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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

あたしの服

先日服を買った。かわいい服がとにかく好きでよく買う。秋物、冬物は色が限られていてこの時期の服屋はカーキ、ベージュ、えんじ色ばかりでつまらない。

心が踊るような激しい色使い、柄の服が好きだから同じような色ばかりの服屋で心が踊らない。アースカラーの服は買っても着ないので捨てたし買うのはやめる。

すごく攻めてる服がほしくなった。負けていられない、そんなときに己を奮い立たせるのは鎧ではなく明るい服なのだ。

 

この時期に普通の服屋に攻めてる服がないならば古着屋に行くしかない。たまたま高円寺で小1時間ほど空き時間ができたので古着屋巡りをすることにした。

入った古着屋で目に飛び込んできたピンクのワンピースを見たとき、「これはあたしの服だ」と思った。

思わず一人称が「あたし」になるくらい心が踊った。あたしの服と思う服には今まで出会ったことはない。

かわいい服、着たい服、そんな基準で服を選んできたが「あたしの服」と思えるほど惹き付けられたのである。これかわいいと思う間もなく脳を差し置いて魂が選んだのである。

14,000円。古着のワンピースでこの値段かとちょっと悩んでしまったがこういうときは買った方がいい。鏡の前でさっと合わせたらあたしの服だった。買おう。

そうして完全にあたしの服となった。

どこら辺があたしかというと多分色だと思う。

一時期ピンクが好きで持ち物は全部ピンクだった。歯ブラシもピンクじゃないと買わない。それくらい徹底してピンクだった。カバンをあけて中を見るとピンクだらけで友人にギョッとされたこともある。

一口にピンクと言ってもサーモンピンクやショッキングピンク、コーラルピンクなど種類がある。多分あたしの中でピンクと言ったらこれ、という色だった。

古着だと唯一無二感があるので他の人と服がかぶりたくないと思っているあたしには古着屋はありがたい存在なのである。誰もが着ていない服を着る快感。それは着た者にしかわからない。

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これからどれだけあたしの服に出会えるかわからないけど好きな服を好きなだけ着ていけたらいいなと思う。