ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

京阪電車に乗ってこんなデートをしようじゃないか

京都と大阪を繋ぐ京阪電車というものがある。京都駅から出ているわけでないので京都内を散策するだけでの利用だと東福寺伏見稲荷へ行くときくらいしか利用しないのではないか。

f:id:sakamotwin:20190426205112j:image

ただ路線図で見ていくとマニアックな名所があるので京阪電車に乗ってデートするならというプランを練ってみた。

 

大阪 京橋駅

ここにはホテル富貴という昭和レトロなラブホテルがある。


ホテル富貴

この朽ちかけているきらびやかさは1度は見た方がいい。派手で美しくて過ぎた時代がどこか物悲しさすら感じさせる。

f:id:sakamotwin:20190426205518j:image

重要文化財になるような建築物でないからこそ価値がある。休憩は75分。写真を撮ればあっという間に時間が終わる。普通のデートなら男女で色々あるだろうが、これからまだ巡る場所があるので一旦出る。そして次に向かうのだ。京橋駅に駅ビルがあるのでおやつを買うもよし。駅前のレトロな喫茶店に入るもよし。体力勝負なので空腹はできるだけ避けたい。

 

大阪  光善寺駅

京橋駅から30分弱。ここに来たのはリープハーバーというラブホに行くためだ。


枚方 リープハーバー(大阪・枚方エリア)|ラブホテル・ラブホを検索するなら【クラブチャペルホテルズ】

ここには滑り台つきのプールの部屋があるらしい。関東にはないのでわざわざ行く価値がある。駅から徒歩20分くらい。歩きながらおしゃべりして、着いたらプールの滑り台で遊ぶ。水着は持っていくべきだ。予約しとくのもいい。全力で遊ぶために京橋でがっつり食べておくのが吉だろう。

 

京都 八幡市駅

光善寺駅から20分程で着くこの駅には石清水八幡宮という八幡宮がある。男山の山頂にあるのでケーブルカーもある。変わった乗り物が好きな人にはいいだろう。

https://souda-kyoto.jp/blog/00542.html
https://souda-kyoto.jp/blog/00542.html

天気のいい日は見張らしもよく空の青と社殿の赤がよく映えるので清々しい気分になる。

京都の主要観光名所から離れているので割りと空いているのもポイントだ。

 

京都 伏見桃山駅

八幡市駅から10分程で着くこの駅は伏見エリアで酒蔵がある。黄桜や月桂冠などCMでお馴染みのお酒がある。日本酒のお土産を買うのもいい。

ここから徒歩30分程のところにあるホテルシャルマンに行きたい。

先ほどのリープハーバー同様滑り台つきのプールの部屋があるらしい。


京都南インター ラブホテル シャルマン

またプールと思うかもしれないが、またプールなのである。いいから滑ろう。固いことは後で言ってくれないか?

全力で遊んで疲れたら寝てもいいんだ。ホテルだから。休憩は1時間、サービスタイムは3時間となっているのでもう疲れた限界となったら宿泊でもいいかもしれない。まだまだデートしたい場所があるから。

 

京都 三条

伏見桃山駅から20分ほど。ここで降りれば私の大好きな喫茶店六曜社がある。18時からバータイムとなるので喫茶かバーかどちらがいいか時間を見といたほうがいい。f:id:sakamotwin:20190426212450j:image

ドーナツもおいしいので二人で半分するのもいいだろう。

ここから河原町や四条の賑やかな街並みを楽しむのもいいがあいにく私は人が多いところ苦手なのでまた電車に乗り込む。

 

京都 出町柳駅

三条駅の隣、出町柳駅には豆大福がおいしい店がある。出町ふたばだ。

いつも並んでいるが店員さんが手際がいいので並ぶのが苦ではない。豆もちを買って賀茂川のほとりのベンチに座って食べたい。柔らかい餅に思わず笑顔がこぼれるだろう。でかい鳥が飛んでいるので狙われないように気を付けるべきだ。

お腹がいっぱいになったところで、下鴨神社に参拝に行こう。ちょっと歩くが歩けない距離ではない。縁結びのパワースポットということでデートの締めにふさわしいだろう。ここへたどり着く頃にはへろへろかもしれないが、それでも行きたい場所である。

 

 

京阪電車にはフリーパスもある。


京阪電車 大阪・京都・びわ湖1日観光チケット|おトクなチケット|電車・駅のご案内|京阪電気鉄道株式会社

1日1800円で乗り放題なのだが、この行程が果たして1日で収まるのだろうか…実際にやってみなければわからない。でもこのプランでデートしたいのだ。(デートじゃなくても1人でやりかねない) 

まずはこの行程をクリアできるよう体力をつけておこうと思う。彼氏?見つかったかって?見つからんわ❗こんな楽しそうなプラン提案する彼女いりませんか?ここで待ってますから。(白骨化して椅子から崩れ落ちるまで)

変わらない場所でコーヒーを

京都に行くと必ず行く喫茶店がある。三条にある六曜社という喫茶店だ。


京都河原町三条の喫茶店「六曜社」

 

初めて行ったのは6年前だったと思う。夏の暑い日に八坂神社と知恩院を巡って、雑誌に載っていたこの店に来た。

地下へ続く階段を下りると飴色の世界が広がっていた。優しい光に包まれたカウンターに座りアイスコーヒーを頼む。1杯1杯丁寧に注がれるコーヒーを目の前に出されたとき大人になった気がした。火照った身体に染み入るおいしさだった。それから京都に行く度に六曜社に寄ることにしている。

 

必ず頼むのはハウスブレンドのコーヒー。夏はアイス、冬はホットだ。それと挽いた豆も買う。家でも飲めるように六曜社のコーヒー豆を持って帰るのだ。さすがに六曜社のそのままの味を完全に再現できるかというとできないが、味わい深くて特別なコーヒーとして飲んでいる。たまにドーナツも頼む。これがとても美味しい。外がカリっとしていて優しい甘さのドーナツはコーヒーによく合う。

 

今週大阪に行ったついでに京都にも寄ってきた。六曜社に行くためだ。半年ぶりの六曜社に心が踊る。

 

最近は混んでいて待つこともあると聞いた。観光客が増えたのだろう。だから行くときは12時の開店直後を目指して行く。ティータイムは混んでいるだろうと思うので空いている時間でひっそりとコーヒーとあの空間を楽しみたいのだ。

 

地下の扉を開けると女性グループ客が何組かいたがカウンターが空いていたのでカウンターに座る。このカウンター席にはよく座るので特等席みたいで好きなのだ。

その日は暑かったのでアイスコーヒーにした。

f:id:sakamotwin:20190425224128j:image

ティーカップみたいに受け皿がついてくるのが六曜社スタイル。豆も頼んで挽いてもらう。

1口目はブラックで。気が向いたらミルクを入れて。

f:id:sakamotwin:20190425224524j:image

溶けていく。この色が好き。

コーヒーミルクを入れてまろやかになったコーヒーを味わいながらいつきてもおいしいコーヒーと変わらない店内にほっとしてしまう。いつでも来られる距離ではないけど、たまに来たときに変わらずにあるものというのをいくつか持っておくのはいい。

 

色んなことを思い出しては懐かしさに目を細める。変わったことも変わらないことも全部含めて私のものだ。

 

いつまでも同じように同じままでというわけにはいかないことばかりだから、変わらない六曜社の飴色の光を見ると心がまろやかになるのである。

目まぐるしく変わっていくこの世の中で、これから迎える新しい時代になっても、いつまでもこのままであってほしい。

 

ホテル富貴に潜入~302号室江戸編~

そのホテルの存在を知ったのは日本昭和ラブホテル大全という本で、昭和王道ラブホとしてトップで紹介されていた。赤い絨毯、ネオン看板、贅を尽くした部屋、どれをとっても昭和でレトロで美しかった。名前をホテル富貴(ふき)という。


ホテル富貴

それから何度も本を見返し公式SNSをフォローしホテル富貴に想いを馳せた。大阪へ行く用事ができたので念願のホテル富貴も行ってきた。ホテル富貴レポートをここに記す。

 

ホテル富貴は京橋駅駅から徒歩数分。少し寂れた雰囲気は東京でいえば浅草の奥の方っぽかった。ふと見上げるとホテル富貴は異世界の入り口のような佇まいで建っている。本当にここだけ昭和だった。フィルムカメラの古ぼけた色合いみたいな時代の忘れ形見だ。
f:id:sakamotwin:20190424210435j:image

このネオン看板に何を感じるか。古くさいだけではない、もっともっと不思議な感情。
f:id:sakamotwin:20190424210752j:image

広角レンズがほしくなる。道が狭いので全貌を写せる場所取りができないのだ。
f:id:sakamotwin:20190424210906j:image

外観を眺める。このバルコニーの格子とかいいよな、と思う。
f:id:sakamotwin:20190424211020j:image

外観だけでこの胸の高まりよう。中に入ったらどうなるのだろうか。

 

入り口

入り口は2ヶ所あるようだが正面から入るとフロントがすぐなのでいいと思う。
f:id:sakamotwin:20190424211217j:image

ここからも入れる。
f:id:sakamotwin:20190424211147j:image

ステンドグラス風のアーチ窓は中から見るとこんな感じ。

f:id:sakamotwin:20190424211332j:image

 

部屋を選ぶパネルは稼働しているのかわからない。パネルを見ていたらフロントの人に声をかけられ「部屋空いてますか?」と聞くと「大きい部屋と普通の部屋、どっち?」と聞かれる。「大きい部屋」と言うと「じゃあ302号室ね」と言われる。そのまま部屋に行けばいいらしい。

 

エレベーター

エレベーターに向かう。エレベーターホールはギラギラしている。
f:id:sakamotwin:20190424211943j:image
f:id:sakamotwin:20190424211706j:image

この黒字に赤文字の組み合わがたまらなくいい。3Fへ、という文字が光っている。

f:id:sakamotwin:20190424211728j:image

3階へ着くと誘導灯がついている。これが稼働しているのが奇跡のようだ。だいたいこういうのって壊れているイメージがある。
f:id:sakamotwin:20190424211834j:image

廊下の至るところに観葉植物がある。ラブホに観葉植物があることがおもしろい。誰も見向きもしないけどそこに植物があるという遊び心。
f:id:sakamotwin:20190424212104j:image 

 

302号室 江戸
f:id:sakamotwin:20190424212213j:image

鍵は開いている。そのまま入ればいいようだ。中から鍵をかける。

靴を脱ぐ場所に石が敷き詰められている。これ、必要?という不要さに昭和を感じる。不要さを誂える余裕さがいい。
f:id:sakamotwin:20190424212308j:image

 

襖を開けるとそこは…
f:id:sakamotwin:20190424213842j:image

何これ…ははっ、ウケる。

f:id:sakamotwin:20190424213936j:image

石が、屋根が、畳が、高床式寝室が!

全てが!全てが未知の世界。目眩く昭和レトロ。

 

こっちのゾーンは完全に温泉旅館。
f:id:sakamotwin:20190424214051j:image 

お茶飲みセットがある。
f:id:sakamotwin:20190424214123j:image

昭和レトロ好きにファンが多いというガラスの灰皿。
f:id:sakamotwin:20190424214151j:image

冷蔵庫、テレビ、ケトル、扇風機。ここらへんは現代仕様なので安心する。
f:id:sakamotwin:20190424214228j:image

このドレッサー、三面鏡のやつ。いいな。いつかドレッサーほしい。

f:id:sakamotwin:20190424214404j:image

引き出しは何も入っていなかった。ここに来てこのドレッサーの引き出しにいちいち何かをしまう人などいないだろうが律儀にあるのがいとおしい。
f:id:sakamotwin:20190424214459j:image

備え付けのタンスにはコートなどかけられる。完全に旅館のあれだ。
f:id:sakamotwin:20190424214729j:image

 

 

寝室
f:id:sakamotwin:20190424214617j:image

高床式寝室は雰囲気が現世のものではなかった。
f:id:sakamotwin:20190424214712j:image

見下ろすとなんか偉くなった気分。

 

ベッドヘッドはこんな感じ。
f:id:sakamotwin:20190424214944j:image

電気を消すと…

f:id:sakamotwin:20190424215029j:image

最高だ…

f:id:sakamotwin:20190424215048j:image

この色気は異常。ラブホとか肩書きは抜きにしてこの空間は美学である。f:id:sakamotwin:20190424215824j:image

三面鏡に写した世界はもはや仏壇のようだった。

 

洗面所
f:id:sakamotwin:20190424215939j:image

多少の昭和感はあるが明るく清潔なので問題なく使える。

この花柄がたまらないかわいさ。
f:id:sakamotwin:20190424220114j:image

蛇口をひねるところもだいぶ少なくなってきた。この先の人生であと何回蛇口をひねるだろうか。蛇口に焦点を当ててみたら時代が着実に変わっていることに気づく。

ドライヤーは今どきのなのでご安心を。
f:id:sakamotwin:20190424222736j:image

 

トイレ
f:id:sakamotwin:20190424221702j:image

水色とピンクの爽やかな色合わせ。f:id:sakamotwin:20190424221759j:image

ホラートイレじゃなくてよかった。

 

浴室

浴室にも観葉植物がある。温室のような浴室だ。
f:id:sakamotwin:20190424221836j:image

ラドン泉とあるがラドンなんなのかわからない。

f:id:sakamotwin:20190424221912j:image

なんか健康にいいらしい。
f:id:sakamotwin:20190424221944j:image

風呂に入る時間がなかったのでラドンを体感できなかったのは少し残念である。f:id:sakamotwin:20190424222113j:image
このタイルもかわいい。凹凸がないのでマジョリカタイルではなさそう。

f:id:sakamotwin:20190424222139j:image

浴室に謎のインターホン。
f:id:sakamotwin:20190424222351j:image

押してみたが鳴らなかった。鳴ったところで怖いので鳴らなくていいのだけど。

f:id:sakamotwin:20190424222046j:image

天井もガラス窓で採光設計がすばらしい。ここにお風呂に入りに来るだけでも価値がありそうだ。

f:id:sakamotwin:20190424222537j:image
洗面器、風呂椅子と排水溝が2つずつあるのがおもしろかった。
f:id:sakamotwin:20190424222522j:image

 

さて、帰るか。 

休憩が75分なのでそれ以上は延長料金がかかる。写真を撮るうちにあっという間に2時間近くかかってしまった。75分は短い(実際にラブホとして使う場合は時間配分を慎重にした方がいいと思う。とはいえこんな環境なので昭和レトロファンには部屋に心奪われ集中できないだろう。)

 

帰路  

f:id:sakamotwin:20190424222718j:image 
フロントの奥には螺旋階段がある。
f:id:sakamotwin:20190424222632j:image

あぁ、好きだなここ。
f:id:sakamotwin:20190424223907j:image

昭和の残り香ってこういうことだよな。
f:id:sakamotwin:20190424224030j:image

f:id:sakamotwin:20190424224130j:image

大正でも平成でもない昭和が造り出したもの。新しい時代に移る前に忘れないで見ておきたいものがある。時代は絶えず進むけど、進まない時間というのにも価値があって、ここはできればいつまでも残してほしい昭和遺産なのだ。


f:id:sakamotwin:20190424224104j:image

2019,4 大阪 昭和遺産 ホテル富貴 

ホテル醍醐に潜入

大阪には大阪城がある。そして偽大阪城もある。立派な天守閣がついている。その名をホテル醍醐という。俗にいうラブホテルというやつだ。

f:id:sakamotwin:20190423210217j:image

 

 
ホテル 醍醐 | ラブホテル検索・予約ならカップルズ

 

以前大阪に行った時に偽大阪城の付近を案内してもらいこんな奇抜な建物があるのかと驚いた。次来るときは入ってみたいという念願がやっと叶ったので潜入レポートを記す。

 

あべのハルカスと偽大阪城天守閣。夜景がきれい。
f:id:sakamotwin:20190423211614j:image

 

入り口

ホテル醍醐の入り口は数ヶ所ある。どこからでも入れる。好きなところから入ろう。

ネオンの灯りは消えているが営業しているので安心して入っていい。

f:id:sakamotwin:20190423210639j:image

f:id:sakamotwin:20190423211717j:image

緑を貴重とした明かりは非常口のよう。

f:id:sakamotwin:20190423210722j:image

お気軽にお入り下さいというパターンと
f:id:sakamotwin:20190423210827j:image

お気軽にお這り下さいのパターンがある。
f:id:sakamotwin:20190423210905j:image

へぇ、這り、かぁ。そんな表現もあるんだ。

這ってでも行きたいホテルなのかもしれない。

 

謎のゴージャスエリア

入り口を潜るとそこは豪華というかゴージャスという目眩く前庭(?)がある。
f:id:sakamotwin:20190423211051j:image

まずは鯉。本物の鯉だ。泳いでいる。
f:id:sakamotwin:20190423211159j:image

亀。嘘の亀。
f:id:sakamotwin:20190423211229j:image

馬?
f:id:sakamotwin:20190423211308j:image

鶴。鶴と亀で縁起良くしてるのかもしれない。
f:id:sakamotwin:20190423211352j:image

虎。ふあふあしたぬいぐるみだ。かわいい。
f:id:sakamotwin:20190423211424j:image

前庭のような空間は敢えてゴージャスと呼ぶ。ゴージャスと言うとふざけてる感が75%増す(私の主観)

 

フロント

いよいよ内部に潜入である。

ラブホテルにあるタッチパネルで部屋を選ぶ。
f:id:sakamotwin:20190423211804j:image

ん?このかカードを?お取り下さい?タッチパネルじゃない?

f:id:sakamotwin:20190423211835j:image

キャッ!
f:id:sakamotwin:20190423211907j:image

なんなのこれ!タッチパネルじゃないし!カードの部屋番号手書きだし!怖!

でもここで怯んでは中に入れない。このまま部屋に行っていいらしい。この時点でかなり気持ちが混乱している。

 

エレベーター 

ミュシャっぽくすると何かいいね。かわいい!
f:id:sakamotwin:20190423212043j:image

エレベーター内部は赤い。とにかく赤い。赤いぼつぼつに照らされる。
f:id:sakamotwin:20190423212258j:image

レトロフューチャーってこういうことかも。
f:id:sakamotwin:20190423212347j:image

エレベーターを降りてもそこは昭和だった。f:id:sakamotwin:20190423212446j:image

いよいよ部屋に突入する。気を確かに。

 

入室

うわっ、昭和!

f:id:sakamotwin:20190423212536j:image

何とも言えない昭和感に気持ちが完全に混乱している。
f:id:sakamotwin:20190423212601j:image

花柄って乙女心をくすぐるよね~(焦点の合わない虚ろな目で)
f:id:sakamotwin:20190423212631j:image

 

窓を明けるとネオンが間近にあった。
f:id:sakamotwin:20190423212712j:image

夏は虫がすごそう。明かりに吸い寄せられたのは私も同じだわ。

f:id:sakamotwin:20190423212752j:image
この格子は好き。

 

これは…カラオケ?稼働していないらしい。
f:id:sakamotwin:20190423212821j:image

これは扇風機。サンヨーの。ちゃんと現役稼働しているの素晴らしい。

※部屋にエアコンかもあるが温度設定など細かいことができないので暑いときは扇風機を回したほうがよい。

f:id:sakamotwin:20190423212900j:image

これは冷蔵庫。イメージが臭そうだったのであけなかった。
f:id:sakamotwin:20190423212932j:image

これはテレビとテレビゲーム。
f:id:sakamotwin:20190423213010j:image

ファミコン?稼働していないらしい。
f:id:sakamotwin:20190423213027j:image

テレビは古いAVが流れていて、旅館の大広間で致しているやつだったのだが、広い部屋に座布団かという小さな布団や、ホワイトボードや、へら鮒の説明書きなどが写り込んでいて焦点がそちらへ向いてしまう。エロに集中できない。全部背景が持っていってしまう。これが趣というやつなのだろうか。

 

風呂場

風呂場は見たことのない色合いだった。赤い浴槽と紺色のタイル。深いねぇ。とてもいいじゃない!
f:id:sakamotwin:20190423213418j:image

なぜか2つある洗面器。
f:id:sakamotwin:20190423213459j:image

ホテル醍醐1番の恐怖スポットは、『いつからあるか分からない石鹸』だ。
f:id:sakamotwin:20190423213534j:image

こういうのが私はとても怖い。心がキュッとなってしまう。

多分定期的に取り替えているのだろうが、得体の知れなさが怖い。

ボディーソープはないのでこの石鹸を使うしかない。嫌なら持参した方がいいと思われる。(シャンプーは個包のが2個ある)

 

洗面所

洗面所の色合いもなかなかに青い。
f:id:sakamotwin:20190423213806j:image

 

トイレ

トイレの写真は撮らなかったが紺色の壁タイルと水色の洋式便器である。色味が強い。

 

 

部屋と風呂場の境は透けている。ちゃっかりDaigoと書いてある。アピールしてる。
f:id:sakamotwin:20190423213955j:image

 

平成も終わるというのに昭和が色濃く残っている。時が止まった場所にいるとおもしろさと不安と恐怖が入り交じった不思議な感覚になる。それが好きでこういうところに行くのだ。

 

いつまでこのままでいてくれるか分からないけど知らないままなくなってしまうなら、できるだけたくさん見ていきたい。時代が変わる前に、私の知らない昭和を教えてよ。

f:id:sakamotwin:20190423215029j:image

f:id:sakamotwin:20190423215050j:image

2019,4 大阪 昭和遺産 ホテル醍醐

愛してるぜホワイト餃子

ホワイト餃子というずいぶんとうまい餃子がある。埼玉や千葉を中心に展開している餃子チェーン店だ。餃子の満州や王将ほど有名ではないがホワイト餃子は我が道をゆくどっしりと構えた奴なのである。

 
ホワイト餃子グループ ホームページ

 

ホワイトの魅力は何と言ってもそのずんぐりむっくりしたボディ。何をどうしたらそんなになるのか、と聞きたくなるほどの造形だ。美しさというよりかわいらしさがありいとおしくなる。そっと手に乗せチュッと口づけをしてもいいだろう。ひよこのように丸々とした造形を撫でるでもなく潰すでもなくただただ眺めていたい。

 

この説明でホワイト餃子がどんな造形か想像できただろうか?難しいかもしれない。ならば説明を足すまでだ。

 

ホワイト餃子は蒸し、茹で、焼きの3パターンがある。どれも美味しい。私が1番好きなのは焼だ。たっぷりの油で焼かれて、焼かれたというよりは揚げられたようになる。

表面はきつね色、カリカリとした食感だ(ここでホワイト餃子をムシャムシャ食べる)

 

んまい。

 

それ以上の説明は必要ないだろう。白飯が進んでしまう。止まらない。私が女子高生ならホワイト餃子で白飯茶碗3杯は軽く平らげたであろう。餃子からこぼれた酢醤油が染みた白飯は何とも言えないうまさがある。

 

さて、いつまでも焦らしていたって仕方ない。ホワイト餃子をご覧いただこう。

これが焼だ!
f:id:sakamotwin:20190420114506j:image

これが蒸しだ!

f:id:sakamotwin:20190420114559j:image

おっと、こいつぁ~スープ餃子た!茹でを頼んでいなかった。
f:id:sakamotwin:20190420114644j:image

こいつはこいつでうまい。中華料理店のチャーハンについてくる鶏ガラスープのうまさの海にホワイト餃子を沈めている。ふぅ。なんつーものを作り出してしまったんかいな。箸が止まらんじゃないの。

 

愛してるぜホワイト餃子。いつだって口のなかに入れていたいぜ。だけどそれは虫歯の原因になるからな、やっぱり然るときに口に入れるだけにしよう。この愛にはほどよい距離が必要なのだ。

 

もぎゅもぎゅ鉄玉子

黒いもぎゅもぎゅ
f:id:sakamotwin:20190418173536j:image

虫とかじゃない
f:id:sakamotwin:20190418173549j:image

れきっとした食べ物。鉄玉子。

 

巣鴨の台湾で食べれます。


台湾料理 台湾 (タイワンリョウリタイワン) - 巣鴨/台湾料理 [食べログ]

真っ黒なのは3週間煮て干してを繰り返したから。不思議な噛みきれないような硬さが面白い。

 

湯遊ワンダーランド2

湯遊ワンダーランド2

 

湯遊ワンダーランドを読んで行きたかったところ。まんしゅうきつこ先生と同じく角煮も頼みました。肉汁しゅわーーーとした柔らかいぼりゅうみいなお肉はかなり満腹で大満足でしたわい。
f:id:sakamotwin:20190418174727j:image

 

気球に乗ってどこまでも行けない

気球に乗ったことがなかった。見たことはあるが気球というのはおもちゃのような本物ではない心もとない乗り物というイメージがあった。嘘の移動手段、嘘の乗り物、嘘の飛行。だからいつか自分に気球に乗る日が来るなんて思っても見なかった。

 

 今年の古河の桃祭りに行ったら気球があった。友人に「き、気球だ~!乗ってみようよ!」と声をかけると快く承諾が得られ気球に乗ることになった。


f:id:sakamotwin:20190416222904j:image

物珍しい嘘の乗り物に乗りたい人は他にもたくさんいるようで列に並んだ。1,000円を払い、「何かあってもしょうがないよ?わかった?自己責任ね?」みたいな承諾書にサインをする。嘘みたいな乗り物の安全性は保証されていない。

 

並んでいる間、飛行の様子を伺う。
f:id:sakamotwin:20190416223048j:image

ボゥーーーッ


f:id:sakamotwin:20190416223134j:image

火だ!熱気球だからね。けっこう見た目のインパクトがすごい。ボゥーーーッ。

 

5人くらい乗り込む。気球担当のおじさんたちが気球の乗る部分をやいのやいの言いながら押さえて人を誘導している。
f:id:sakamotwin:20190416223236j:image

気球って手間かかるなと思った。

 

 

いよいよ我々の番だ。
f:id:sakamotwin:20190416223422j:image

こんな篭に知らない家族と乗り込む。しっかり掴まっててね、と指示される。

 

熱気球に人が乗り込み熱スタンバイ。
f:id:sakamotwin:20190416223540j:image

はいっ

f:id:sakamotwin:20190416223619j:image

ボゥーーーッ!

 

あっっつ!熱い空気少し降りかかる。火の熱気怖い。焼け死ぬようなことはないけど、火が全力で燃えてるの怖い。近くて怖い。

 

ふわ
f:id:sakamotwin:20190416223806j:image

ふわ


f:id:sakamotwin:20190416223824j:image

ふわ

f:id:sakamotwin:20190416223844j:image

ふわ

f:id:sakamotwin:20190416224011j:image

 

私は高所恐怖症だった。

景色はいいがゆらーりと揺れる気球のスローさが妙に怖い。落ちたら助からないだろうなという距離がこわい。空は青い、地面は緑い。気球の紐をつかみながらフライトを楽しむ余裕はなかった。

 

地に足がつかないという恐怖の確認作業は完了した。5分もしないで地に戻ってきたときほっとした。揺れない地面のありがたさを噛み締める。

 

気球にのってどこまでもという歌があった。そんなのはやめたほうがいい。こんな危険な乗り物でどこへいくつもりなのか。風に流され海上で燃料が切れたら死ぬと思う。死ぬ気なのだろうか。行きたいところへは自分の足で(時として飛行機や船で)地に足をつけて行く方がいいと思ったのである。