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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

顎クイの思い出

こんにちは、ねね(姉)です。

突然ですが、怪我したことありますか?

ねねは最近は大きな怪我はしていないですが、小さな怪我は時々します。

世に生を受けた人間なら誰だって怪我をするのです。

生きている限り私たちの肌は何かしら傷つくものです。乾燥だったり刃物だったり道端の石っころだったり山積みの書類の紙だったり。

 

そういうねねは24歳くらいのとき、酔っ払って転んで顎をばっくり切りました。

 


酔っ払った婦人 - ここから先は私のペースで失礼いたします

 

めめが自己紹介に顎に傷がある方って書いてくれたので怪我した時のことを思い出したんですねぇ。

 

そうあれは年末恒例の高校時代のメンバーと忘年会をしたときのことでした。

まだ20代ということもあり、とても若かったんですね、激しくはっちゃけるんですよ。


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これくらいはっちゃけるんですね。ねねはメイク担当だったので、「ほらレディガガだよかわいいよ、あんさんは世界1かわいいよ、べっぴんさんやで」とミラクルメーイクアップをしたんです。だからねねはすっぴん。

 

このメイクを落として帰ろうにも三善という舞台メイクのメーカー品なんでビオレの拭き取るメイク落としみたいなんじゃ落ちなくて、始発でドロドロの顔でみなさん帰っていくんですね。帰るまでが飲み会。帰宅後電車で恥ずかしかったというメールをみてめちゃくちゃ笑うんですね。

 

話がだいぶそれてしまいましたが、そんなはっちゃけ飲み会、終電を逃したねね達はAちゃん宅にお泊まりしました。

 

みんな酔いつぶれて寝ている中「おしっこ~」と誰かが言いトイレに向かう友人を「あっしも行く~」と後を追って起き上がった瞬間、右足を踏み出した瞬間

 

ツルッ

 

とすべってそのまま前のめりに顎から転倒しました。

 

 あ゛ぐぅぅ

 

顎に走る鈍い痛み。

強打したことが分かる。

 

はぅぅと弱々しく息をしながら転んだままではいられないのでゆっくり起きあがるとどうやら流血しているようで「血が!」と友人が慌ててティッシュをくれました。

 

こちらとしては転んで顎を床に強打しただけで、なぜ流血してるのかよく分かりませんでした。

 

床は鋭利な面でないのて切れるなんておかしいので笑いました。

 

でも周りの「血が!」という焦った様子に段々不安になり、自分の顎は自分では見えず、鏡で傷を見るのも怖かったので絆創膏を貼ってもらい、じんじんする顎を想いながら寝たのでした。

誰かが「赤い実はじけた」と言いましたがまったくもってそのとおり。ぶつかった衝撃に耐えられずざしゅっと裂けたんです。

 

翌朝シャワーを借り風呂場の鏡で全胸部まで血が垂れていて「こわっ」と思いましたがとりあえず仕事に出かけたねね。傷口は血がかたまりガビガビになっていたのでよく見えませんでした。

 

出勤早々「昨日夜中に酔って転んで顎を打ったので今日はうまく喋れません」と言い、同期に笑われ、近くにいたお医者さんに言うと「なんなら縫ってあげようか?」と言われましたが、人生で1度も皮膚を縫われたことのないこの体。針を通すなんてとんでもない!怖い!

縫うということの恐怖から「あ、いいです、大丈夫です」と遠慮しました。

 

ただ怪我をして次の日も痛み、顎が腫れて動かなかったのでもしかして顎骨ヒビ入った?と不安に思い整形外科に行くことにしました。

 

医者「どうしました~?」

ねね「転んで顎を打って顎が腫れています」

医者「そうですか、骨が折れていると心配なのでレントゲンを撮りましょう。あと傷口は転んでからどれ位たってますか」

ねね「2日くらいです」

医者「じゃあ傷口みてみましょう」

 

そして顎クイをされるねね

 

ねね「!!」

「(顎クイ~~!!この状況だけど、これが顎クイか!ぁぁぁ~~!人生初の顎クイ~~~!!本当に人差し指でそっと顎をもちあげぇぇーあごぉ~(錯乱))」

 

医者「あー、そうだねぇ。48時間たってるかぁ。そうするとね、本来なら縫った方が傷が早く治るんだけど、時間がたつにつれて傷口についた細菌が増えてそれを縫い込むことになるから化膿しちゃいます。なので傷口を洗ってテープで留めましょうね。」

ねね「はいわかりました(あー受傷後のゴールデンタイムってあるんだ、勉強になったな。それにしてもあのお医者さん顎クイした、顎クイしたーーー!)」

 

もうねねの頭の中は顎クイでいっぱいです。

 

顎クイ

顎クイ

顎クイ

 

恋人同士がするようなドラマチックな顎クイ、

じゃないけども顎クイでした。間違いなく。

 

その後ベッドに寝かされるねね。

 

あーいわゆるベッドinみたいなやつならね、あれよ。顎クイからのロマンスみたいなあれよ。

 

なんだけど看護師さんが淡々と処置の準備をして襟元に防水シーツをあてがわれ気分はよだれかけ。とんだ赤ちゃんプレイdeath。

 

顎クイのお医者さんがやってきて「洗いますから」というと顎の傷にしみるほど水(たぶん生理食塩水)をジャージャーかけてゴシゴシします。

 

ねね「あひぁ...」

 

看護師さん「痛いよね、頑張ってね!」

 

ねね「(尋常じゃない痛さだわ...)」

 

本当に痛かった。下手したら怪我した瞬間より痛かった。びっくりするくらい痛かった。なんだよあれ。え、うそさっきまでロマンス先生だったのに今この瞬間ただの激痛与えマシーンになってしまうなんて。もしかして心がなくなってしまったの?え、うそうそ。痛いって言ってもその攻撃の手を緩めることなんてないじゃない。思い出してお願い、あの頃の、顎クイをしたあの優しい手さばきを!

なんて軽く涙を流し時間が過ぎるのを待つねね。DVってこんな感じなのかしら。

 

洗ったあとステリーテープという固定テープで肉を固定されなるべく濡らさないように、とのことでした。

 

レントゲンも問題なく「腫れているだけ」とのことで傷口に塗る薬をもらい帰宅。

 

結果としては顎に1本線が入るという随分おしゃれな顔つきになりました。

 

若さゆえの失態と再生能力です。

 

治ってよかったし、その後の人生でも顎クイはされていないので特別な思い出になりました。

ありがとう、顎クイロマンスでDVな先生。

 

 

今日のまとめ

  • 顎クイはロマンス
  • ざっくり怪我したら早く病院にいこう
  • 顔からの出血は思いの外多くなりがちなのでティッシュやらぬぐうものは持っていよう

 

以上あの日泊めてくれた友人の優しさに感謝しているのに布団に血をつけてしまい恩を仇で返す若かりし頃のねねをゲンコツパンチで制裁したいねねでした。