私の職場は最悪だ。5ヶ所の病院で計15年働いてきてこの職場が1番最悪だと言える。2ヶ所目に勤めた病院もよろしくなく私が退職し数年後に事務長の横領が発覚、逮捕、元勤務先の病院が新聞に載るというのを経験しているためダメなところはどんどんダメになっていくからダメになる前に辞めろというのが信条である。
今の職場の何が悪いかというと人間関係だ。
まず新人をいじめる。大人の、ましてや看護師という人間関係がまともに築けることが免許証より大切なはずなのにいじめとはね。情けないでしょう?情けないんです。
「邪魔」「なんで仕事そんなにできないの」等々人を傷つける言葉が平気で飛び交う。発する本人は無意識、もしくはイライラを発散させたいのだろう。それにしてはあまりに殺傷能力強すぎる言葉たちだ。
新人が「こんなとこ無理して居るなんてバカバカしい」「我慢してきたけど無理」「あの人のことは許せない」等捨て台詞を吐いて退職していくのを私は何人も見ている。
この状況が変わらないのは管理職がそれを許容していること。攻撃的な人でも辞められると困るからと注意せず状況はますます悪くなるばかりだ。
こんな職場になぜいられるかというと、全員が全員気が狂った攻撃的な看護師だからじゃなく、気立てのいい看護師さんもいるからだ。優しくて明るくて太陽のような、あぁなりたいと思える人と働くというのはモチベーションがあがる。その人の優しさに触れるだけで気持ちが柔らかくなるというパワーを持つ人がたまにいるんです。そういう人。
私の入職時はちょうど病院の混乱の時期で大量入職があったため私自身が直接新人いびりを受けていないというのもある。
前師長に職場の改善すべき点を言いどうにかしてくれと詰め最終的に年度末の評価表のコメントに「イライラさせてしまいすみません」と書かれ「意味わかんね」と捨て台詞を吐いたのはまだ血の気の多かった頃の話です。
だいぶ血の気は引いてきて穏やかになりました。
ガミガミ言っても聞き入れてくれないと悟ったのです。ガミガミ言って言葉尻を強くして攻撃的な看護師の話なんか誰も聞いちゃいないですよ。ガミガミするだけで終わり。何も改善されない。
にっこり笑うことにしたんです。
要求をにっこり笑って優しく伝えることにしました。
「これがほしいな~、これがあったら○○さんの✕✕がもっとよくなると思うんですよね~、買ってほしいな~」
その方法で色々必要なものを買ってもらいました。
買ってもらったらお礼は絶対。
「師長さん、この前買ってもらった✕✕、すごくいいですよ!使えてよかった~。ありがとうございました~😊」
これで次もいける。
職場の攻撃的な人との関わりは必要最小限、だけども話せばきちんと対応、話したそうにしてくれば「○○○は最近どうですか?」とその人の話したそうな話をふって聞く。「え~」「ひゃ~そりゃ大変」「✕✕さん大変じゃないですか」というニコニコ聞く。
労いの言葉でイチコロ。次から話したそうに私を見てくる。私を欲した時点で完全勝利。お菓子をくれたら完封。
それでも攻撃的な言葉を投げ掛けてきたら同じ熱量で反撃。「どうなってるのこれ?」と攻撃されたら「こういう理由でこうですしそうなってるんで」と強めに言う。ここで気を付けなくてはいけないのが間違ったことなら強気に出るな、間違ってないならめちゃくちゃ強気に出ろ、即出ろ、です。
そうすると相手もひるむし引っ込んでくれるので何でも相手の言うことにすみませんと言わなくていいのです。
あんまりにもひどければ即上司に報告というのもひとつです。
・正しく仕事をする
・不機嫌なところをみせない
・理不尽なことは言い返す、上司に報告
・話したくなる雰囲気作り
・いつもニコニコ
私が笑えば世界が変わる
これが正義です。今のところ。
怒りはなんの解決にもならないんです。今の社会怒りをあおってばかりのワイドショー、非常に恐ろしいです。怒る→攻撃対象を作る→攻撃対象を攻撃することが正義と判断する→攻撃するの流れって最終的に戦争になっていかないか心配です。不安定な世の中笑えないことばかりですが嘘でも笑っておくと世界が変わると信じて。
更衣室で四方から「さかもさん」「さかもさんて、」「なんとかはどう?」と話しかけられたときみんな私と話したいのか~よしよし、わかったよ、と聖徳太子になった気分だった。
いつもニコニコって便利だよ。もちろんムカついたらキレるよ。いつもニコニコしてるあのさかもさんがキレたって大騒ぎになるよ。怒らせたあいつが悪いってなる。伝説的な事件になったことがある。
笑えなくなったら休んだ方がいいよ。テレビを消してスマホもパソコンもやめて。怒りって忘れないけど笑い方って忘れるもんだからあなたも私が笑えば世界が変わるって思って笑ってほしい。