ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

寝息

寝ているときどんな風に寝ているか、自分ではわからない。ひとり寝の女にそんな思考はいらないのだけどたまに誰かと一緒にいるときに寝ることがある、ということになるとなるべくお上品に寝ていたいというのが乙女おばさんの思いなのである。

 

ねね(姉)とめめ(妹)は一卵性双生児だ。だからさかもツインという。血を分け母胎内で羊水を分けあって飲んでいた。が、育ってみると全くの他人である気がする。こいつとは趣味も思考も合わないといがみ合うこともある。それでも彼氏のいない独身女性なのでお互い支え合って生きねばならない。アパートの向かいの部屋に住んでいるので何かあれば行き来している。

 

冬は寒いのでねねの部屋のストーブに当たりにめめがやって来る。

そしてねねの毛布をかぶりソファーで寝ていることが多々ある。今もそう。めめは基本的に寝ていることが多い。最近では用事がなければ15時過ぎまで寝ているとのことだ。寒いから動きたくないらしい。床でも人の家でもどこでも寝る、それがさかもツインめめのやり方。見せてやるめめの睡眠。みたいな寝ることへの執着。

 

気になるのはめめの寝息だ。簡単にいうといびきをかいている。簡単に言わないといびきを少し小さくしたやつ、をかいている。そこまでうるさくはないけどちょっと気になるやつ。気になってスマホでムービーをとろうと何度も試みたが、ムービーを撮るときの「ピポッ」という音に反応していびきを止めてしまうのだ。え、なんで?起きてるの?

 

で、諦めてスマホを置くとまた「スピーーーガーーグーーースピーーー」と寝息を立て始める。なにこれ…。生き物?まぁ生きてるから生き物なんだけど、寝息が生き物らしくて怖い。

 

起きたときに「寝息がうるせぇ」と言うが証拠がないので「そんなわけない」と言い返されてしまう。でも間違いなくスピスピ言っている。治しようもないだろうし、それ以上は言わない。

 

先日友人と山の上ホテルに泊まった。

全日本乙女代表みたいな友人は静かに寝ていた。寝息のひとつも立てずに寝ていて朝も爽やかに起きていた。これが普通だよな、と改めて思う。さかもツインめめは寝息がうるさい。寝言よりはマシかもしれないが。

 

人が寝ているところというのはおもしろい。気になって眠れなくなってしまう。寝息やいびき、寝相。顔をこすったり体を掻いたり。無意識の世界で何をしているのか気になる。誰かと一緒に寝るのはそういう意味で不得意だ。ただあんまり観察しすぎるとかわいそうだし気付かれたときに「あっごめん」となるのでほどほどにすべきだと思うが。

 

寝息は静かでありたいけどもそれを確認してくれる人はおらず。いつか寝言録音アプリ的なものを使ってみようか。静かに眠らないめめの寝息を聞きながらこのブログをかいている。今起きて「キューティーマーク」と言っためめはまた寝た。観察されていることなど露知らずの世界でどうぞお休みくださいませ。

皆様におかれましても良い睡眠を。では。