普通にご飯を食べて寝て何も無い日常を淡々と過ごすことの方が特別なことだと思うのだが。

たわいない話、ウィスキー、チョコレート、そら豆茹でたやつ、おつまみ。

そこに好きな人がいる。

それだけでもう特別に幸せと思うのだが。

 

もしかしたらねねは、もう老けすぎてあんまり動けない老夫婦がささやかに暮らす日々を幸せと考えている老兵なのかもしれない。

 

 

今日の仕事の帰り、スタバの抹茶ラテのカップを持ったオシャレな若い子が駅の階段で派手に転んで抹茶ラテをコートやマフラーに自爆級にぶちかましてる姿を見たら婚活武将勇気をもらった。

 

カップを持っておしゃれ風気取ってても、本当はダサいこともあって、でもそれを「やだーやっちゃった、ウケるー」と笑ってくれる友人がいたら儲けモンと思えるから、ねねもフラれて儲けモンだ。

 

出っ歯の話は即女子会会議の議題となり「意味わかんねー」と大盛況に終わったので、婚活武将、手応えを感じている。

 

次に課題を作るとするならば、デートプランで神社仏閣って言わないことと、雰囲気のいいバーなんかに行きたいと言われたら、いいねぇとのってアーバンな雰囲気を味わって、凄いねってほめとけばいい、この2点だと思っている。