10月のはじめ、ふとこんなことを思った。ガラスの急須を買ったら彼氏ができるのではないか、と。
ガラスの急須を見て「ガラスの急須買ったら彼氏ができる気がする」と思ってからガラスの急須を探してるんだけどまだ運命のガラスの急須に出会えていない。
— さかもツインねね (@sakamotwin) 2020年10月4日
さかもツインねね on Twitter: "ガラスの急須を見て「ガラスの急須買ったら彼氏ができる気がする」と思ってからガラスの急須を探してるんだけどまだ運命のガラスの急須に出会えていない。"
完全な直感、つまりお告げかと思った。デパートでガラスの急須が売っているのを見て、こんな素敵な急須をお家でうふふと使えるような女は魅力的で彼氏ができる。丁寧な暮らしをしていれば丁寧な彼氏ができる。お告げは解釈までたらして途切れた。
ちなみにそのガラスの急須は『持ち手が木だから運命のガラスの急須を探せ』ということで買わなかった。
たまに頭の中がこんなお告げで支配され、そうしなければならない、という衝動に駆られる。その衝動こそねねの生きるパワーなのでお告げ、もしくは衝動がなければだいたい家で寝ているだけになってしまう。
衝動に振り回されてあーだこーだやっているときは楽しいので、「ねねさんついにお告げとか言い出したけど頭大丈夫なのかしら?」という問いには「一応大丈夫」と答えておきたい。
それからガラスの急須探しは続いた。直感で唯一無二の美しいものを探し求めた。
デパート、骨董市、街の金物屋さん。なかなか見つからない。本当はマリアージュフレールの急須がいいのだがなにせ高い。何万もする。特別給付金がもう1度出たら買いたいところである。随分手が届かない男に手を出すな、保守的になってしまった。
なぜかというとねねは食器をよく割るのである。(一昨日も小皿を割った)
ガラスの急須ほしい~なんて言った次の日、ガラスケース本体、その次の日ガラスケース蓋を割り家の中が砕けたガラスでぐちゃぐちゃになっていたのである。
まずはガラスの急須との付き合い方を知らないと…。そう考え、もう少し安いものを買うことにした。
安くてかわいい雑貨店でお馴染みナチュラルキッチンに行ったところ、かわいいガラスの急須を見つけた。
あなたをおうち好きにする雑貨屋さん NATURAL KITCHEN & ナチュラルキッチン アンド
お値段500円。そしてかわいい。まずはお互いのことを知りましょう。付き合うの練習をしましょう、みたいな気持ちで買ってきた。
割らないよう大切に持ち帰った。箱からガラスの急須を取り出し「これで彼氏ができるぞ!!よかったな!」と浮かれた。浮かれすぎたと思う。
置く場所考えなきゃな、大切にしなきゃな、なんかいいハーブティーでも買ってきて優雅に飲もうかな、なんてウキウキした。
おろしてからミントティーを入れて飲んでみた。「あぁ、これで彼氏ができる、優雅で丁寧な暮らしができている」味がした。いや、そんな味はこの世にない。普通のミントティーだった。まぁ、なんとなくだけど豊かになった気がした。
買ってきて満足したのはいいのだが、実は最近家でお茶を飲まなくなった。インスタントコーヒーかココア、さゆを飲んでいるため急須はいらない。使う機会がないのだ。
なので今、こんなことになっている。独り暮らしの女のくそ狭いキッチンにしゃれた急須を置くスペースがない。塩の上に置いてる。全然丁寧な暮らしじゃない。しゃれてもいない。ごちゃごちゃしていてこんなの彼氏に見られたら嫌われるだろう。うぅ、狭いキッチンのせいだ。
なんなら彼氏もできていない。出会いすらない。あれ、おかしいな、お告げ…あれは一体なんだったんだい?もしかしてガラスの急須を買っても彼氏ができない…?ガラスの急須をちゃんと使えば彼氏ができるだろうか。教えてほしい。教えて、ほしいのだ。この難問、誰か分かる人いますか。ねねには分からないよ…。
明日しゃれた茶葉を買ってきよう。それがいい。まず茶を飲むのだ。しゃれた茶に3年くらい前にもらったハワイの蜂蜜を入れよう。うん、これでいい。まずはそこからやってみよう。きっと彼氏ができる。諦めません、手に入れるまでは!!
※ちなみにお告げシリーズは他にもあり帰宅時に急に「肛門外科に勤めなさい」というのもあったが、転職がめんどくさくて勤めていない。前所属部の師長(イケメン)に「肛門外科に勤めなさいってお告げがあったんですけど…」って言ったら「いいんじゃない?」と笑っていたのでいつか肛門外科で働いてみようと思う。