昭和ラブホを巡り始めて数々の個性豊かなベッドに度肝を抜かれてきた。度肝抜かれランキングがあるとすればこのベッドは上位に入ると思う。
栃木県にあるガラスの城104号室、馬車ベッドのことである。
このベッドは馬車のように動きはしないが車輪までついており遊園地にありそうなテンションだ。
昭和ラブホの遊び心を見せつけられこの部屋に来られてよかったとつくづく思ったのである。
ガレージタイプのお部屋で車庫が空いていれば空室というシステム。入室すると電話がかかってきて休憩か聞かれホテルの人が集金に来る。
お部屋の扉にピンポンがあるのでピンポンを鳴らしてくれる。
カマキリがナチュラルにいた(秋口の訪問だったため)。ウェルカムトゥーガラスの城、って言いそうな気がする。
入ってみると玄関が広い。靴を脱ぐときぶつからないですむからいい。
ラブホで食べるカップラーメンておいしいわよね。
(ラーメンが有料か無料かみてこなかった…)
謎のお花ゾーン。
壁紙がすごくイカしてる。造化も存在感があっていい。
電気をつければよりムーディーに。
この電球のぱっきりとした色合い、THE昭和って感じ。すごくかわいい。
洗面所も広々していて北欧のおしゃれさがある。こんなお家住みたいって言う女子多いと思う。私も言いました。
ちゃんと消火器もあるので安心。
タイル張りの洗面所の良さを語る会があるならぜひこのお部屋で開催してほしい。
お手洗いは洋式。こちらの壁紙もかわいい。
さて、浴室はどうなっているでしょうか。この扉がもうすでに気分を昂らせるんですけど。
おっ!
浴槽はリフォームされていそうな気がするけど壁と床のタイルはそのままなのでしょう。この色合い激しいわね!素敵!タイルが素敵だからってポートレイト撮影大会するのはいいけど冬場は寒いから風邪引かないようにね!(架空のラブホ好きカップルに注意を促している)
赤紫と山吹色の組み合わせって…芋?さつま芋?ん、気づかなかったことにしよう…。
さてと 、それでは問題の馬車ベッドを見ていきましょう。
ベッドヘッドにはティッシュなどが置けるスペースがある。
車輪の細工まで凝っている。♥️型モチーフだ。
金色の装飾までとにかく凝ってる。
ベッドを囲うレースのカーテンが設置されているのでよりロマンチックな気分を味わえる。
鏡だってちゃんとあるわよ。
来た人を夢心地にさせようとあれやこれや手を尽くしているので居ててとても気分がいい部屋である。
ラブホの床が絨毯というのも昭和ラブホあるあるだと思うのだが、その中でも青の絨毯というのは貴重種だろう。馬車ベッドがクールな印象なのはきっとこの青絨毯のせいだろう。
他にはないロマンチックな部屋で重ねる逢瀬のとき。別れ際の寂しさも少しだけ和らげてくれそうだ。賑やかなのは寂しくなくていい。
2020年11月訪問