暑さが続き、食欲も落ちがちなとき、香味野菜でスパイシーな食事をとると元気がでます。
そんな、香味野菜のはなし。
ネギ、玉ネギ、ニンニク、ニラ。
一般的によく使う、美味しいヤツです。
ただ、美味しいとは裏腹に、匂いが気になります。
「硫化アリル」という成分が匂うらしい。
食べた直後から半日以上は匂ってきます。
この匂いが気になり、香る期間を逆算し、あ、今は食べていい、今は食べたらダメ、と最新の注意を払って食べます。
ブレスケアだって、牛乳だって、レモンやパセリ、リンゴだってこの匂いには太刀打ちできませんから。
友人K江とラーメンを食べに行けば、K江にネギを分け、ネギ大盛りラーメンを食べる女と、ネギなしラーメンを食べる女になります。
ネギが増えて歯茎を出してにたぁと喜び婦人。
その口からはえげつないほどのネギ臭がします。
ねね
「ネギ臭いよー、くさい、くっさー」
K江
「(にたぁ)」
ねね
「(臭いし歯茎モロ出てる)」
こんなやりとりが続きます。
K江は匂いを自覚しているけど、普段はお客さんに匂わせないよう大好きなネギやニンニクを食べないので、たまの休みに心置きなく匂うものを食べるのだそう。
そうすると、K江の休みの日に遊ぶねねは、モロに硫化アリルの口臭を食らうわけです。
でも喋らないわけにはいかないですから、臭いと言いながら遊びに行くんです。
もはやこの臭い臭いやりとりも!伝統芸になりつつあります。
ねねがなぜここまで硫化アリルを気にするようになったかというと、
20代前半のうら若き乙女だったとき(故ねね)当日付き合っていた人と、ラーメンを食べに行ったんです。
とんこつ系のラーメンだったかな。
お酢やコショウの調味料の横に、ニンニクが入っている小壺があり、
故ねね
「なんだこれ、ニンニク?食べてみようかな」
故彼氏
「ニンニクだね」
故ねね
「(トングでニンニクをどんぶりによそい、かじる)」
故ねね
「ウガッ!!」
故ねね
「(今まで食べたこともないような凄いえぐみと匂いっ!ニンニクダイレクトアタック、なんなんだ、これは!漬物じゃないんか)」
故ねね
「ねぇ、これ、かじっちゃった。くさい!」
故彼氏
「えっ!それ、生のニンニクだよ、ほら、ここに潰すやつあるじゃん。潰して食べるんだよ。」
「出しなっ、食べれたもんじゃないから」
故ねね
「うぅっ。くさい。」

あった。本当にこんなのがあったんです。
とんこつラーメン食べ慣れてなかったのが悪かったのかな。
もはや一言も喋れないほど臭い内臓と口腔。
オヤツ(ほぼ買ってもらった記憶はない)と、しそかつおにんにく(こちらは比較的スムーズに買ってもらえた)を選び、日曜日は家族でしそのにんにくを食べていた記憶があります。

このしそかつおにんにく、すごい好きでしてね、そんな漬物的なノリで食べたら生にんにくですよ。
こんな事があっていい訳がない。
間違えた、なんて言葉で済まされないし、しかしながら口を開けば漏れるニンニク臭。
故彼氏
「大丈夫だよ笑」
と笑ってくれたけど、ガス漏れか?!
と言わんくらいの匂いが漏れる。
口から漏れるのです。
ラーメンを食べ終え、コンビニでブレスケアを買うも、効きやしない。
その後どんなデートをしたか覚えてないほど、衝撃的なニンニクでした。
故彼氏
「臭くないよ、大丈夫」と何度かフォローしてくれたのは何となく覚えています。
後にも先にもデートで生にんにくにかぶりついた事のある女子の話は聞いたことがないので、世の中の女子はニンニクやら匂うものを食べない、と認知しています。
だから、ねねも滅多なことがなければ、硫化アリルは食べないと決めています。
新玉ネギは美味しい、サラダで食べると美味しい、とさかもツインのおやっさん(脳梗塞後、血液サラサラに目覚め、生玉ネギをもりもり食べている)が玉ネギを美味しそうに食べる姿をみて、ねねも流石にこれは食べたいと思い、
カツオと新玉ねぎのサラダポン酢かけを食べてみたら
すっごく美味しい♡
しかも、何となく新玉ねぎだからかな、硫化アリル臭がマイルド!
食べちゃいけない背徳感も相まってごちそうだわ、こりゃ。
自覚臭がマイルドだから、放っている匂いもマイルドだろうかと思いたち、めめ(妹)の部屋に行って匂いチェックをしてもらおうと思ったら

あがり込んだ瞬間うどんねっちょり踏みつけました。
めめが嫌そうにしてる中、
ハァァーーー
と吐息を吹きかけても、息を止めるのみで匂いチェックをしてくれませんでした。
ま、でも、そんなに臭くないはず。
今日のまとめ
- 硫化アリル臭はけっこう匂うし残る
- デートの時はとにかく硫化アリルを摂取するな
- 新玉ねぎはマイルドで美味しいよ
- めめは床にうどんを置いているから、めめ宅に上がる時は気をつけろ、踏むぞ、うどん
余談ですが、
故彼氏さんが当時どう思ったか知るよしもないですが、
出会いはお花見飲み会でした 。
夜で辺りは暗く、だいぶ出来上がっていた故ねねは1人でトイレに行き、
外の簡易トイレの前に出来た謎の水たまり(多分汚いし、間違いなく臭かった)にびしゃりとはまり、
うわーーー!汚いよーーー!気持ち悪いよー!
と宴の場に戻りました。
うわー、臭いね笑という人もいる中、
故彼氏は
靴を脱がせ、お茶で洗ってくれたのです。
いい人としか言いようがないし、匂いに寛大で感謝しています。
故彼氏は、臭いのが大丈夫な人だったのだろうか。
いや、むしろ臭いのが好きだったのだろうか。
付き合う前から臭く、付き合っても臭い。
故ねね時代から終わっていて、
今もうどんを踏んで終わっている。
ここから先も、私のペースで終わっています。