ジャスミン米はタイ米の中でも香りのいい種類だそうでくくりとしてはタイ米でいいようだ。
細長くてパサパサしたまずい米という印象がある人もいるだろう。平成5年の冷夏で米が不作となりタイ米を輸入し市場に出回ったのだ。平成の米騒動というやつである。食べなれないタイ米に当時の日本人は苦労したのだ。もう27年も前のことなので知らない人も多いだろう。当時私は小学生だった。母の実家が米農家だったこともありほぼ日本米を食べていた。「うちもばあちゃんちの米がなくなったらまずい米を食べなきゃいけないんだ」と思った記憶がある。
米がないくらいでそんなに騒ぐ?と思うかもしれないが本当に世間が大騒ぎしていたのだ。何かあったとき落ち着いて行動しなくてはならないというのはこの国には習得できないスキルなのかもしれない。
さて、そんないいイメージが全くないジャスミン米。大人になってカレー屋さんやタイ料理屋さんに行くと時々出くわすのだが、まぁパサパサしててカレーに合う。おいしい。パサパサをどう生かすかなんだよ、なんて当時の日本人に言いたい。通ぶって言ったらめちゃくちゃ怒られそうだけども。
気になったら買ってみるが食に対する姿勢なので買ってみた。買ったら食べないとね。カレーという気分ではなかったのでネットで「ジャスミン米に合うおかず」で検索してみたらガオマンガイやチャーハンなどが出てきたのでガオマンガイにしてみることにした。
タイ料理屋さんでガオマンガイを食べたときの「なにこれおいしい~!鶏肉やわらかい!パサ飯が進む~」と歓喜した記憶を頼りにうそでもガオマンガイを作ることにする。
・ジャスミンライスを仕込む(とぎかたが袋に書いてある)
・鶏肉を焼く
・刻んだしょうが、とりがらスープ、塩コショウ、酒、焼いた鶏肉を炊飯器に入れ炊く
・炊けたら食べるとうまい
まぁ簡単。うそのガオマンガイである。(本当のレシピでやりたい人は参考にしないでね)
本当は茹でた鶏肉と茹で汁で炊くのだが鶏肉わ茹でたい気分じゃなかったので焼いてしまった。
before
after
しょうがが効いておいしいうそでもガオマンガイができた。タイ米のパサついた感じ、箸が止まらない。いや、箸よりスプーンの方が食べやすいからスプーンが止まらないにしよう。うまいうまい。
普通の米よりやや割高ではあるがたまにはジャスミン米で異国情緒溢れる食事を楽しんでもいいだろう。意外とウケて流行ったりして。